問題
次のうち,生活福祉資金貸付制度の総合支援資金に含まれるものとして,正しいものを2 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題100
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 1 と 5 です。
生活福祉資金貸付制度は、都道府県社会福祉協議会が実施主体となり、低所得世帯などにお金を貸す制度です。4つの資金があり、そのうち「総合支援資金」は、生活を立て直すまでの生活費や住まいへの入居費などを貸すもので、生活支援費・住宅入居費・一時生活再建費の3つからなります。
ほかの選択肢:2 緊急小口資金は「福祉資金」の中の貸付です/3 教育支援費と4 就学支度費は「教育支援資金」の中の貸付です。
👉 覚え方:総合支援資金=「生活・住宅・一時再建」の3点セット。
なぜこれが正解か
正解は 1 と 5。厚生労働省の生活福祉資金貸付制度では、資金の種類を①総合支援資金、②福祉資金、③教育支援資金、④不動産担保型生活資金の4つに区分している。総合支援資金は、生活の再建までの間に必要な生活費用である「生活支援費」、敷金・礼金など住宅の賃貸契約に必要な「住宅入居費」、生活を再建するために一時的に必要で日常生活費で賄うことが困難な費用である「一時生活再建費」で構成される(1・5)。
各選択肢の解説
- 1 正しい。総合支援資金の生活支援費。
- 2 誤り。緊急小口資金は福祉資金の一種(緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合の少額の貸付)。福祉資金にはほかに福祉費がある。
- 3 誤り。教育支援費は教育支援資金の一種(高校・大学などへの就学に必要な経費)。
- 4 誤り。就学支度費も教育支援資金の一種(入学に際して必要な経費)。
- 5 正しい。総合支援資金の一時生活再建費。
覚え方・ひっかけ注意
総合支援資金と緊急小口資金は、原則として自立相談支援事業の利用が貸付の要件とされ、生活困窮者自立支援制度と一体的に運用される。名前に「支援」が付く「教育支援費」との混同に注意。
制度の位置づけ
生活福祉資金貸付制度は、1955年の世帯更生資金貸付制度に始まり、低所得世帯・障害者世帯・高齢者世帯を対象に、資金の貸付と必要な相談支援を行う制度である。実施主体は都道府県社会福祉協議会で、申込みの窓口や相談は市町村社会福祉協議会が担い、民生委員が関わることも多い。根拠は法律ではなく国の通知(生活福祉資金貸付制度要綱)で、社会福祉法上の第一種社会福祉事業(生計困難者に対して無利子または低利で資金を融通する事業)に位置づけられる。
4つの資金の整理
- 総合支援資金:生活支援費、住宅入居費、一時生活再建費。失業などで日常生活全般に困難を抱えた世帯の生活の立て直しを支える。2015年の生活困窮者自立支援法施行にあわせ、原則として自立相談支援事業の利用が要件とされた。
- 福祉資金:福祉費(生業を営むため、技能習得、住宅改修、福祉用具購入、冠婚葬祭などの経費)と緊急小口資金(緊急・一時的な生計維持のための少額貸付)。
- 教育支援資金:教育支援費(高校・高専・短大・大学・専修学校での修学経費)と就学支度費(入学時の経費)。教育支援資金は無利子。
- 不動産担保型生活資金:居住用不動産を担保に高齢者世帯に生活資金を貸す(一般向けと要保護世帯向け)。いわゆるリバースモーゲージ。
誤りの肢の掘り下げ
緊急小口資金は「総合支援資金の特例貸付」と一緒に、2020年からの新型コロナウイルス感染症の影響を受けた世帯への特例貸付(緊急小口資金・総合支援資金の特例)で広く知られたため、同じ資金の内訳と誤解しやすい。制度上は別の資金区分(福祉資金)である。
関連論点
貸付であるため返済が前提で、償還が困難な場合の猶予・免除の仕組みもある。生活保護受給世帯は原則として対象外だが、要保護世帯向け不動産担保型生活資金のように、保護に先立って資産を活用させる趣旨の資金もある。生活困窮者支援の窓口では、住居確保給付金(給付)と総合支援資金(貸付)を組み合わせて、家賃と生活費の両面を支える支援がよく行われる。
- 社会福祉法e-Govで原文を読む
- 生活困窮者自立支援法e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題100です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

