精神保健福祉士

精神保健福祉士 第26回 問題40|精神保健福祉の理論と相談援助の展開

問題

精神保健福祉士 | 第26回(令和5年度) | 令和6年2月3日(土)・4日(日)実施・精神保健福祉の理論と相談援助の展開

次の記述のうち,IMR(疾病管理とリカバリー)のプログラムの説明として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題40(精神保健福祉の理論と相談援助の展開)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2

IMR(Illness Management and Recovery、疾病管理とリカバリー)は、統合失調症など重い精神疾患のある人が、自分の病気とうまくつきあう方法を学び、自分の目標に向かってリカバリーを進めるための構造化されたプログラムです。病気のなりやすさとストレスの両方で症状が出ると考える「ストレス-脆弱性モデル」を、病気の自己管理の土台にしています。選択肢2が正解です。

ほかの選択肢は、物質依存症のためのものでも、家族や支援者を外すものでも、病気の予防が目的のものでもありません。

なぜ正解か

正解は 2。IMRは、重い精神疾患のある人が、病気の知識や対処のしかたを学び、本人が選んだリカバリーの目標に向けて、病気を自己管理できるようになることを目指す、構造化された心理社会的プログラムである。病気の自己管理の考え方の基礎に、ストレス-脆弱性モデルが置かれている。ストレス-脆弱性モデルとは、もともともつ脆弱性(なりやすさ)に、ストレスが加わると症状が出やすくなる、という考え方である。

ほかの選択肢

  • 1:物質依存症の人のために開発されたものではない。統合失調症などの重い精神疾患のある人を主な対象とするプログラムである。
  • 3:家族や支援者の関与を避けるのは誤り。IMRでは、本人が回復に役立つ人間関係やサポートを得ることが重視され、家族や支援者の協力を得る方向で進められる。
  • 4:IMRは、あらかじめ教材(モジュール)が体系的に整えられた構造化プログラムである。個々のニーズに応じて内容を自由に組み立てるオーダーメイドの方式とは異なる。本人の目標は個別に設定するが、学ぶ内容の枠組みは共通している。
  • 5:一次予防(発症の予防)が目的ではない。すでに病気のある人が、再発を防ぎながら生活を取り戻すための支援である。

覚え方

IMR=重い精神疾患の人の「病気の自己管理+リカバリー」を、決まった教材で学ぶプログラム。土台はストレス-脆弱性モデル。

位置づけ

正解は 2。IMR(疾病管理とリカバリー)は、重い精神疾患のある人を対象とする、エビデンスにもとづく心理社会的プログラムの一つとして紹介される。本人が自分の病気についての知識を身につけ、再発を防ぐ方法やストレスへの対処、服薬を含む治療への向き合い方、周囲のサポートの活用などを、段階的な教材(モジュール)で学ぶ。心理教育、動機づけを高める技法、認知行動療法的な技法、対処技能の練習を組み合わせる点が特徴で、「病気を管理すること」と「自分の目標に向かうリカバリー」の両方を目指す。

病気の自己管理の基礎にある考え方が、ストレス-脆弱性モデルである。生まれつきや生育環境にもとづく脆弱性(なりやすさ)に、ストレスが加わることで、症状が現れたり再発したりすると捉える。そのため、本人が脆弱性を理解し、ストレスへの対処や生活の工夫、治療の継続によって再発のリスクを下げる、という学びが組み立てられる。

誤りの肢の論点

  • 肢1:対象は物質依存症の人ではなく、統合失調症などの重い精神疾患のある人。
  • 肢3:家族や支援者を関与させないという点が誤り。リカバリーの過程で、本人が信頼できる人から支援を得ることは重要であり、IMRでも、家族や支援者を巻き込んで本人の取り組みを支える方向が採られる。家族心理教育や家族支援と合わせて整理するとよい。
  • 肢4:オーダーメイドという表現が誤り。IMRは、共通の教材(モジュール)を用いる構造化プログラムである。ただし、リカバリーの目標や、学んだことを自分の生活でどう活かすかは、本人ごとに異なる。「内容は構造化、目標は個別」という区別が論点になる。
  • 肢5:一次予防は、病気になる前の人を対象とした発症予防。IMRは、すでに病気のある人が再発を防ぎ、リカバリーを進めるための支援で、三次予防(再発や障害の悪化の防止、社会生活の回復)の側面が強い。

関連して出る論点

  • ストレス-脆弱性モデルは、再発防止、家族心理教育、SST(問41)など、精神科リハビリテーション全体の基礎理論として出題される。
  • 精神科リハビリテーションの技法:SST(社会生活技能訓練)、心理教育、認知機能リハビリテーション、IPS(個別就労支援プログラム)、ACT(包括型地域生活支援プログラム)などの目的と対象を、1行ずつ言えるようにしておく。
  • リカバリー:症状の消失ではなく、本人の生き方の回復と捉える(問38の肢3)。IMRの名称にも「リカバリー」が入っている点を押さえる。

学習のコツ

プログラム名の問題では、「対象」「目的」「基礎理論」「関わる人」の4点で、各肢を一つずつ確認する。IMRなら、対象=重い精神疾患、目的=自己管理とリカバリー、基礎理論=ストレス-脆弱性モデル、関わる人=本人が選んだ支援者・家族。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題40(精神保健福祉の理論と相談援助の展開)。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題40(精神保健福祉の理論と相談援助の展開)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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