社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題120福祉サービスの組織と経営

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・福祉サービスの組織と経営

経営の基礎理論に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題120

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2

テイラーは「科学的管理法」を提唱した人物です。作業にかかる時間や動作を測定して標準的な作業量を決め、合理的な規則や手続きにもとづいて現場を管理することの大切さを説きました。

ほかの選択肢は人物の説明が入れ替わったり、逆になったりしています。バーナードが説明した「意識的で計画的で目的をもつ協働」は公式組織のことです。ハインリッヒは軽微な事故への対策が重大事故の予防につながることを示しました。アッシュは多数派に引きずられる同調を示し、メイヨーらは人間関係を重視する社会人モデルを示しました。

正解は 2

【正解の根拠】

テイラーは20世紀初頭のアメリカで科学的管理法を提唱しました。時間研究・動作研究によって1日の標準的な作業量(課業)を設定し、差別的出来高給制度や計画部門と執行部門の分離など、合理的な規則と手続きによって作業現場を管理することを重視しました。

【誤りの選択肢】

・1:バーナードは、「意識的で、計画的で、目的をもつような人々相互間の協働」を「公式組織」と定義しました。非公式組織は、意識的な共同目的をもたない人々の接触や相互作用の集まりです。

・3:ハインリッヒの法則は、1件の重大事故の背後に29件の軽微な事故、300件のヒヤリ・ハットがあるとするもので、軽微な事故やヒヤリ・ハットへの対策が重大事故の防止につながることを示しています。

・4:アッシュの同調実験は、個人としては正しい判断ができる場面でも、多数派の誤った判断に同調してしまう人が多いことを明らかにしました。記述は逆です。

・5:メイヨーとレスリスバーガーのホーソン実験は、職場の人間関係や非公式組織が生産性に影響することを示し、「社会人モデル」を導きました。経済人モデルは科学的管理法の前提です。

正解は 2

【経営理論の流れで整理する】

経営・組織理論は、おおむね①古典的管理論(テイラー、ファヨール、ウェーバーの官僚制)→②人間関係論(メイヨー、レスリスバーガー)→③近代組織論(バーナード、サイモン)→④行動科学的アプローチ(マズロー、マグレガー、ハーズバーグ)という流れで出題されます。

・テイラー(科学的管理法):人間を経済的報酬で動く「経済人」とみなし、作業の標準化・課業管理・職能別職長制などを提唱。合理的な規則と手続きを重視した点が本問の正解の根拠です。

・メイヨー、レスリスバーガー(ホーソン実験):照明や休憩時間などの物理的条件よりも、職場の人間関係、仲間集団の規範、承認されているという感情が生産性に影響することを示し、「社会人モデル」を提示しました。選択肢5は科学的管理法の人間観と取り違えています。

・バーナード:組織を「2人以上の人々の意識的に調整された活動や諸力の体系」と捉え、公式組織の成立要素として①共通目的、②協働意欲(貢献意欲)、③コミュニケーションの3つを挙げました。また非公式組織は公式組織を補完する働き(コミュニケーション、凝集性の維持など)をもつとしました。選択肢1は公式組織の説明を非公式組織に付け替えた誤りです。

【リスクマネジメントと集団心理】

・ハインリッヒの法則(1:29:300)は、福祉現場のヒヤリ・ハット報告の根拠としてよく使われます。小さな出来事を集めて分析することが重大事故の予防になる、というのが要点で、選択肢3はその逆を述べています。

・アッシュの同調実験:線分の長さを比べる単純な課題でも、サクラの多数派が誤答をそろえると、少なからぬ被験者が同調しました。集団圧力の強さを示す実験で、選択肢4は結論を逆にしています。

【関連して出る論点】

・集団浅慮(ジャニス)、社会的手抜き(リンゲルマン効果)、リスキーシフトなど、集団の意思決定のゆがみ。

・ファヨールの管理過程(計画・組織・命令・調整・統制)。

・マグレガーのX理論・Y理論、ハーズバーグの動機づけ・衛生理論も組み合わせて出題されます。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題120。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題120です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。