社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題108相談援助の理論と方法

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・相談援助の理論と方法

ロスマン(Rothman, J.)が1960 年代に提唱したコミュニティ・オーガニゼーション実践のモデルに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題108

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3 です。

ロスマンは、地域づくりの進め方を3つのモデルに分けました。

  • 小地域開発モデル:住民が自分たちで地域の課題に取り組む
  • 社会計画モデル:専門家がニーズを調べ、サービスや機関の調整を図る
  • ソーシャルアクションモデル:不利な立場の人が連帯して、権力や制度に働きかける

3は、地域のニーズを調査し、サービス提供機関間の調整を図る方法なので、社会計画モデルの説明として正しいものです。

ほかの選択肢は、モデルの名前と説明が入れ替わっています。

正解は 3 です。

ロスマンが示したコミュニティ・オーガニゼーション実践の3つのモデルは、小地域開発モデル、社会計画モデル、ソーシャルアクションモデルです(のちに整理・修正された形では、それぞれ地域開発、社会計画、社会活動と呼ばれる)。

各選択肢の検討

  • 1 × 当事者の個別支援と連動させて、地域の生活基盤の整備を図るという説明は、ロスマンの3モデルの定義ではなく、コミュニティソーシャルワークの考え方に近い。
  • 2 × 不利な立場に置かれた人々が連帯して、権力構造に政治的に働きかけるのは、ソーシャルアクションモデル。小地域開発モデルの説明ではない。
  • 3 ○ 地域のニーズを調査し、サービス提供機関間の調整を図るのは、社会計画モデル。
  • 4 × 地域が求める目標のために、サービス提供機関が資源を使って活動を進めるという説明は、ソーシャルアクションモデルの定義とは合わない。
  • 5 × 統合モデルは、ロスマンが当初示した3モデルに含まれない。

ロスマンのモデルは、「住民が主体(小地域開発)」「専門家が計画(社会計画)」「不利な立場の人が働きかける(ソーシャルアクション)」と、主役が誰かで整理すると覚えやすくなります。

正解は 3 です。

■ ロスマンの3モデル

  • 小地域開発モデル(地域開発):地域住民の自助と参加を重視し、住民が自ら課題を見つけて解決する力を育てる。過程(プロセス)の目標が重視され、ワーカーは「イネーブラー(支援者)」の役割を担う。
  • 社会計画モデル:専門家が主導して地域のニーズを調査・分析し、サービスや施策を計画・調整して課題を解決する。課題の達成(タスク)の目標が重視され、ワーカーは調査者・計画者としての専門性を発揮する。肢3がこれに当たる。
  • ソーシャルアクションモデル(社会活動):不利な立場にある人々が連帯して、権力や制度に対し、資源配分や政策の変革を求める。ワーカーはアドボケイト、活動家(アクティビスト)の役割をとる。

■ 誤りの肢の論点

  • 肢1:個別支援と地域支援を連動させる方法は、コミュニティソーシャルワークの特徴。ロスマンの3モデルには含まれない。
  • 肢2:連帯して権力構造に政治的に働きかけるのは、ソーシャルアクションモデル。小地域開発モデルの定義として入れ替えられている。
  • 肢4:「サービス提供機関が地域資源を使って推進」は、ソーシャルアクションの説明としては合わない。権力への働きかけが核心である。
  • 肢5:統合モデル、組織化モデルといった名称は、ロスマンの3モデルにはない。「組織化」は、地域組織化(コミュニティ・オーガニゼーション)の一般的な用語と紛らわしいので注意。

■ 関連論点

  • コミュニティ・オーガニゼーションの源流は、ロスの地域組織化説(住民が主体となり、地域組織を形成して課題に取り組む)。ニードや資源の調整を行う方法として、レイン委員会報告にも整理がある。
  • コミュニティワーク、コミュニティソーシャルワークは、わが国では地域福祉の推進で重視される方法。社会福祉協議会の役割と結びつけて学習するとよい。
  • ロスマンのモデルは、実践では混合して用いられることが多い。

■ モデルの比較の視点

ロスマンは、目標、変革の戦略、クライエントの位置づけ、ワーカーの役割などの観点で3モデルを比較した。小地域開発は、住民の参加と協働による合意形成。社会計画は、専門的な調査と計画による課題解決。ソーシャルアクションは、対立や圧力を用いた変革(要求、交渉、抗議)を行う。わが国の地域福祉では、これらを組み合わせた実践が行われる。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題108。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題108です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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