社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題99相談援助の理論と方法

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・相談援助の理論と方法

ソーシャルワークの実践モデルに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題99

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2 です。

ソーシャルワークの実践モデルには、医学モデル(治療モデル)、生活モデル、ストレングスモデルなどがあります。

生活モデルは、問題を個人の中だけにあるものと見ず、「人」と「環境」がたがいに影響し合う関係(交互作用)に目を向け、生活全体を見渡して支援します。

治療モデルは、問題の原因を探して治す考え方、ストレングスモデルは本人の強みや資源に注目する考え方です。

2が、生活モデルの説明として正しいものです。

3つのモデルの「キーワード」を、自分の言葉で整理しておきましょう。

正解は 2 です。

実践モデルは、クライエントの問題をどう捉えるかの枠組みです。

各選択肢の検討

  • 1 × 人格に焦点を絞り原因究明を重視するのは、医学モデル(治療モデル)の特徴。生活モデルは、人と環境の接点を見る。
  • 2 ○ 生活モデルは、人と環境の交互作用に焦点を当て、生活を全体的視点で捉える。
  • 3 × 社会の抑圧構造に注目するのは、エンパワメントアプローチや構造的ソーシャルワークなどの視点。治療モデルの説明ではない。
  • 4 × クライエントの強さや資源に焦点を当てるのは、ストレングスモデル。治療モデルは病理や欠陥に注目する。
  • 5 × ストレングスモデルは、病理を正確に捉えることではなく、本人や環境のもつ強み・可能性を見いだして活用する。

モデルの名前だけでなく、「何に焦点を当てるか」で区別するとよいです。治療モデルは病理・原因、生活モデルは人と環境の交互作用、ストレングスモデルは強みと資源に焦点を当てます。

正解は 2 です。

■ 3つのモデルの対比

  • 医学モデル(治療モデル):問題の原因を個人の内部(病理・欠陥)に求め、診断→治療の流れで考える。ワーカーが専門家として主導する。ソーシャルワークでは、診断主義アプローチなどがこの系譜に位置づけられる。
  • 生活モデル:ジャーメインらが生態学(エコロジー)の視点を取り入れて整理した。問題は「人と環境の接触面」で起こる不適合と捉え、人の対処能力を高めること、環境を改善すること、その両者の交互作用を調整することを目指す。生活全体を捉える点が特徴で、ジェノグラムやエコマップを使った把握と相性がよい。
  • ストレングスモデル:サリービーらが展開した。問題や欠陥ではなく、本人や環境のもつ強み、希望、資源に着目し、それを活かして回復や成長を支える。

■ 誤りの肢の読み方

肢1・3・4・5は、それぞれのモデルの特徴を入れ替えて作られている。

  • 肢1:原因究明・人格への焦点は医学モデル。
  • 肢3:抑圧構造への注目は、エンパワメントや反抑圧的実践の視点。
  • 肢4:強み・資源への焦点はストレングス。
  • 肢5:病理を正確に把握するのは、医学モデル型のアセスメント。ストレングスの視点でも課題は把握するが、重点は強みの発見にある。

■ 関連論点・混同に注意

  • 生活モデルの人と環境の関係は一方向ではない。環境が人に影響し、人も環境に働きかける交互作用である。
  • 「リフレーミング」は、欠点と見える特性を強みとして捉え直す技法で、ストレングスの視点と結びつく。
  • 医学モデルが否定されるわけではない。医療・精神保健の領域では診断が必要な場面もあり、モデルは状況に応じて使い分ける。

■ 実務との関係

生活モデルの考え方は、アセスメントで、本人の状態だけでなく、家族、住まい、近隣、制度などの環境を併せて見ることにつながる。ストレングスの視点を取り入れると、課題の列挙ではなく、「できること」「望むこと」を含めたプランが作れる。

■ 紛らわしい用語

「医学モデル」「治療モデル」は同じ意味で使われることが多い。選択肢で名称が入れ替わっていても、説明の中身(原因究明か、強みか、交互作用か)で見分ける。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題99。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題99です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。