問題
ソーシャルワークのアプローチに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題100
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 4 です。
ソーシャルワークのアプローチには、それぞれ特徴があります。実存主義アプローチは、人が「自分は何のために生きるのか」という意味を見いだし、孤立や疎外感から抜け出すことを目指します。そのために、他者とのつながりをつくることを大切にします。
1は問題解決アプローチ、2はフェミニストアプローチ、3は機能的アプローチ、5は課題中心などの考え方に近く、いずれも取り違えられた記述です。
各アプローチの「キーワード」を結びつけて覚えましょう。
正解は 4 です。
各選択肢の検討
- 1 × 「4つのP」(Person・Problem・Place・Process。のちにProfessional・Provisionが加わる)を構成要素とするのは、パールマンの問題解決アプローチ。機能的アプローチではない。
- 2 × 女性への差別・抑圧という社会的現実を顕在化させ、個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指すのは、フェミニストアプローチ。問題解決アプローチの説明ではない。
- 3 × 所属機関の機能と専門職の役割機能の活用、クライエントの意志の力の発揮を重視するのは、機能的アプローチ。ユニタリーアプローチは、システム理論に基づく統合的な見方。
- 4 ○ 実存主義アプローチは、疎外からの解放、他者とのつながりによる生きる意味の把握を目指す。
- 5 × システム理論に基づく問題定義、ワーカーの教育的役割、段階的な目標達成は、課題中心アプローチなどの特徴に近く、フェミニストアプローチではない。
見分けるには、アプローチの名称と、その代表的なキーワード(4つのP、機関の機能、抑圧、疎外など)を1対1で結びつけておくことが近道です。
正解は 4 です。
■ 主なアプローチの要点
- 診断主義アプローチ:フロイトの精神分析の影響。過去の経験から現在の問題を診断し、治療する。
- 機能主義(機能的)アプローチ:ランクの意志心理学に基づく。クライエントの成長への意志を重視し、機関の機能を活用して、その意志が発揮されるよう援助する。「機関の機能」が鍵。
- 問題解決アプローチ:パールマンが診断主義と機能主義を折衷して構築。「4つのP」(人・問題・場所・過程)を構成要素とし、クライエントのコンピテンス(問題対処能力)、動機づけ、ワーカビリティを高める。
- 課題中心アプローチ:期間を限定し、クライエントと合意した課題を段階的に達成していく。
- ユニタリーアプローチ:システム理論により、さまざまな方法・理論を統合する。
- フェミニストアプローチ:個人的なことは政治的なことという考えのもと、社会構造の中の女性への抑圧を可視化し、意識の高揚とエンパワメントを図る。
- 実存主義アプローチ:疎外や孤立の中にいる人が、自己の生きる意味を見いだすことを支える。他者との関係の形成が重要になる。
■ 誤りの肢の見抜き方
肢1の「4つのP」「コンピテンス」「動機づけ」「ワーカビリティ」の語は問題解決アプローチの核心。肢2の「差別や抑圧」「エンパワメント」はフェミニスト。肢3の「機関の機能」は機能的アプローチ。肢5の「システム理論」「教育的役割」「段階的に」は別のアプローチの語が混ぜられている。語句から該当するアプローチを逆引きできるようにしておくと、選択肢の入れ替えに強くなる。
■ 関連論点
アプローチの名称と特徴の組合せは毎年のように問われる。ほかに、危機介入アプローチ(危機の段階に応じて短期集中で支援)、行動変容アプローチ(学習理論に基づき行動を変える)、ナラティヴアプローチ(クライエントの語りによる物語の再構築)、解決志向アプローチ(解決像と例外に着目)もあわせて整理しておきたい。
■ 紛らわしい組合せ
機能的アプローチと問題解決アプローチは、診断主義との関係で混同しやすい。機能的は診断主義に対立して生まれ、問題解決は両者を折衷した。また、実存主義アプローチとフェミニストアプローチは、いずれも社会の抑圧や疎外を扱うが、前者は意味の発見と他者とのつながり、後者は性別に基づく抑圧の変革に重点がある。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題100です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
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