社会福祉士

社会福祉士 第36回 問題95相談援助の基盤と専門職

問題

社会福祉士 | 第36回(令和5年度) | 令和6年2月4日(日)実施・相談援助の基盤と専門職

ソーシャルワークを発展させた人物に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題95

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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正解は 1
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 1

選択肢1「レヴィ(Levy, C.)は,倫理とは,人間関係とその交互作用に対して価値が適用されたものであるとした。」が正しい記述です。

レヴィはソーシャルワークの価値と倫理を研究した人物で、「価値」は何を大切にするかという考え方、「倫理」はその価値を人と人との関わりの中で実際に当てはめたもの、と整理しました。つまり倫理は「行動になった価値」です。

ほかの選択肢は、人物と業績の組み合わせが入れ替えられています。ジェネラリスト・ソーシャルワークはジョンソンら、4つの基本的ニーズはトール、機能主義と診断主義の統合はアプテカー、と覚えておきましょう。

正解は 1

【正解の根拠】

レヴィは、価値を「好ましいと考えられるもの」、倫理を「人間関係とその交互作用に価値が適用されたもの」と位置づけました。価値は信念のレベル、倫理は行動のレベルという区別が出題の要点です。

【誤りの選択肢】

・2:トールではなく、ジョンソン(Johnson, L.)らがジェネラリストの観点から統合化を進め、ジェネラリスト・ソーシャルワークを体系化しました。

・3:相互連結理論アプローチを提唱したのはターナー(Turner, F.)です。アプテカーではありません。

・4:「4つの基本的ニーズ」(身体的福祉、情緒的・知的成長の機会、他者との関係、精神的ニーズ)を示したのはトール(Towle, C.)です。ジョンソンではありません。

・5:機能主義の立場に立ちつつ診断主義を取り入れ、ケースワークとカウンセリングを区別したのはアプテカーです。ターナーではありません。

この問題は「人物と業績のシャッフル」型です。2〜5はそれぞれ別の選択肢の人物と入れ替えると正しくなる、という構造に気づけると解きやすくなります。

正解は 1

【レヴィの価値と倫理】

レヴィはソーシャルワーク専門職の価値を整理し、「人間尊重」に関する価値、「人間の可能性」に関する価値、「望ましい手段」に関する価値などに分類したことで知られます。そのうえで、倫理を「人間関係とその交互作用に対して価値が適用されたもの」とし、価値(何が望ましいか)と倫理(関係の中でどう振る舞うべきか)を区別しました。倫理綱領が「価値と原則」と「倫理基準」を分けて書いているのも、この区別と対応しています。

【誤りの選択肢の掘り下げ】

・2 ジェネラリスト・ソーシャルワーク:ジョンソンやヤンカらが、ケースワーク・グループワーク・コミュニティワークという方法別の区分を超え、人と環境の交互作用に焦点を当てる統合的な実践として体系化しました。トールは公的扶助ケースワークの文脈で人間の共通ニーズを論じた人物です。

・3 相互連結理論アプローチ:ターナーは、ソーシャルワークの多様な理論は互いに排他的ではなく、相互に結びつき影響し合っていると捉え、理論を連結して用いることを提唱しました。

・4 4つの基本的ニーズ:トールは、人間には共通の基本的ニーズがあるとして、身体的福祉(食物・住居・保健)、情緒的・知的な成長の機会、他者との関係、精神的(スピリチュアル)ニーズを挙げ、社会的目標の達成にはこれらの充足が欠かせないと論じました。公的扶助の職員にも人間理解が必要だという主張とセットで理解します。

・5 機能主義と診断主義の折衷:アプテカーは機能主義(ランク派の意志心理学を基盤とし、機関の機能を重視)の立場に立ちつつ、診断主義(フロイトの精神分析を基盤)を取り入れて両派の統合を試みました。また、具体的なサービス提供の有無によってケースワークとカウンセリングを区別したことでも知られます。

【関連して出る論点】

・診断主義:ハミルトン、ホリス(心理社会的アプローチ)へとつながる流れ。

・機能主義:タフト、ロビンソン、スモーリー。

・統合化の流れ:パールマンの問題解決アプローチ(診断主義を基盤に機能主義を取り入れた)も「折衷」の代表例で、アプテカーとの混同に注意。

・システム理論の導入:ピンカスとミナハン(4つのシステム)、ジャーメインとギッターマン(生活モデル)。

【覚え方】

価値→倫理の区別=レヴィ、ニーズ=トール、折衷=アプテカー、相互連結=ターナー、ジェネラリスト=ジョンソン。人物とキーワードを1対1で結びつけておくと、入れ替え型の選択肢をすばやく見抜けます。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」問題95。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第36回社会福祉士国家試験(令和5年度)」の問題95です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。