精神保健福祉士

精神保健福祉士 第26回 問題29|精神保健福祉相談援助の基盤

問題

精神保健福祉士 | 第26回(令和5年度) | 令和6年2月3日(土)・4日(日)実施・精神保健福祉相談援助の基盤

次の記述のうち,チームアプローチにおけるトランスディシプリナリ・モデルの説明として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題29(精神保健福祉相談援助の基盤)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 1

トランスディシプリナリ・モデルは、チームの専門職が自分の専門分野の枠を越えて、役割を互いに開放(役割解放)し合い、横断的に共有しながら課題に取り組むチームのあり方です。選択肢1がその説明です。

2と5は、各職種が独立して働き、医師を中心とした上下関係があるマルチディシプリナリ・モデル、3と4は、職種どうしが協力し合い相互作用が強いインターディシプリナリ・モデルの説明に近い内容です。3つのモデルの違いを整理して覚えましょう。

なぜ正解か

正解は 1。チームアプローチのモデルは、マルチディシプリナリ、インターディシプリナリ、トランスディシプリナリの3つに整理される。トランスディシプリナリ・モデルは、各専門職が自分の専門分野の境界を越えて役割を解放(ロールリリース)し、知識や技術を横断的に共有して、チームとして課題を達成するモデルである。

ほかの選択肢

  • 2:各専門職が独立して業務を行うのは、マルチディシプリナリ・モデルの特徴。
  • 3:役割の一部を流動させ、複合的な課題に取り組むのは、インターディシプリナリ・モデルの説明に当たる(役割の固定性はトランスより強い)。
  • 4:協働・連携の下で専門職間の相互作用が高まるのは、インターディシプリナリ・モデルの特徴。
  • 5:階層性があり医療現場では医師が中心となるのは、マルチディシプリナリ・モデルの特徴。

覚えるポイント

覚え方:独立・階層・医師中心=マルチ、協働・相互作用・一部流動=インター、役割解放・横断的共有=トランス。ACTはトランスディシプリナリ・モデルの代表例として挙げられることが多い。

正解の位置づけ

正解は 1。チームアプローチの3モデルは、職種間の「役割の固定性」と「相互作用の強さ」で区別できる。

  • マルチディシプリナリ・モデル:各職種の役割は固定され、それぞれが独立して業務を行う。チーム内に階層があり、医療現場では医師が指示を出す中心になりやすい。緊急性の高い場面で機能しやすい。
  • インターディシプリナリ・モデル:職種間の協働・連携を重視し、相互作用が強い。役割はおおむね決まっているが、一部を柔軟に重ね合わせながら複合的な課題に取り組む。階層性は弱い。
  • トランスディシプリナリ・モデル:さらに一歩進めて、専門分野の境界を越え、役割を意図的に解放・共有する(役割解放)。ある職種の技術を他の職種が担うこともあり、チームで1つの課題を達成する。地域生活支援など、利用者の生活に密着した場面で用いられる。

誤りの肢の論点

  • 2:「独立して業務を行う」は役割が固定されたマルチの特徴。専門性が各々で完結しているため、情報共有が不足しやすいという弱点がある。
  • 3:「一部流動」はインターの説明。トランスは「専門分野を超えて役割を解放」まで進む点が違いで、両者の違いは程度の差として問われる。
  • 4:「相互作用が高まる」もインターの典型的な説明。
  • 5:「階層性」「医師が中心」はマルチ。精神科医療でも、急性期の入院治療など医師の判断が中心になる場面ではこの形をとることが多い。

関連論点

  • 精神保健福祉の実践例:ACT(包括型地域生活支援プログラム)では、多職種がチームで利用者全体を担当し、職種にかかわらず生活支援を共有して行う。トランスディシプリナリ・モデルの代表例として挙げられることが多い。
  • チームの構成員としての本人:近年のチームアプローチでは、利用者や家族もチームの一員として位置づけ、意思決定に参加することが重視される。
  • 試験対策の要点:「独立・階層・医師中心」=マルチ、「協働・相互作用・一部流動」=インター、「役割解放・横断的共有・専門分野を超える」=トランス、とキーワードで分けて覚える。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題29(精神保健福祉相談援助の基盤)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題29(精神保健福祉相談援助の基盤)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:合格ナビ運営事務局(運営者情報)・編集方針。