社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題9心理学理論と心理的支援

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・心理学理論と心理的支援

次の記述のうち,オペラント条件づけの事例として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題9

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4 です。

オペラント条件づけは、自分から行った行動のあとに、よいこと(報酬)や嫌なこと(罰)が起こると、その行動が増えたり減ったりする学習です。選択肢4は、いたずらをして叱られたら、いたずらをしなくなったというもので、行動の結果(叱られる)によって行動が減っています。

たとえるなら、「やってみた→こうなった→次からやる・やらない」という学習です。

覚え方:オペラント=自分の行動の結果で学ぶ。古典的条件づけ=刺激と刺激の結びつきで、反応が自動的に起こる学習。

正解は 4 です。

オペラント条件づけは、自発的な行動に続く結果(強化子・罰)によって、その行動の頻度が変わる学習です。スキナーが体系化しました。

  • 1 誤り。電車で事故にあって電車が怖くなるのは、電車と恐怖体験が結びついた古典的条件づけ(恐怖条件づけ)の例です。
  • 2 誤り。以前食べて体調が悪くなった食品を見ただけで気分が悪くなるのは、古典的条件づけ(味覚嫌悪学習)の例です。
  • 3 誤り。ベルの音だけで唾液が出るようになるのは、パブロフの古典的条件づけそのものです。
  • 4 正しい。いたずらを叱ると行動が減るのは、行動の結果が罰として働き、行動が弱まったもので、オペラント条件づけの例です。
  • 5 誤り。注射の痛みから、白衣を見ただけで怖くなるのは、古典的条件づけの例です。

自分の行動が結果を生むか、刺激に反応が自動的に結びつくかを区別します。

ポイントは「行動の前に刺激があって自動的に反応が起きるか(古典的条件づけ)」「自分から行動したあとの結果で、その行動が増減するか(オペラント条件づけ)」の区別です。選択肢の主語が「行動」か「反応」かを見ます。

二つの条件づけ

古典的(レスポンデント)条件づけは、無条件刺激(餌)と中性刺激(ベル)の対提示により、中性刺激だけで条件反応(唾液分泌)が起こる学習で、パブロフの実験が代表です。反応は反射的・不随意的です。オペラント(道具的)条件づけは、自発された行動の直後の結果によって、その行動の生起頻度が変化する学習で、ソーンダイクの効果の法則、スキナー箱の実験が基礎になります。

オペラント条件づけの4分類

行動の後に「何かが出現する・消える」と、「行動が増える・減る」の組み合わせで整理します。

  • 正の強化:好ましい刺激が出現して行動が増える(ほめられて勉強する)。
  • 負の強化:嫌な刺激が消えて行動が増える(痛みが消える薬を飲むようになる)。
  • 正の弱化(罰):嫌な刺激が出現して行動が減る(叱られていたずらをやめる)。
  • 負の弱化(罰):好ましい刺激が消えて行動が減る(ゲームを取り上げられて悪さが減る)。

本問の4は、嫌な刺激(叱責)の出現で行動が減っているので、正の弱化にあたります。

誤りの肢の論点

1と5は、恐怖症状が成立する過程を示した古典的条件づけで、刺激の般化(似た刺激への反応の広がり)も関連します。5では注射と白衣が結びつき、白衣という別の刺激にも恐怖が広がっています。2は、一度の経験で成立しやすい味覚嫌悪学習(ガルシア効果)で、古典的条件づけの特殊な例です。3は典型的な古典的条件づけです。選択肢の「〜してしまった」「〜になった」という自動的な反応か、「行動の結果で行動が変わる」かを見分けます。

支援場面との関連

行動療法や応用行動分析では、望ましい行動の直後に強化を与える工夫が基本です。罰は、一時的に行動を抑えても、望ましい行動を教えない、恐怖や回避を生むといった副作用があり、支援では望ましい行動を強化する方法が重視されます。

補足:強化スケジュールと消去

オペラント条件づけでは、強化を与える頻度やタイミング(強化スケジュール)によって、行動の定着の程度が変わります。毎回強化する連続強化より、ときどき強化する部分強化のほうが、強化をやめた後(消去)も行動が持続しやすいことが知られています。また、望ましくない行動を減らすには、罰よりも、代わりの望ましい行動を強化する方法が有効です。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題9。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題9です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。