社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題121福祉サービスの組織と経営

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・福祉サービスの組織と経営

集団やチームに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題121

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 5

集団の中で起こる意見の対立や衝突を「コンフリクト」といいます。コンフリクトには、集団を混乱させる悪い面(非生産的コンフリクト)だけでなく、議論が深まり新しいアイデアが生まれるといった良い面(生産的コンフリクト)もあります。

ほかの選択肢は用語の説明が違います。集団浅慮は集団で考えると判断の質が下がる現象、他人の努力にただ乗りするのは社会的手抜き、凝集性はメンバーを集団にとどまらせる力です。また、信頼や尊敬があるチームの生産性はむしろ高まります。

正解は 5

【正解の根拠】

コンフリクト(対立・葛藤)は、それ自体が悪いものではありません。問題の多面的な検討やイノベーションにつながる「生産的(機能的)コンフリクト」と、感情的な対立が深まり協力を妨げる「非生産的(逆機能的)コンフリクト」の両面があり、管理者はそれを適切にマネジメントすることが求められます。

【誤りの選択肢】

・1:集団浅慮(グループシンク)は、凝集性の高い集団が全員一致を急ぐあまり、異論を抑えて不合理な決定をしてしまう現象です。多面的な検討ができるようになるのではなく、その逆です。

・2:誰かの努力にただ乗りして力を出し切らないのは「社会的手抜き(フリーライダー)」です。集団の規範とは、メンバーが共有する行動の基準・暗黙のルールです。

・3:集団の凝集性は、メンバーを集団に引きつけ、とどまらせる力です。離散させる傾向ではありません。

・4:メンバー間に信頼や尊敬が育まれると、協力や率直な意見交換が進み、チームの生産性は高まりやすくなります。

正解は 5

【コンフリクトの捉え方の変化】

かつての伝統的な見方では、コンフリクトは避けるべきもの、排除すべきものとされていました。その後の人間関係論的な見方では「組織に自然に生じるもの」とされ、さらに相互作用的な見方では、適度なコンフリクトは集団の停滞を防ぎ、創造性を高めるものとして積極的に評価されるようになりました。選択肢5はこの現在の標準的な理解を述べています。

コンフリクトへの対処の型としては、自己主張の強さと協力の度合いの2軸で、競争・協働・妥協・回避・受容(適応)の5つに分ける整理(トーマスとキルマンのモデル)がよく紹介されます。福祉の多職種連携では、意見の違いを率直に出し合い、利用者の利益という共通目標に向けて「協働」型で解決することが理想とされます。

【誤りの選択肢の掘り下げ】

・1 集団浅慮:ジャニスが提唱。症状として、集団の不敗の幻想、反対者への圧力、自己検閲、全員一致の幻想などが挙げられます。凝集性が高く、外部から孤立し、リーダーが指示的な集団で起きやすいとされます。防止策には、批判的評価者(悪魔の代弁者)の指名、外部の専門家の意見聴取などがあります。

・2 社会的手抜き:集団で作業すると一人あたりの努力量が減る現象(リンゲルマン効果)。個人の貢献が見えにくいほど起こりやすく、役割分担の明確化や個人の評価で抑えられます。

・3 凝集性:メンバーの集団への魅力、目標の共有、相互の好意などで高まります。凝集性が高いと協力やメンバーの満足は高まりますが、集団浅慮や過度の同調につながる面もある、という両面性が出題されます。

・4 心理的安全性:メンバーが対人関係のリスクを恐れずに発言できる状態がチームの学習や成果を高めるという考え方が広く知られています。信頼・尊敬が生産性を下げるという記述は逆です。

【関連して出る論点】

集団の発達段階(タックマンの形成期・混乱期・統一期・機能期・散会期)では、混乱期(ストーミング)にコンフリクトが表面化し、それを乗り越えて規範が形成されるとされます。コンフリクトが「成長に必要な段階」であることの具体例として押さえておきましょう。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題121。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題121です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。