社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題113相談援助の理論と方法

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・相談援助の理論と方法

事例分析の対象を手段的事例と固有事例に分けたとき,手段的事例の例として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題113

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 5 です。

事例研究(ケーススタディ)では、事例の「何を明らかにしたいか」で2種類に分けられます。

  • 固有事例:その事例そのものを深く理解したい
  • 手段的事例:その事例を通して、より一般的な問題や傾向を理解したい

5は、振り込め詐欺の相談が地区で多いという共通の問題を、研修のために分析しているので、手段的事例です。

1〜4は、その事例自体を理解・改善しようとしているので、固有事例の例です。

正解は 5 です。

事例分析(ケーススタディ)は、目的によって、固有事例と手段的事例に分けて考えます。

固有事例:その事例自体に関心があり、その特徴を深く理解することが目的。

手段的事例:事例を手がかりに、その背景にある一般的な問題や傾向を理解することが目的。

各選択肢の検討

  • 1 × クライエントの今後の方向性を考えるための分析で、その事例自体が目的。固有事例。
  • 2 × 新人の担当事例を、指導者と検討するのは、その事例の支援過程の理解が目的。固有事例。
  • 3 × 良好な事例の要因を明らかにするのは、その事例自体の分析。目的は当該事例の成功要因の理解にとどまり、研修など事例を超えた一般化を目的としていないため、固有事例。
  • 4 × 複雑で困難な事例について分析するのは、その事例自体が目的。固有事例。
  • 5 ○ 地区で多い振り込め詐欺の相談から、共通の問題を捉え、研修に活かすのは、事例を手段として一般的な課題を理解する手段的事例。

見分けるには、「その事例そのものを理解したいのか」「事例を通じて、より広い問題を理解したいのか」を考えます。

正解は 5 です。

■ ステイクの事例研究の類型

事例研究の方法を整理した研究者ステイクは、事例研究を、次の3つに分けた。

  • 本質的事例研究(固有事例):その事例自体に関心があり、その特殊性・独自性を深く理解する。
  • 道具的事例研究(手段的事例):事例が、ほかの問題や一般的な理論を理解するための道具として選ばれる。
  • 集合的事例研究:複数の事例を集めて、共通点・相違点を比較しながら理解する。

本問は、このうち固有事例と手段的事例を対比している。

■ 本問の読み方

「何のために、その事例を分析するのか」を見る。

  • 目的が事例そのもの(その人の支援、その事例の要因)なら固有事例。
  • 目的が事例を超えた一般的な課題・傾向(地区全体の問題、制度の課題)なら手段的事例。

■ 誤りの肢の論点

  • 肢1・2・4:担当クライエントの支援のための分析。目的はその事例の理解と改善。
  • 肢3:支援結果が良好だった要因を知るための分析も、事例そのものを対象とする点で固有事例の性質が強い。ただし、その要因を他の事例にも活かす意図が強ければ、一般化を目指す分析になる。選択肢は、分析対象が「担当している事例」である点に着目して区別するとよい。
  • 肢5:「地区で相談が頻繁」という複数の相談に共通する問題を捉え、研修という一般化された目的につなげる点で、手段的事例の例にふさわしい。

■ 関連論点

  • ソーシャルワークにおける事例研究、事例分析は、実践の振り返り、スーパービジョン、教育・研修、研究に使われる。
  • 事例検討の際は、守秘義務と個人情報の保護(匿名化、同意の取得)が前提。
  • 事例研究の結果の一般化には、限界がある。複数の事例の比較や、量的調査との組合せで補う。

■ 出題の見分け方

事例の「目的」を読み取る問題。選択肢の末尾(目的を表す部分)を比べて、事例自体の理解・改善が目的なら固有、より広い問題や研修・計画への一般化が目的なら手段的と判断する。

■ 研究方法としての留意点

事例研究は、1つの事例を深く調べる方法で、仮説の生成に向く。一方、結果の一般化には限界がある。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題113。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題113です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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