社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題116相談援助の理論と方法

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・相談援助の理論と方法

事例を読んで,Y地域包括支援センターのC社会福祉士が参加している認知症初期集中支援チームの対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。 〔事 例〕 Y地域包括支援センターに「夫の物忘れがひどく,指摘するとすぐに怒りだすことと,時折暴力を振るうことで困っている」とDさん(72 歳)から電話相談があった。 その後,Dさんが来所して夫の日常の様子を詳しく話した。夫に病院で受診をしてもらおうとしたが,「俺はどこも悪くないから病院には行かない」と拒否され,困っているという。そこでCは,認知症初期集中支援チームにおける対応が必要と考え,ケース会議の開催を要請した。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題116

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3 です。

認知症初期集中支援チームは、認知症が疑われる人や認知症の人とその家族を訪問し、早い時期に集中的に支援を行うチームです。保健師・社会福祉士などの専門職と、専門医(認知症サポート医)で構成されます。

夫は受診を拒否しているので、まず認知症サポート医から専門的な助言をもらい、対応の方針を考えるのが適切です。

無理に家に行ったり、案内だけ渡したりするより、専門的な見立てを得て支援を進めます。

正解は 3 です。

認知症初期集中支援チームは、複数の専門職が、認知症が疑われる人や認知症の人、その家族を訪問し、アセスメントや家族支援などの初期の支援を包括的・集中的に行い、自立生活をサポートするチームです。チーム員には、専門医(認知症サポート医)が含まれ、支援方針の検討に助言をします。

各選択肢の検討

  • 1 × 認知症サポーターは、認知症を正しく理解し、地域で見守る住民ボランティア。チーム員ではなく、専門的なアセスメントの担い手ではない。
  • 2 × Dさんに、認知症カフェの案内を渡すだけでは、受診を拒否する夫への支援方針の検討にならない。夫が利用可能かも不明で、暴力の問題への対応もできない。
  • 3 ○ 夫の状態について、認知症サポート医から専門的知見による助言を求める。
  • 4 × 介護福祉士と訪問する対応は、チームの構成と役割に合わない。生活の様子を聞くことが目的でも、まずは、チーム員会議で専門医の助言を得て方針を決める。
  • 5 × 暴力の回避のために保健所の職員と訪問する対応は、チーム員としては不適切。暴力への対応は、Dさんの安全確保の観点からも、チームの検討を経て進める。

正解は 3 です。

■ 認知症初期集中支援チームの概要

  • 位置づけ:市町村が、地域包括支援センターや認知症疾患医療センター等に設置する。介護保険法に基づく地域支援事業(認知症総合支援事業)の一つとして実施されている。
  • 構成:保健師、看護師、社会福祉士、介護福祉士、作業療法士などの専門職と、認知症の専門医(認知症サポート医)。
  • 対象:在宅で生活しており、認知症が疑われる人や認知症の人で、医療・介護サービスを受けていない、または中断している人、診断を受けているが適切なサービスにつながっていない人、認知症の行動・心理症状(BPSD)が顕著で対応に苦慮している人など。
  • 方法:訪問によるアセスメント、家族支援などを、短期間に集中的に行い、医療・介護サービスにつなぐ。チーム員会議で、支援方針を検討する。

■ 本事例の検討

Dさんの夫は、物忘れ、易怒性、暴力があるが、「どこも悪くない」と受診を拒否している。重要なのは、本人の尊厳に配慮しながら、受診につなげるための専門的な見立てを得ること。認知症サポート医は、チーム員会議で医学的な助言を行い、受診や診断に向けた働きかけの方法を示す。したがって、まず専門的知見による助言を求めるのが適切。

■ 誤りの肢の論点

  • 肢1:認知症サポーターは、養成講座を受けた地域の見守り役。チームの訪問対応の担い手として位置づけられているわけではない。
  • 肢2:カフェの案内は、利用可能性が不明な夫への対応として不十分で、暴力という緊急性への配慮が欠ける。
  • 肢4:介護福祉士はチーム員になりうる職種ではあるが、本事例の対応として「生活の様子を聞くために訪問」する選択は、問われている最も適切な対応とはいえない。
  • 肢5:保健所職員との訪問は、暴力の回避という目的に限定した対応。チームとして方針を決める前の対応としては適切でない。

■ 関連論点

  • 認知症カフェ、認知症地域支援推進員、認知症サポーター、認知症サポート医の役割の違い。
  • 認知症施策推進大綱、共生社会の実現を推進するための認知症基本法(令和5年成立)にも注意。
  • 地域包括支援センターの業務:総合相談支援、権利擁護、包括的・継続的ケアマネジメント支援、介護予防ケアマネジメント。
この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題116です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。