問題
スーパービジョンに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題110
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 3 です。
スーパービジョンは、経験のある人(スーパーバイザー)が、支援者(スーパーバイジー)を支える仕組みです。3つの機能があります。
- 管理的機能:業務が適切に行われているかを確認する
- 教育的機能:知識や技術を高める
- 支持的機能:心の負担を支える
3は管理的機能の説明として正しいものです。
スーパーバイジーはスーパーバイザーより経験が浅いのが普通で、契約は最初に行い、クライエントに直接サービスを提供するのはスーパーバイジーです。
正解は 3 です。
スーパービジョンは、スーパーバイザーがスーパーバイジー(ワーカー)に対して行う、管理的・教育的・支持的な支援を通して、専門職の成長と、クライエントへのサービスの質の向上を図る過程です。
各選択肢の検討
- 1 × スーパーバイジーは、通常、スーパーバイザーより知識・経験が浅い。
- 2 × スーパービジョンの契約は、開始時に、目的・頻度・方法・守秘義務などを合意して行う。終結段階で行うものではない。
- 3 ○ 管理的機能では、スーパーバイジーの業務遂行の適切さを確認する。
- 4 × パラレルプロセスは、ワーカーとクライエントの関係で起きている力動が、スーパーバイザーとスーパーバイジーの関係にも再現される現象。過去の人間関係の投影の説明とは異なる。
- 5 × クライエントに直接サービスを提供するのは、スーパーバイジー(ワーカー)。スーパーバイザーは間接的に関わる。
管理的機能は、業務の適切さの確認、教育的機能は知識・技術の向上、支持的機能は心理的な支えです。3機能の対応を覚えておきましょう。
正解は 3 です。
■ スーパービジョンの3機能(カデューシンの整理)
- 管理的機能:業務が、機関の方針・法令・倫理に沿って適切に行われているかを確認し、業務量や記録の状況を把握する。サービスの質の確保が目的。
- 教育的機能:知識・技術・価値を伝え、事例の検討を通して実践力を高める。
- 支持的機能:バーンアウトを防ぎ、ワーカーの心理的負担を和らげ、職場への所属感や自信を支える。
■ 形態
個人スーパービジョン、グループ・スーパービジョン、ピア・スーパービジョン(同僚同士)、ライブ・スーパービジョン(実践の場で直接指導)、セルフ・スーパービジョン(自己点検)など。
■ 誤りの肢の論点
- 肢1:二者の関係は、経験・知識の差を前提とする。ただし、指示命令だけではなく、協働的に進める。
- 肢2:契約は、開始時に、目的・期間・頻度・場所・守秘義務・評価方法などを明確にして行う。展開のどの段階でも、必要に応じて見直す。
- 肢4:パラレルプロセス(並行プロセス)は、クライエントとワーカーの関係の力動が、ワーカーとスーパーバイザーの関係の中に再現される現象。ワーカーが、クライエントとの間で体験している感情や関係のパターンを、スーパーバイザーに対して無意識に繰り返す。この理解が、事例理解を深める手がかりとなる。選択肢の説明にある「過去の特定の人間関係を投影する」現象は、転移の説明に近い。
- 肢5:クライエントに最良のサービスを直接届けるのはスーパーバイジー。スーパーバイザーは、そのスーパーバイジーを支え、サービスの質を高める。
■ 関連論点
- スーパービジョンとコンサルテーションの違い:スーパービジョンは同一組織内(上司・先輩と部下)で管理的責任を伴う。コンサルテーションは、他分野の専門家に助言を求める関係で、管理的責任をもたない。
- スーパービジョンの目的は、ワーカーの成長と、クライエントの利益の最大化。
■ 出題の見分け方
スーパービジョンの問題では、機能(管理・教育・支持)、形態(個人・グループ・ピア・ライブ・セルフ)、関係(スーパーバイザーとスーパーバイジー)の基本が繰り返し問われる。パラレルプロセスや転移・逆転移のような用語は、似た概念との区別とあわせて整理するとよい。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題110です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

