問題
高齢者における薬害有害事象の発生予防や発生時の対処方法に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題2
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
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- 3
- 4
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自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 2「定期的に処方内容を見直す。」です。
高齢者は、加齢で肝臓や腎臓のはたらきが落ち、薬が体内に長くとどまって効きすぎたり、副作用が出たりしやすくなります。そのため、飲んでいる薬が今も必要かどうかを定期的に見直し、不要になった薬は減らしたり中止したりすることが大切です。
たとえば、複数の医療機関から出た薬が重なっていないかを確かめるのも見直しの一つです。
覚え方:高齢者の薬は「少なく・簡単に・定期的に見直す」。
つまずきやすい点:「薬は多いほど安心」と考えがちですが、高齢者では薬が増えるほど副作用やふらつき、転倒などのリスクも増えます。「今の薬は本当に必要か」と見直す視点が出題のねらいです。
正解は 2「定期的に処方内容を見直す。」です。
高齢者は腎機能・肝機能の低下などで薬の排泄や代謝が遅れ、副作用が出やすくなります。そこで、処方内容を定期的に見直し、不要な薬の減量・中止を検討することが、有害事象の予防と対処の基本になります。
各選択肢が誤りの理由は次のとおりです。
1「服用法を複雑にする。」は誤り。飲み忘れ・飲み間違いが増えるため、一包化や服用回数の集約など、できるだけ簡単にします。
3「若年者と同じ投与量にする。」は誤り。薬の影響が強く出やすいので、少量から始めるなど慎重に調整します。
4「投与薬剤の数はなるべく8 剤以下にする。」は誤り。8剤は多すぎます。薬の数が増えるほど有害事象が増えるとされ、厚生労働省の「高齢者の医薬品適正使用の指針」でも、6種類以上で薬物有害事象の発生が特に増えるというデータが紹介されています。
5「新規症状が出現した場合に薬剤を追加する。」は誤り。新しい症状が薬の副作用であることもあるため、まず薬の影響を疑って見直します。
補足:見直しは、医師や薬剤師が中心になって行いますが、生活の様子(食事量、ふらつき、眠気、飲み忘れ)に気づいた家族や支援者の情報が、見直しの大切な手がかりになります。
正解は 2「定期的に処方内容を見直す。」です。
【根拠】高齢者では加齢により腎臓からの排泄や肝臓での代謝が低下し、薬が体内に残りやすくなります。体内の水分量や筋肉量の変化もあって、同じ量でも作用が強く出る傾向があります。さらに複数の病気をもつため薬が増えやすく、有害事象の予防には「いま本当に必要な薬か」を定期的に点検する姿勢が欠かせません。
【ポリファーマシー】単に薬の数が多いことではなく、多すぎることで有害事象の増加や服薬のしにくさ(飲み忘れ・飲み間違い)などの問題につながっている状態を指します。目安として6剤以上で有害事象が増えるとされますが、数だけで決めず、必要な薬は続けるのが原則です。
【各肢の掘り下げ】
1は、複雑な服用法は飲み間違いの原因になるため、一包化、服用回数を減らす、剤形を飲みやすいものにするなどの工夫が基本です。
3は、高齢者は少量から開始し、効果と副作用を見ながら調整します。
4の「8剤以下」は、基準としても多すぎます。
5は、処方カスケードという考え方と結びつきます。薬の副作用による症状を新しい病気と見誤り、さらに薬を追加して、薬が連鎖的に増えてしまう流れです。新しい症状が出たらまず薬の影響を疑う、という手順が重要です。
【関連して出る論点】お薬手帳や、かかりつけ薬局による一元管理、医師・薬剤師・看護師・介護職との情報共有、服薬状況(残薬)の確認が、見直しの前提になります。社会福祉士としては、生活場面で気づいた服薬の様子(飲み忘れ、ふらつき、食欲低下など)を医療職につなぐ役割が期待されます。
【数値と時期の注意】「何剤から多いか」は、診療のガイドラインなどで目安が示されていますが、数だけで機械的に決めるものではありません。試験では、「数を減らすこと自体が目的ではない」「必要な薬は続ける」という趣旨を押さえることが大切です。また、薬は種類によって高齢者では慎重に使うべきものが知られており、新しく薬を始めるときも、少量から、効果と副作用を確認しながら進めるのが原則です。
高齢者の薬では、効果だけでなく「ふらつき・転倒・眠気・認知機能への影響」も副作用として見ます。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題2です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

