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社会福祉士 第37回 問題12心理学と心理的支援

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・心理学と心理的支援

認知行動療法に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題12

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4「不適応を生み出している行動や思考を,適応的なスタイルに変化させるように働きかける。」です。

認知行動療法は、物事の受け止め方(認知)と行動のくせに注目し、困りごとを生み出しているパターンを、役に立つものに変えていく心理療法です。

覚え方:認知行動療法=考え方と行動を変えて、気持ちを楽にする。

ほかの選択肢は、森田療法や精神分析、行動療法の説明です。

つまずきやすい点:心理療法は、「誰が・何を重視するか」で区別します。認知行動療法は「考え方(認知)と行動」を変える、精神分析は「無意識」に着目する、森田療法は「あるがまま」、というようにキーワードで結びつけます。

正解は 4「不適応を生み出している行動や思考を,適応的なスタイルに変化させるように働きかける。」です。

認知行動療法は、認知(考え方・受け止め方)と行動に働きかけ、不適応な反応を修正していく心理療法です。

各選択肢が当てはまる療法は次のとおりです。

1「不安を「生の欲望」と捉え,不安にとらわれずに行動するよう指導する。」は、森田療法の考え方です。

2「クライエントが記憶や夢などを語る自由連想法が用いられる。」は、精神分析の技法です。

3「抑圧されていることによって,対象者が気づいていない無意識への気づきを促す。」も、精神分析(精神力動的な立場)の説明です。

5「クライエントの行動に焦点を当てて,強化因子を用いて介入するため,感情面の変化は目標としない。」は、行動療法(応用行動分析的な介入)の説明で、認知行動療法は認知や感情の変化も扱うので誤りです。

補足:認知行動療法は、うつ病や不安障害などに効果が示されている方法として、医療の現場で広く用いられています。

認知行動療法は、うつ病や不安障害などで広く用いられています。

正解は 4「不適応を生み出している行動や思考を,適応的なスタイルに変化させるように働きかける。」です。

【認知行動療法(CBT)】出来事そのものではなく、その受け止め方(認知)が感情や行動を左右するという前提に立ち、非機能的な認知(自動思考やスキーマ)や行動パターンを検討して、より適応的なものへ変えていく技法です。ベックの認知療法と、学習理論にもとづく行動療法が統合・発展してきたものです。具体的には、自動思考を記録して検討する認知再構成法、行動活性化、曝露(エクスポージャー)、問題解決技法などがあります。感情の変化も重要な目標で、セルフモニタリングやホームワークを用いるなど、協働的に進める点が特徴です。

【各肢の掘り下げ】

1は森田療法です。不安を取り除こうとせず、「あるがまま」に受け入れながら、やるべきことに取り組むことを重視します。不安の背景にある「生の欲望」に注目する見方が特徴です。

2は精神分析で、フロイトが創始しました。自由連想法は、頭に浮かぶことを自由に語る技法です。

3も精神分析的な立場です。抑圧された無意識の内容に気づくことで症状の理解を深めようとします。

5は行動療法の説明にあたります。行動療法は、観察可能な行動に焦点を当て、強化や消去などの学習原理で介入します。これに認知の要素を加えたのが認知行動療法で、「感情面の変化は目標としない」という記述は当てはまりません。

【関連して出る論点】クライエント中心療法(ロジャーズ)は、受容・共感的理解・自己一致を重視する非指示的な立場で、認知行動療法とは異なります。また、ソーシャルワークにおいても、認知行動的アプローチは、クライエントの認知や行動の変化を目標にした介入の枠組みとして位置づけられます。各療法の「キーワード」と「創始者・特徴」を対応づけて覚えておくと、本問のような識別の問題に対応できます。

【さらに整理】認知行動療法の治療の特徴は、問題を具体的に整理し、目標を共有して、期間を区切って進める点にあります。ワーカーが一方的に指示するのではなく、クライエントと協力して、検証していく「協働的経験主義」の姿勢が重視されます。ソーシャルワークの実践でも、認知の偏りに気づく、行動の幅を広げるなどの形で応用されます。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題12。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題12です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。