社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題10心理学と心理的支援

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・心理学と心理的支援

レジリエンスに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題10

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2「強いストレスや心理的傷つきを伴う経験から,個人が持つ回復していく力のことである。」です。

レジリエンスは、「回復力」「しなやかさ」などと訳され、困難やストレスに出あっても、そこから立ち直っていく力を指します。

たとえるなら、押されても元に戻るバネのような力です。

覚え方:レジリエンス=立ち直る力。ほかの選択肢は、ストレスの原因、感情への対処、フラッシュバック、ソーシャルサポートの説明です。

つまずきやすい点:ストレス関連の用語(ストレッサー、コーピング、ソーシャルサポート、レジリエンス)は似ていますが、意味はそれぞれ違います。

正解は 2「強いストレスや心理的傷つきを伴う経験から,個人が持つ回復していく力のことである。」です。

レジリエンスは、強いストレスや逆境から回復し、適応していく力(心理的な回復力・しなやかさ)をいいます。

各選択肢が当てはまる用語は次のとおりです。

1「ストレスをもたらす原因となる出来事のことである。」はストレッサーです。ストレスを引き起こす刺激や出来事のことです。

3「ストレスに伴って生じた不快な情動を,意識的に低減する方略のことである。」は、情動焦点型コーピングの説明です。ストレスへの対処(コーピング)のうち、感情の調整に向けたものです。

4「心的外傷となった過去の出来事を,あたかも今生じているかのように経験することである。」は、フラッシュバック(再体験)です。PTSDの症状の一つです。

5「社会的な関係の中で行われる支え合いや支援のことである。」はソーシャルサポートです。

補足:ストレッサーは「原因」、コーピングは「対処」、レジリエンスは「回復する力」、ソーシャルサポートは「周囲からの支え」と、役割で整理すると区別しやすくなります。

正解は 2「強いストレスや心理的傷つきを伴う経験から,個人が持つ回復していく力のことである。」です。

【レジリエンスとは】逆境や強いストレス、トラウマ的な経験にさらされても、そこから回復し、適応を保っていく力やプロセスを指す概念です。「傷つかない強さ」ではなく、「傷ついても立ち直る力」である点が重要です。個人の気質だけでなく、周囲からの支えや環境の資源によっても高められると考えられています。ストレングス視点やリカバリーの考え方とも結びつきます。

【各肢の掘り下げ】

1は、ストレッサーの説明です。ラザルスらのストレス理論では、ストレッサーに対する認知的評価と、それへの対処(コーピング)によってストレス反応の程度が決まると考えます。

3は、情動焦点型コーピングです。コーピングは、問題そのものを解決しようとする問題焦点型と、問題によって生じた情動を調整しようとする情動焦点型に大別されます。問題焦点型は原因に直接働きかける点が対比になります。

4は、フラッシュバックです。心的外傷後ストレス障害(PTSD)では、再体験(侵入症状)、回避、認知と気分の否定的変化、過覚醒などが症状として挙げられます。

5は、ソーシャルサポートです。情緒的サポート、情報的サポート、手段的(道具的)サポート、評価的サポートなどに分類されることがあります。

【関連して出る論点】レジリエンスは「災害時」の文脈でも出題されます(第37回 問18)。個人の心理的な回復力としての意味と、被災者・被災地が立ち直る力としての意味を、混同せずに整理しておきましょう。また、「精神的回復」を意味するリカバリーは、症状がなくなることに限らず、自分らしい生活を取り戻していく過程を意味する、という点も関連して押さえておくと役立ちます。

【さらに整理】レジリエンスを高める要因は、個人の要因(楽観性、自己効力感、問題解決能力)と環境の要因(家族や友人の支え、地域の資源)に分けて考えられます。ソーシャルワークでは、利用者の課題だけでなく、回復の力に着目して支援する点が重要です。コーピングとの違いも整理しておきます。コーピングは個々のストレス場面での対処の仕方(方略)を指し、レジリエンスはそうした対処や周囲の支えを含めて、逆境から立ち直り適応を取り戻していく力や過程の全体を指します。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題10。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題10です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。