問題
次の記述のうち,ライフサイクルについての説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題19
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 5 です。
ライフサイクルは、人が生まれてから亡くなるまでを、乳幼児期、青年期、成人期、老年期といった標準的な段階に分け、人の一生の規則性を捉える考え方です。選択肢5が、この説明にあたります。
たとえるなら、人生を春・夏・秋・冬のように、順番にめぐる段階で見る考え方です。
覚え方:ライフサイクル=標準的な段階(出生→死)。ライフコース=個人ごとに異なる人生の道筋・時代背景。ライフスタイル=生活の様式。
正解は 5 です。
ライフサイクルは、人間の誕生から死亡までの過程を、標準的な段階に区切ってとらえ、一生の規則性を見る概念です。
- 1 誤り。発達の諸段階と、それに伴う現象の整理という点でライフサイクルに近いようにも見えますが、ライフサイクルの中心は、標準的な段階を設定して一生の規則性を捉える点にあります。5のほうが的確です。
- 2 誤り。生活を構成する諸要素間の相対的に安定したパターンを指すのは、生活構造の概念です。
- 3 誤り。社会的存在としての人間の一生を、生まれた時代や様々な出来事に関連付けて捉えるのは、ライフコースの概念です。
- 4 誤り。個人の人生の横断面にみられる生活の様式や構造、価値観を捉えるのは、ライフスタイルの概念です。
- 5 正しい。出生から死に至るプロセスに着目し、標準的な段階を設定する、ライフサイクルの説明です。
ライフサイクルは標準的な段階、ライフコースは個人ごとの人生の道筋と時代背景、ライフスタイルは生活の様式、生活構造は生活要素の安定したパターン、という対比で整理します。晩婚化などで人生が多様化し、ライフコースの視点が重視されています。
主な概念の整理
- ライフサイクル:出生から死亡までを、標準的な段階(乳幼児期・学童期・青年期・成人期・老年期など)に区切って、人の一生の規則性を捉える。標準的・普遍的な段階を想定しているため、人生の多様性は捉えにくい面があります。
- ライフコース:個人が生きる時代・社会・集団との関わりの中で、さまざまな出来事(就職、結婚、出産、離婚、病気など)を経ていく道筋として人生を捉える。個人ごとの違い、世代・時代の影響を重視する。出生コーホートによる違いも分析の対象になります。
- ライフステージ:ライフサイクルの各段階。段階ごとの課題や必要な支援を考える際に使います。
- ライフスタイル:生活の様式、価値観、行動のパターン。特定の時点の暮らし方を見る概念。
- 生活構造:生活を構成する要素(時間、金銭、人間関係など)の相対的に安定した組み合わせのパターン。
誤りの肢の論点
2は生活構造、3はライフコース、4はライフスタイルの説明で、いずれも「縦(時間)」か「横(ある時点)」か、標準か個別かで区別します。1は、発達の段階と諸現象の関係に触れるため、ライフサイクルと混同しやすい選択肢です。しかし、ライフサイクルの定義の核心は、標準的な段階を設定し、一生の規則性(人生の共通のパターン)を把握する点にあります。
現代的課題
晩婚化、未婚化、離婚・再婚の増加、非正規雇用の拡大などにより、標準的なライフサイクルに当てはまらない人生が増えています。そのため、個人の多様な人生の道筋を捉えられるライフコースの視点が、福祉の実践でも重視されるようになりました。ソーシャルワークでは、利用者の現在の状況だけでなく、これまでの人生の経過や時代背景を理解することが、アセスメントの基礎になります。
家族のライフサイクル
家族にもライフサイクルがあり、結婚、子どもの誕生、子の独立、老後などの段階ごとに、家族の課題や必要な支援が変わるとされます。個人のライフサイクルと家族のライフサイクルを関連づけて理解します。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題19です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

