社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題123福祉サービスの組織と経営

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・福祉サービスの組織と経営

福祉サービス提供組織の運営に関する次の記述のうち,適切なものを2 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題123

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。

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答え合わせ

正解は 1・4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 1 と 4

選択肢1:アカウンタビリティとは、利用者や地域住民、行政、寄付者などのステークホルダー(利害関係者)に対して、活動の内容や結果を説明する責任のことです。

選択肢4:コンプライアンスとは、法令や組織内外のルールを守り、社会的な責任を果たすことです。

社会福祉法人の機関の説明は役割が入れ替わっています。日常的な業務執行を決めるのは理事会、定款変更や役員の選任を決めるのは評議員会です。監事が監査するのは理事の職務の執行です。

正解は 1 と 4

【正解の根拠】

・1:アカウンタビリティ(説明責任)は、組織が行った活動や資金の使い道、その結果について、利用者・家族・地域住民・行政・寄付者などのステークホルダーに説明し、理解を得る責任です。

・4:コンプライアンスは「法令遵守」と訳されますが、法令だけでなく組織内の規程や社会的な規範・倫理を守ることで、社会的責任を果たすことまで含めて理解されます。

【誤りの選択肢】

・2:法人の業務執行の決定を行うのは理事会です(社会福祉法45条の13第2項1号)。評議員会は法律と定款で定めた事項に限って決議する機関です(同法45条の8第2項)。

・3:監事は「理事の職務の執行」を監査し、監査報告を作成します(同法45条の18第1項)。評議員会の業務執行を監査するのではありません。

・5:定款の変更は評議員会の決議によらなければならず(同法45条の36第1項)、役員の選任も評議員会の決議で行います(同法43条1項)。理事会ではありません。

正解は 1 と 4

【ガバナンスの基本用語】

・アカウンタビリティ:もともと会計上の「受託責任」から発展した概念で、資源を託された者が託した者に対して結果を説明する責任を意味します。社会福祉法人の場合、公費や寄付で運営され税制上の優遇も受けているため、計算書類・役員報酬基準・現況報告書などの公表(社会福祉法59条の2)が制度化され、説明責任が法的にも裏付けられています。

・コンプライアンス:違法行為をしないことに加え、虐待防止、個人情報保護、利益相反の回避など、組織の倫理規程や社会の期待に応えることまでを含みます。内部統制(理事会が整備する業務の適正を確保する体制。45条の13第4項5号)や公益通報者保護の仕組みとも関連します。

・ガバナンス:組織が適正に運営されるよう、意思決定・執行・監督の役割を分け、互いにけん制させる仕組みです。

【社会福祉法人の機関の役割分担】

2016年改正で、社会福祉法人の経営組織は次のように整理されました。

・評議員会(議決機関):役員・会計監査人の選任(43条1項)、定款の変更(45条の36第1項)、計算書類の承認、報酬等の支給基準の承認など、法人運営の基本的な事項を決める。

・理事会(業務執行の決定機関):業務執行の決定、理事の職務執行の監督、理事長の選定・解職(45条の13第2項)。

・理事長:法人の業務を執行し、代表する。

・監事(監査機関):理事の職務執行を監査し、監査報告を作成(45条の18第1項)。計算書類の監査も行います。

選択肢2・3・5は、この役割を互いに入れ替えた誤りです。2は理事会の役割を評議員会に、5は評議員会の役割を理事会に付け替え、3は監査の対象を「評議員会」にすり替えています。

【覚え方】

「基本を決める評議員会、日々を決める理事会、理事を見張る監事」と押さえると、入れ替え型の選択肢に強くなります。

【関連して出る論点】

・ステークホルダー:利用者・家族、職員、地域住民、行政、取引先、寄付者など、組織の活動に利害関係をもつ者全般。

・CSR(企業の社会的責任)と、社会福祉法人の「地域における公益的な取組」(24条2項)。

・第三者評価や苦情解決の仕組み(社会福祉法82条)も、説明責任・透明性の文脈で問われます。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題123です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。