社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題126福祉サービスの組織と経営

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・福祉サービスの組織と経営

リーダーシップに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題126

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 5

シェアド・リーダーシップは、リーダーを一人に固定せず、メンバー一人ひとりが自分の持つ情報や技術を必要な場面で生かして、それぞれがリーダーシップを発揮するという考え方です。選択肢5はこれを正しく説明しています。

ほかの選択肢は、それぞれの理論の中身を逆に説明しています。たとえば、状況に応じて有効なリーダーシップが変わると考えるのがコンティンジェンシー理論で、「どんな状況でも普遍的」ではありません。

正解は 5

リーダーシップ理論の代表的な考え方を押さえる問題です。

  • 1:誤り。身体的特徴や性格などの資質でリーダーを説明しようとしたのは特性理論(資質論)です。行動理論は、リーダーの「行動」に注目し、課題志向・人間関係志向などの行動パターンを分析しました。
  • 2:誤り。フォロワーシップの理論は、フォロワーが主体的にリーダーを支え、必要なら建設的に意見や批判を述べることの重要性を示しました。全面的な服従を求めるものではありません。
  • 3:誤り。コンティンジェンシー理論(状況適合理論)は、有効なリーダーシップは状況によって異なるとする考え方です。
  • 4:誤り。サーバント・リーダーシップは、リーダーがメンバーに奉仕し、その成長や活動を支えることで組織を導く考え方です。メンバーを従わせて統制するのではありません。
  • 5:正しい。シェアド・リーダーシップは、メンバーそれぞれが状況に応じてリーダーシップを分担・発揮する考え方です。

正解は 5

リーダーシップ理論の流れ

リーダーシップ研究は、おおむね次のように展開してきたと整理されます。

1. 特性理論:優れたリーダーに共通する身体的特徴・性格・能力などの資質を探る

2. 行動理論:リーダーの行動に注目する。課題(仕事)への関心と人間関係への関心の2軸で分類する研究が代表的で、オハイオ州立大学の研究(構造づくりと配慮)、三隅二不二のPM理論(目標達成機能と集団維持機能)、ブレークとムートンのマネジリアル・グリッドなどがある

3. コンティンジェンシー理論:唯一最善のリーダーシップはなく、状況に合わせて有効なスタイルが変わるとする。フィードラーの理論、ハーシーとブランチャードのSL理論(部下の成熟度に応じてスタイルを変える)などがある

4. 新しいリーダーシップ論:変革型リーダーシップ、サーバント・リーダーシップ、シェアド・リーダーシップ、オーセンティック・リーダーシップなど

誤りの肢の論点

  • 選択肢1は特性理論の説明を行動理論にすり替えています。特性理論は、資質だけではリーダーの有効性を十分に説明できないという批判を受け、行動理論へと移っていきました。
  • 選択肢2:フォロワーシップ論では、フォロワーが組織の目標に貢献するための主体的な関与と、リーダーへの建設的な批判の両方が重視されます。「異議を唱えず全面的に従う」は、むしろ望ましくないフォロワー像です。
  • 選択肢3は、コンティンジェンシー理論の核心である「状況依存性」を正反対に書いています。
  • 選択肢4:サーバント・リーダーシップは、グリーンリーフが提唱した考え方で、「まず奉仕し、その結果として導く」リーダー像です。傾聴、共感、メンバーの成長への関与などが特徴とされます。

シェアド・リーダーシップの意義

福祉現場は、介護職、看護職、相談員、リハビリ職など多職種で構成され、場面ごとに最も適切な知識や情報を持つ人が異なります。シェアド・リーダーシップは、場面に応じて専門性を持つメンバーがリーダーシップを担うことで、チーム全体の力を引き出す考え方として、多職種連携との相性がよいとされます。

関連して出る論点

  • 変革型リーダーシップは、ビジョンを示してメンバーの意識を変え、組織を変革するリーダー像です。これと対になるのが、報酬と罰の交換で動かす交換型(取引型)リーダーシップです。
  • PM理論では、目標達成機能(P)と集団維持機能(M)がともに高い「PM型」が最も効果的とされます。

似た用語との違い

「シェアド・リーダーシップ」はリーダーシップが複数のメンバーに分有される状態、「サーバント・リーダーシップ」は特定のリーダーの姿勢(奉仕型)を指します。主語が「チーム全体」か「リーダー個人」かで区別しましょう。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題126。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題126です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。