社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題5人体の構造と機能及び疾病

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・人体の構造と機能及び疾病

自閉スペクトラム症(ASD)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題5

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 5 です。

自閉スペクトラム症(ASD)は、生まれつきの脳の働きの特性で、「人との関わり方や気持ちのやり取り(社会的コミュニケーション)が苦手」なことと、「こだわりや同じ行動のくり返し」が特徴です。そのため「相手の気持ちを理解することが苦手」が正しい記述です。

たとえるなら、相手の表情やことばの裏にある気持ちを読み取るのが難しいタイプの特性です。

覚え方:ASD=コミュニケーションの苦手さ+こだわり・くり返し。発達の早い時期から現れ、大人になってから突然発症するものではありません。

正解は 5 です。

ASDは、神経発達症のひとつで、社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応の持続的な困難と、限定された反復的な行動・興味・活動を中核とします。

  • 1 誤り。ASDの症状は発達の早い時期から存在します。大人になって初めて気付かれることはありますが、「成人になってから発症する」わけではありません。
  • 2 誤り。特定の物事への強いこだわりは、ASDの特徴のひとつです。
  • 3 誤り。幻覚は、統合失調症などでみられる症状で、ASDの中核症状ではありません。
  • 4 誤り。手を振る、体を揺らすなどの常同的な行動は、ASDによく認められます。
  • 5 正しい。相手の気持ちや場の状況を読み取ることが苦手なのは、ASDの社会的コミュニケーションの困難にあたります。

特性の強さは人によって幅があるため「スペクトラム(連続体)」と呼ばれます。

ASDの人への関わりでは、あいまいな言い方を避け、見通しが立つように具体的に伝えること、感覚過敏への配慮が基本になります。特性を「性格や努力不足」と捉えないことが大切です。

診断基準の位置づけ

ASDは、DSM-5では神経発達症群(神経発達障害群)に分類され、診断基準は大きく二つです。A:複数の状況にわたる社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応の持続的欠陥(社会的情緒的な相互性、非言語的コミュニケーション、人間関係の発展・維持・理解の困難)。B:限定された反復的な行動、興味、活動(常同的・反復的な運動や会話、同一性への固執、強いこだわり、感覚刺激に対する過敏または鈍感さ)。症状は発達早期に存在しますが、社会的要求が能力を超えるまで明らかにならない場合もあります。

以前の分類との違い

DSM-IV-TRまでの自閉性障害、アスペルガー障害、広汎性発達障害などは、DSM-5でASDにまとめられ、重症度は「支援の必要度」で示されます。日本の発達障害者支援法でも、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害が発達障害に含まれると定義されており、法律上の用語とDSM-5の用語が並存している点に注意します。

誤りの肢の論点

1は「発症」と「気付き」の違いです。ASDは先天的な特性で、大人になって診断を受ける人は、幼少期から特性があったと考えます。2は、こだわり(同一性への固執)がASDの診断基準Bそのものであることの見落とし、3は幻覚=統合失調症という典型的な取り違えです。4は常同行動(手をひらひらさせる、体を揺する、同じ動作の反復)が診断基準に含まれることを押さえます。

支援の視点

視覚的な情報の提示(スケジュール表、絵カード)、見通しを持てる環境調整、あいまいな表現を避ける具体的な指示、感覚過敏への配慮が基本です。「わざとやっている」「気持ちを考えない」と誤解されやすいため、特性として理解し、二次障害(うつ・不安・不登校など)の予防を図ります。同じ神経発達症であるADHDや限局性学習症との違いも併せて整理しておきます。

補足:二次障害と併存

ASDには、ADHDや知的能力障害、不安症、うつ病などが併存することがあり、特性に合わない環境が続くと、二次障害としての抑うつや不登校、引きこもりが生じやすくなります。早期の気付きと、特性に合わせた環境調整が予防につながります。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題5です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。