社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題118ソーシャルワークの理論と方法(専門)

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法(専門)

事例を読んで,事例分析の視点から見て,クライエントのAさんに関する事例検討会における参加者からの発言のうち,適切なものを2 つ選びなさい。 〔事 例〕 地域の居宅介護支援事業所がケアマネジャーを対象とした定例の事例検討会を開催した。事例提供者のB居宅介護支援事業所のCケアマネジャーから,一人暮らしのAさん(85 歳)の事例が報告された。CケアマネジャーはAさん宅を訪問した際,近隣住民から「Aさんは約2 か月前からゴミ収集のない日にごみ出しをしている」「自分の部屋がわからなくなりマンションの管理人が何度も付き添って帰宅している」という話を聞いていることを参加者に報告し,今後の支援について参加者に意見を求めた。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題118

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。

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答え合わせ

正解は 2・5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2 と 5 です。

事例検討では、本人の強みや本人自身の考えをもとに、今後の支援を一緒に考えるのが大切です。「Aさんの強みや状態をどう捉えているか」「Aさん自身はどう考えているか」という発言は、本人を中心に据えた適切な視点です。

他の選択肢は、周囲の人の意見だけを優先したり、本人の意向を確かめる前に結論を決めたりしています。

たとえるなら、事例の主人公は本人なので、本人の声と力を中心に考える視点が必要です。

👉 覚え方:事例検討=本人の強みと意思を確認してから、周囲の情報や支援を検討する。

正解は 2 と 5 です。

事例分析では、クライエントを中心に、強み(ストレングス)、本人の意向、環境との関係を整理して、支援の方向を考えます。

1 不適切。近隣住民の困りごとを聞くことは参考にはなるが、ここで優先するのはAさん本人の状況と考え。順序が逆になる。

2 適切。ケアマネジャーが捉えているAさんの強みや状態を確認する発言で、アセスメントの視点を引き出している。

3 不適切。管理人にAさんの今後について聞くのは、本人の意向を差し置いて第三者の考えを先に求めている。

4 不適切。一人暮らしの継続が難しいと決めつけ、グループホームを勧めるのは、アセスメント前の結論の先取り。

5 適切。Aさん本人が現状をどう捉えているかを確認する発言で、本人中心の視点に立っている。

事例検討では、結論を急がず、情報の事実と推測を分け、本人の強みと意向を中心に据えて、多面的に検討する姿勢が重要である。

ストレングスとは、本人の持っている力、好み、強みのことで、事例分析ではまずここに目を向ける。本人の意向を確かめる発言を選ぶのが、この問題の決め手になる。

正解は 2 と 5 です。

【事例検討・事例分析の視点】事例検討会は、事例提供者の実践を振り返り、参加者の多様な視点から、支援の理解を深め、今後の対応を考える場です。ポイントは、(1)クライエント本人を中心に置くこと、(2)事実と推測を区別して情報を整理すること、(3)強み・資源に注目すること、(4)結論を急がず、アセスメントを深めることです。本事例では、ごみ出しの乱れや自室がわからなくなる様子など、認知機能の低下を思わせる情報がありますが、これらは診断ではなく、あくまで観察された事実の一部です。

【各選択肢の掘り下げ】

2 事例提供者に対して、Aさんの強みや状態の捉え方を尋ねる発言は、アセスメントの内容を共有し、不足している情報を補う助けになります。ストレングスの視点を示す点でも適切です。

5 Aさん自身の認識や思いを確認する発言は、本人の意向・思いを尊重する、本人中心の支援の出発点です。判断能力に不安がある場合でも、本人の意思をできる限り確認することが基本です。

1 近隣住民からの情報収集は、必要に応じて行うことがあります。ただし、ここでの目的は「住民の困りごと」の聞き取りであって、Aさん本人の生活課題の把握ではありません。地域の苦情への対応を先に立てると、本人の暮らしより周囲の都合が優先されかねません。

3 管理人は、事例提供者に伝える情報源にはなりえますが、Aさんの今後の意向を決める立場ではありません。Aさんの思いを聞く前に、管理人の考えを聞くのは順序が不適切です。

4 現時点では、診断や生活機能の評価が不十分です。グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症であることが利用の前提となる地域密着型サービスで、本人の意思や状態の評価なしに、利用を勧める発言は不適切です。

【関連する論点】認知症の疑いがある一人暮らし高齢者の支援では、地域包括支援センターへの連携、認知症初期集中支援チームの活用、成年後見制度や日常生活自立支援事業の検討など、段階を踏んだ支援を考えます。ただし、最初に行うのは本人の状況・意向の把握、ついで医療・介護の評価という順序を意識しましょう。

補足として、事例に出てくる情報(ごみ出し、自室がわからない)は、認知機能の低下を思わせるものの、原因の特定には医療的な評価が必要です。事例検討の場では、推測で結論づけず、「何がわかっていて、何がまだわからないか」を整理することも、重要な参加者の役割です。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題118。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題118です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。