精神保健福祉士

精神保健福祉士 第26回 問題48|精神保健福祉の理論と相談援助の展開

問題

精神保健福祉士 | 第26回(令和5年度) | 令和6年2月3日(土)・4日(日)実施・精神保健福祉の理論と相談援助の展開

Jさん(55 歳)は,精神科病院を退院後,地域活動支援センターを利用しながら在宅生活を継続している。最近,健康診断を受けた結果,専門病院の受診を勧められ,初期の大腸がんが見つかった。地域活動支援センターのK精神保健福祉士は,Jさんの同意を得た後,がん治療を担当する主治医から,「治療をしていく中で,腹痛や嘔吐,血便,便秘などが出現することが予想されるため,支援を行う際は体調に気を付けて欲しい」との情報を得た。そこで,個別支援に反映させていくこととした。 次のうち,K精神保健福祉士と主治医との間で行われたこととして,適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題48(精神保健福祉の理論と相談援助の展開)

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 5

Kさんは、Jさんの同意を得たうえで、がん治療を担当する主治医から、体調に関する注意点の情報を得て、自分の支援(個別支援)に反映させることにしました。このように、他の分野の専門家から、専門的な助言や情報を受けて自分の支援に活かすことを「コンサルテーション」といいます。選択肢5が正解です。

アサーション、フィードバック、スクリーニング、カンファレンスは、それぞれ自己表現、結果の返却、選別、会議を指す言葉で、この場面とは合いません。

なぜ正解か

正解は 5。コンサルテーションは、ある分野の専門家(コンサルタント)が、別の分野の専門家(コンサルティ)に対して、専門的な知識や視点にもとづく助言や情報を提供する関わりである。事例では、地域活動支援センターのKさん(精神保健福祉士)が、Jさんの同意を得て、がん治療の主治医から、「腹痛や嘔吐、血便、便秘などが予想されるため、体調に気を付けて欲しい」という専門的な情報を得て、個別支援に反映させる。Kさんと主治医は、所属も専門分野も異なる。この関係はコンサルテーションにあたる。

ほかの選択肢

  • 1:アサーションは、自分も相手も大切にした自己表現のこと。
  • 2:フィードバックは、行動や結果について、本人に返すこと。
  • 3:スクリーニングは、大勢の中から、支援が必要な人や課題をもつ人を選び出すこと。
  • 4:カンファレンスは、関係者が集まって、事例について検討する会議。事例では、会議の場ではなく、主治医から情報を得ている。

ポイント

他の専門職から、専門的な助言や情報を受ける=コンサルテーション。本人の同意を得て情報を得る点にも注意する。

事例の読み取り

正解は 5。事例の事実を整理する。

  • Jさん(55歳)は、精神科病院を退院後、地域活動支援センターを利用して在宅生活を継続している。
  • 健康診断の結果、専門病院を受診し、初期の大腸がんが見つかった。
  • 地域活動支援センターのKさん(精神保健福祉士)は、Jさんの同意を得た後、がん治療の主治医から、「腹痛や嘔吐、血便、便秘などが出現することが予想されるため、支援を行う際は体調に気を付けて欲しい」との情報を得た。

Kさんは、がん治療という自分の専門外の領域について、専門家である主治医から助言を得ており、その助言を自分の支援に活かす。他分野の専門家から専門的な助言を受ける関係は、コンサルテーションの特徴にあたる。コンサルテーションでは、コンサルタントは支援の責任を負わず、コンサルティが助言を参考にして、自分の責任で支援を行う点が、他の関わりとの違いである。

また、Jさんの同意を得てから情報を得ている点は、個人情報の取り扱いに関する配慮として重要である。精神保健福祉士には秘密保持義務があり(精神保健福祉士法第40条)、情報をやりとりする際には、本人の同意を得る手続きが求められる。

誤りの肢の論点

  • 肢1(アサーション):自分の考えや気持ちを、相手を尊重しながら率直に伝える自己表現。事例の専門職間のやりとりを説明する語ではない。
  • 肢2(フィードバック):行動や結果の情報を、本人や関係者に返すこと。SST(問41)で練習の良かった点を伝えるのもこれにあたる。事例では、Kさんが助言を受けているので合わない。
  • 肢3(スクリーニング):多くの人の中から、一定の基準で、支援や精密な検査が必要な人を選び出すこと。Jさんの健診結果の受診勧奨はこれに近いが、Kさんと主治医の間で行われたことではない。
  • 肢4(カンファレンス):複数の関係者が集まり、事例について検討し、方針を決める会議。事例には、会議の記述はなく、Kさんが主治医から情報を得る形になっている。コンサルテーションと混同しやすいが、カンファレンスは「集まって検討する場」、コンサルテーションは「専門家から助言を得る関わり」である。

関連して出る論点

  • コンサルテーションとスーパービジョンの違い:スーパービジョンは、同じ専門職の間で、スーパーバイザーが継続的に指導する。コンサルテーションは、他の専門分野の者が、必要に応じて助言する関係で、指導・管理の責任関係を伴わない(問47)。
  • 身体疾患をもつ精神障害のある人への支援:精神科と身体科の連携では、本人の同意、情報共有の範囲、支援者の役割を整理する。

学習のコツ

カタカナ語は、①誰と誰のやりとりか、②集まって話すのか、助言を受けるのか、③誰の責任で支援するのか、で整理する。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第26回精神保健福祉士国家試験(令和5年度)」専門科目 問題48(精神保健福祉の理論と相談援助の展開)です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ。原文にふりがなが付いている語は、ふりがなも付けています)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。精神保健福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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