問題
社会集団などに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題13
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 3「アソシエーションとは,特定の目的を達成するための集団のことである。」です。
アソシエーションは、会社、学校、NPOのように、ある目的を達成するためにつくられた集団です。地域のように、自然に生まれた共同生活の場(コミュニティ)と対にして使われます。
覚え方:アソシエーション=目的のために作った集団。
ほかの選択肢は、大衆、外集団、ゲゼルシャフト、準拠集団の意味とずれています。
つまずきやすい点:社会集団の用語は、提唱者とセットで出題されます。アソシエーションはマッキーヴァー、ゲマインシャフトとゲゼルシャフトはテンニースと覚えると、混ざりにくくなります。
正解は 3「アソシエーションとは,特定の目的を達成するための集団のことである。」です。
アソシエーションは、マッキーヴァーが、地域を基盤に自然発生的に成立するコミュニティと対比して示した概念で、特定の関心や目的を追求するために意図的につくられた集団です。
各選択肢が誤りの理由は次のとおりです。
1「大衆とは,利害関心に基づき意図的に選択された集団のことである。」は誤り。大衆は、匿名で不特定多数の、組織されていない人々の集まりを指します。
2「外集団とは,そこに属していながら,帰属感や愛着心をもてない集団のことである。」は誤り。外集団は、自分が所属していない集団で、対義語の内集団(所属し、仲間意識をもつ集団)と対で用います。
4「ゲゼルシャフトとは,伝統的な地縁,血縁,友愛などによって形成された集団のことである。」は誤り。これはゲマインシャフトの説明です。ゲゼルシャフトは、利害や目的にもとづく人為的な結びつきです。
5「準拠集団とは,敵意を持ち嫌悪や軽蔑の対象となる集団のことである。」は誤り。準拠集団は、個人が自分の考え方や行動の基準にする集団です。
補足:選択肢4は、ゲマインシャフトの説明をゲゼルシャフトとして書いた、入れ替えの誤りです。
正解は 3「アソシエーションとは,特定の目的を達成するための集団のことである。」です。
【根拠】マッキーヴァーは、社会集団を、地域性と共同生活にもとづいて自然に成立するコミュニティと、特定の関心・目的のために人為的につくられるアソシエーションに分けました。会社、労働組合、学校、NPO、同好会などがアソシエーションの例で、目的が達成されたり、関心が薄れたりすれば、組織は変化・解散しうる点がコミュニティとの違いです。
【各肢の掘り下げ】
1の「大衆」は、匿名で、特定の組織や結びつきをもたない不特定多数の人々です。マスメディアの影響を受けやすいことなどが論じられてきました。記述は、アソシエーション(目的にもとづく意図的な集団)に近い内容です。
2の外集団は、サムナーが内集団と対比して用いた概念です。内集団は「われわれ意識」をもつ集団、外集団は自分が属さず、対抗心や距離感をもつことのある集団です。「属していながら愛着心をもてない集団」という記述は、概念の誤用です。
4は、テンニースの概念です。ゲマインシャフト(共同社会)は、血縁・地縁・友愛など、本質意志にもとづく自然発生的な結合です。ゲゼルシャフト(利益社会)は、利害や目的の合理的な計算にもとづく結合で、近代社会で優勢になるとされます。選択肢4は、両者を入れ替えた誤りです。
5の準拠集団は、ハイマンらにより用いられた概念で、個人が価値観や態度、行動の基準として参照する集団です。自分が所属している集団とは限らず、所属していない集団が準拠集団になる場合もあります。嫌悪や軽蔑の対象という意味はありません。
【関連して出る論点】集団は、第一次集団(クーリーが示した、対面的で親密な家族・遊び仲間・近隣集団)と第二次集団(目的や機能のために形成される、間接的な接触が中心の集団)にも分類されます。複数の分類軸(コミュニティ/アソシエーション、ゲマインシャフト/ゲゼルシャフト、第一次/第二次、内集団/外集団)を、提唱者とセットで整理しておくと、識別問題に強くなります。
集団の分類を並べると、整理しやすくなります。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題13です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

