社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題18社会学と社会システム

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・社会学と社会システム

災害時におけるレジリエンスの意味として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題18

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3「被災者並びに被災地が被害から立ち直っていく際に持つ力のことである。」です。

レジリエンスは「回復力」のことで、災害の場面では、被害を受けた人や地域が、そこから立ち直っていく力を指します。

覚え方:レジリエンス=立ち直る力。

ほかの選択肢は、災害対応のサイクル、アウトリーチ、楽観的な見方の維持、災害後の一時的な連帯感の説明です。

つまずきやすい点:レジリエンスは、心理学でも災害の場面でも「回復力」の意味で使われます。災害時には、個人だけでなく、地域全体の立ち直る力も含めて使われる点がポイントです。

正解は 3「被災者並びに被災地が被害から立ち直っていく際に持つ力のことである。」です。

災害時のレジリエンスは、被災した人や地域が、被害から回復・再生していく力をいいます。

各選択肢が当てはまる用語は次のとおりです。

1「災害の発生から復旧・復興に加え,次の災害に備えていくための諸活動を一つのサイクルとして捉えることである。」は、災害対応のサイクル(災害マネジメントサイクル)の考え方です。

2「支援ニーズに対して支援者側から積極的に働きかけて情報や支援を提供することである。」は、アウトリーチです。

4「予期しない出来事に遭遇した際に,事態が悪化しているにもかかわらず楽観的な見方を維持する態度のことである。」は、正常性バイアスなど、危険を過小評価する心理の説明です。

5「大規模災害の後に一時的な現象として発生する理想郷的コミュニティのことである。」は、災害ユートピアの説明です。

補足:選択肢1は「災害サイクル」、2は「アウトリーチ」、4は「正常性バイアス」、5は「災害ユートピア」と、それぞれ別の用語の説明になっています。

災害の場面では、「災害サイクル」と「レジリエンス」が、別の概念として出題されます。

正解は 3「被災者並びに被災地が被害から立ち直っていく際に持つ力のことである。」です。

【根拠】レジリエンスは、もともと「弾力性」「回復力」を意味する語で、災害の文脈では、被災した個人・地域・組織が、被害に耐え、立ち直っていく力を指します。個人の心理面の回復力だけでなく、地域のつながり、支援の仕組み、社会資源などの総体としての力としても使われます。災害からの復興では、被害を元に戻すだけでなく、より災害に強い地域をつくる視点も含まれます。

【各肢の掘り下げ】

1は、災害マネジメントサイクルです。減災・予防(備え)、応急対応、復旧・復興という一連の流れを循環的にとらえ、復旧・復興の段階から次の災害への備えを進めます。「サイクル」という語に注目して識別します。

2は、アウトリーチです。援助を求めてこない人や、求められない人に、支援者の側から出向いて関わる方法です。災害時には、避難所以外で暮らす人、在宅避難者、孤立しやすい人への働きかけが重要になります。

4は、正常性バイアス(危険が迫っても「大丈夫」と考えてしまう心理)に近い内容です。災害時の避難の遅れにつながる心理として知られています。レジリエンスのような前向きな回復の力ではなく、リスクの過小評価です。

5は、災害ユートピアです。大規模災害の直後に、被災者の間で助け合いや連帯感が高まる一時的な状態を指します。時間の経過とともに、格差や葛藤が表面化することがあるため、継続的な支援が必要になります。

【関連して出る論点】被災者支援では、生活再建の段階に応じた支援、災害ソーシャルワーク、要配慮者への支援(避難行動要支援者名簿、個別避難計画)、災害ボランティアセンターとの連携などが出題されます。レジリエンスが「回復する力」であることを軸に、個人の心理面(第37回 問10のレジリエンス)と、災害時の被災者・被災地の力という文脈を、あわせて整理しておきましょう。

【さらに整理】災害時のソーシャルワークでは、被災者の「できること」を活かし、地域のつながりを回復させる視点(エンパワメント)が重要です。レジリエンスという語が出たら、「被害を受けても立ち直る」という前向きな回復の力として、リスクの過小評価(正常性バイアス)や、一時的な高揚(災害ユートピア)と区別します。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題18。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題18です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。