問題
記憶に関する次の記述のうち,ワーキングメモリー(作動記憶)について,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題10
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 5 です。
ワーキングメモリー(作動記憶)は、暗算のように、情報を頭の中で一時的に保ちながら、同時に処理する記憶の働きです。計算の途中の数字を覚えておきつつ足し算を進める、といった場面で使われます。
たとえるなら、頭の中の「作業台」で、必要な材料を一時的に並べて作業するイメージです。
覚え方:自転車=手続き記憶、旅行の思い出=エピソード記憶、「カラスは鳥」=意味記憶、短い一瞬の保持=感覚記憶。ワーキングメモリー=保持+処理の一時的な記憶。
正解は 5 です。
記憶は、保持時間から感覚記憶・短期記憶・長期記憶に分けられ、長期記憶は、宣言的記憶(エピソード記憶・意味記憶)と非宣言的記憶(手続き記憶など)に分けられます。ワーキングメモリー(作動記憶)は、短期記憶を拡張した概念で、情報の一時的な保持と処理を同時に行うシステムです。
- 1 誤り。自転車の運転のような一連の動作の記憶は、手続き記憶です。
- 2 誤り。休みの日に外出したなど、個人的な経験の記憶は、エピソード記憶です。
- 3 誤り。「カラスは鳥である」といった一般的な知識の記憶は、意味記憶です。
- 4 誤り。感覚器が受け取った情報をそのまま短時間だけ保持するのは感覚記憶です。「長期間」ではなく、ごく短い時間(1秒前後〜数秒)です。
- 5 正しい。暗算など、入力された情報とその処理に関する一時的な記憶は、ワーキングメモリーです。
ワーキングメモリーは、学習や会話、計算など日常の多くの活動を支えています。容量には限りがあり、一度に多くの情報を処理すると失敗が増えるため、支援では伝える情報量を絞る工夫が有効です。
記憶の分類
記憶は、情報の保持時間によって、感覚記憶(ごく短時間・大容量)、短期記憶(数十秒程度・容量が限られる)、長期記憶(長期間・容量は大きい)に分けられます。長期記憶は、言葉で表せる宣言的記憶と、体で覚えた非宣言的記憶に整理されます。
- 宣言的記憶:エピソード記憶(いつ・どこでの個人的経験)、意味記憶(言葉や概念、一般的知識)。
- 非宣言的記憶:手続き記憶(自転車の乗り方、楽器の演奏など)、プライミングなど。
ワーキングメモリー
バドリーとヒッチが提唱した概念で、従来の「短期記憶」が単に情報を保持する貯蔵庫として扱われたのに対し、保持と同時に処理(操作)も行う心的な作業空間として捉えます。バドリーのモデルでは、全体の注意を制御する中央実行系と、音韻的な情報を扱う音韻ループ、視覚・空間情報を扱う視空間スケッチパッドから構成され、のちにエピソード・バッファが加わりました。会話の理解、読み書き、計算、推論など、日常の多くの認知活動の基礎です。容量は限られており、同時に多くを処理すると失敗が増えます。
誤りの肢の論点
1の手続き記憶は、繰り返しにより身につく技能で、認知症が進んでも比較的保たれやすいとされます。2のエピソード記憶は、アルツハイマー型認知症の初期から低下しやすいことが知られています。3の意味記憶は、知識の記憶で、エピソード記憶と対をなします。4は感覚記憶ですが、「長期間」が誤りです。感覚記憶はごく短時間で消え、注意を向けられた情報だけが短期記憶へ送られます。
支援場面との関連
高齢者や、認知症・高次脳機能障害のある人では、ワーキングメモリーの容量の低下から、複数の指示が一度に入らない、会話の途中で内容を忘れるといった困難が生じることがあります。指示を短く区切る、メモや視覚的手がかりを使う、一度に伝える情報量を絞るといった配慮が、支援の基本になります。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題10です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
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