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社会福祉士 第37回 問題9心理学と心理的支援

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・心理学と心理的支援

エリクソン(Erikson, E.)の発達段階説における青年期の心理社会的危機として,正しいものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題9

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2「同一性 対 同一性混乱」です。

エリクソンは、人の一生を8つの段階に分け、各段階に乗り越える課題(危機)があるとしました。青年期の課題は、「自分とは何者か」を見つける「同一性(アイデンティティ)」の獲得で、うまくいかないと自分がわからなくなる同一性混乱になります。

覚え方:青年期=アイデンティティ。

つまずきやすい点:8つの段階の「危機」は、似た言葉が多く混ざりやすいところです。青年期は「同一性」、成人期は「世代性」、老年期は「統合」と、各段階のキーワードを1つずつ結びつけて覚えましょう。同一性は、アイデンティティとも呼ばれます。

8つの段階を順に確認しておくと、他の肢の正誤も判断できます。

正解は 2「同一性 対 同一性混乱」です。

エリクソンの発達段階説(心理社会的発達理論)では、青年期の危機は「同一性 対 同一性混乱(同一性拡散)」です。

各選択肢が当てはまる時期は次のとおりです。

1「基本的信頼 対 基本的不信」は、乳児期の危機です。

3「勤勉性 対 劣等感」は、学童期の危機です。

4「自発性 対 羞恥心」は、選択肢の組み合わせとして正しくありません。幼児期前期は「自律性 対 恥・疑惑」、幼児期後期(遊戯期)は「自発性(積極性) 対 罪悪感」です。

5「ジェネラティビティ 対 停滞」は、成人期(壮年期)の危機で、次世代を育てる世代性と、それができない停滞の対です。

補足:「自発性」と「自律性」、「恥・疑惑」と「罪悪感」は、幼児期の2つの段階で入れ替えて出題されやすい語です。

補足:同一性は、「自分は何者で、何を目指すのか」という感覚で、職業や価値観、人間関係を通して形づくられます。うまくいかないと、自分の役割や方向性がわからなくなる同一性混乱に陥ります。

成人期の「ジェネラティビティ」は、次の世代の育成に関わる力のことで、「世代性」とも訳されます。

正解は 2「同一性 対 同一性混乱」です。

【エリクソンの8段階】エリクソンは、人格が生涯にわたって発達するとして、8つの段階それぞれに心理社会的危機を設定しました。

・乳児期:基本的信頼 対 基本的不信(得られる力:希望)

・幼児期前期:自律性 対 恥・疑惑

・幼児期後期(遊戯期):自発性(積極性) 対 罪悪感

・学童期:勤勉性 対 劣等感

・青年期:同一性(アイデンティティ) 対 同一性混乱(拡散)

・成人期前期(若い成人期):親密性 対 孤立

・成人期(壮年期):世代性(ジェネラティビティ) 対 停滞

・老年期:統合 対 絶望

各段階の危機をうまく乗り越えると、肯定的な側面が得られると考えます。

【各肢の掘り下げ】

1は乳児期。養育者との関係で安心感が得られるかが課題です。

3は学童期。学校で勉強や課題に取り組み、できる実感を得るか、人と比べて劣等感を抱くかが課題です。

4は、2つの段階の語が混ざった誤りです。「恥」は自律性の対、「自発性」は罪悪感の対です。ここは入れ替えの出題に注意します。

5は成人期。世代性は、子どもや次世代を育てることなどに関心を向ける力で、停滞はそれが滞った状態です。

【関連して出る論点】青年期の同一性の確立に向けて、社会的な責任や義務を猶予される期間をモラトリアムといい、エリクソンが示した概念です。また、マーシャは同一性の状態を、同一性達成・モラトリアム・早期完了・同一性拡散の4つに分類しました。発達段階説は、ライフステージごとの課題をふまえた支援の見立てに役立ちます。

【さらに整理】エリクソンは、各段階の危機は、前の段階の達成の上に積み重なると考え、発達課題の達成を、人生を通じた「漸成的」な発達と呼びました。また、青年期は、身体の変化、進路選択、友人関係、性役割など、多くの課題が重なり、不安定になりやすい時期です。ハヴィガーストの発達課題の考え方(各時期に達成すべき課題がある)とも比較して整理しておくとよいでしょう。ライフサイクルの視点は、利用者の年代ごとの課題を理解し、支援の見通しを立てる土台になります。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題9。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題9です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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