問題
専門職化に関する次の記述のうち,グリーンウッド(Greenwood, E.)が述べたものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題109
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 1
グリーンウッドは、専門職を専門職たらしめる「属性」を5つにまとめました。それが「体系的な理論」「権威」「社会的承認」「倫理綱領」「専門職文化」です。選択肢1はこの5つをそのまま挙げているので正解です。
覚え方のコツは、「理論・権威・承認・綱領・文化」の5語のセットです。ほかの選択肢は、専門職について別の研究者が述べた内容です。たとえば「6つの属性」を挙げたのは別の研究者で、グリーンウッドは「5つ」です。数の違いで見分けると混乱しにくくなります。
正解は 1
グリーンウッドは、ソーシャルワークが専門職かどうかを論じる中で、専門職に共通する5つの属性として「体系的な理論」「権威」「社会的承認」「倫理綱領」「専門職文化」を示しました。選択肢1はその内容と一致します。
- 1:正しい。グリーンウッドの5属性そのものです。
- 2:誤り。「公衆の福祉という目的、理論と技術、教育と訓練、テストによる能力証明、専門職団体の組織化、倫理綱領」の6属性は、ミラーソンが示したものとして整理されます。
- 3:誤り。専門職の目標・知識・技術についての認識という整理は、グリーンウッドの属性論の内容ではありません。
- 4:誤り。専門職の成熟度を発達段階で示す議論は、専門職化を過程としてとらえる別の論者の立場で、グリーンウッドの属性論とは異なります。
- 5:誤り。「準専門職(セミ・プロフェッション)」の概念は、エツィオーニらが他の専門職との比較から示したものです。
ポイントは「グリーンウッド=5属性」「ミラーソン=6属性」「エツィオーニ=準専門職」の対応です。
正解は 1
属性モデルとしてのグリーンウッド
専門職研究には大きく2つの見方があります。1つは「専門職とはどのような特徴(属性)を備えた職業か」を並べる属性モデル、もう1つは職業が専門職へと発展していく過程に注目するプロセスモデルです。グリーンウッドは前者の代表で、ソーシャルワークがすでに専門職であると論じる根拠として、次の5属性を示しました。
1. 体系的な理論:実践の土台となる、体系化された知識
2. 権威:専門的知識に基づき、クライエントに対して判断を示せる専門的権威
3. 社会的承認:資格・養成などを通じて社会から認められていること
4. 倫理綱領:専門職として守るべき行動の規範
5. 専門職文化:価値・規範・シンボルなどを共有する専門職集団の文化
誤りの肢の論点
- 選択肢2の6属性はミラーソンの整理です。「テストによる能力証明」「専門職団体の組織化」といった制度面が前面に出ているのが特徴です。グリーンウッドの5属性と比べると、「権威」「専門職文化」がなく、代わりに試験や団体が入っていると覚えると区別できます。
- 選択肢4のような「成熟度・発達段階」の議論はプロセスモデルの考え方です。属性モデルが「備えているか否か」を問うのに対し、プロセスモデルは「どの段階にあるか」を問う点が違います。
- 選択肢5の準専門職は、エツィオーニらが教員・看護師・ソーシャルワーカーなどを、医師や弁護士と比べて養成期間や自律性が限られた職業として位置づけた議論です。
関連して出る論点
専門職論ではフレックスナーも頻出です。フレックスナーは、当時のソーシャルワークはまだ専門職とはいえないと指摘したことで知られ、その後の専門職化の議論の出発点になりました。「フレックスナー=専門職ではないと指摘」「グリーンウッド=すでに専門職だと5属性で論証」という対比で押さえると、議論の流れも理解しやすくなります。
似た用語との違い
「権威」は、肩書による強制力ではなく、専門知識に裏づけられた判断への信頼を指します。また「社会的承認」は、地域で好かれることではなく、制度として専門性が認められることです。日本では社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格化が、社会的承認の具体例として説明されます。
- 社会福祉士及び介護福祉士法e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題109です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

