社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題116ソーシャルワークの理論と方法(専門)

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法(専門)

事例を読んで,A相談支援事業所のB相談支援専門員(社会福祉士)がCさんや同僚とともに取り組んだ実践として,適切なものを2 つ選びなさい。 〔事 例〕 Bは,担当するCさん(35 歳)から相談を受けた。D市に住むCさんは難病で重度訪問介護を利用しており,自宅から外出することは難しい状態である。Cさんはパソコンスキルには自信があるが,在宅の重度の障害者には就労の機会がほとんどないことをBに訴えた。Bは,同僚とともにCさんと同様の重度の障害がある人達の自宅を訪問して話を聞いた。そして,Cさんらとともに重度障害者の就労の機会を増やしていくことについて行政に協力を呼び掛けた。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題116

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。

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答え合わせ

正解は 3・5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3 と 5 です。

Bは、外出が難しい重度障害者の自宅を訪ねて話を聞きました。これはアウトリーチです。そして、Cさんらとともに、就労の機会を増やすよう行政に働きかけました。これはソーシャルアクションです。

たとえるなら、困っている人のところへ自分から出向いて声を聞き、その声をまとめて社会に届ける行動です。

👉 覚え方:自宅に出向いて把握=アウトリーチ、制度や社会に働きかける=ソーシャルアクション。

事例の中に、「自宅を訪問して話を聞いた」「行政に協力を呼び掛けた」という行動が書かれていることに注目しましょう。

正解は 3 と 5 です。

事例のBは、①同様の重度障害のある人の自宅を訪問して話を聞き(アウトリーチ)、②Cさんらとともに、就労機会の拡大を行政に求めました(ソーシャルアクション)。

1 不適切。パーソナライゼーションは、サービスを利用者自身の選択に基づいて個別に組み立てていく考え方。事例の内容ではない。

2 不適切。リファーラルは、他の機関や専門職に紹介してつなぐこと。事例では他機関への紹介をしていない。

3 適切。当事者とともに行政に働きかけ、環境や制度の改善を求めている。

4 不適切。スクリーニングは、相談の入り口で、支援の対象かどうか・緊急性などをふるい分けること。

5 適切。自ら対象者の自宅に出向き、ニーズを把握している。

事例問題では、場面の中の行動を、専門用語に置き換えて考える。「訪問して聞く=アウトリーチ」「当事者とともに行政へ働きかける=ソーシャルアクション」と、行動を言葉に変換できれば、選択肢が選びやすくなる。

4 のスクリーニングは、受理面接で支援の対象かどうかを判断する手続きで、事例の行動とは段階が異なる。

正解は 3 と 5 です。

【事例の流れと実践の名称】事例は、①個別の相談(Cさんの訴え)→②同様の課題を抱える人々の自宅を訪問し、話を聞く→③当事者とともに行政へ協力を呼びかける、という展開です。個別の課題を、地域・制度の課題として捉え直し、社会に働きかけています。ミクロ(個人)からメゾ・マクロ(制度)への展開を示す典型例です。

【選択肢の掘り下げ】

3 ソーシャルアクションは、当事者や住民の声をもとに、制度や施策の創設・改善を求めて、行政や関係機関に働きかける活動です。単に要望を出すだけでなく、当事者がともに参加することが重要です。

5 アウトリーチは、支援を求めてこない人や、来所が難しい人のところへ、支援者が出向いてニーズを把握する活動です。相談を待つのではなく、自宅への訪問で重度障害者の声を拾った点が当たります。

1 パーソナライゼーションは、障害者や高齢者が自分でサービスを選び、組み立てられるようにする考え方です。本事例のように、集団の課題を行政に訴える活動とは別の概念です。

2 リファーラルは、自機関では対応できないニーズを、他の適切な機関や社会資源へ紹介し、つなぐことで、紹介後の連携や確認まで含めて考えます。

4 スクリーニングは、受理面接の段階で、クライエントが自機関の対象か、緊急度が高いかなどを判断する手続きです。

【関連する論点】ケアマネジメントの展開過程(ケース発見、スクリーニング、アセスメント、プランニング、モニタリングなど)と、コミュニティワークの手法(ニーズ把握、組織化、ソーシャルアクション)を結びつけて整理しておくと、事例の中のキーワードを名称と対応させやすくなります。特に、アウトリーチ、アドボカシー、ソーシャルアクションの違いは、頻出の比較ポイントです。

【出題のねらい】この問題は、事例の中の具体的な行動を、ソーシャルワークの専門用語で言い表せるかを見ています。似た用語との区別も大切です。アドボカシー(権利擁護)は、本人の権利を代弁し擁護する活動で、個人の事例では、サービス利用の権利を守る際に使われます。これに対し、ソーシャルアクションは、集団・社会レベルで制度や施策の改善を求める活動である点が異なります。本事例では、Cさん個人の問題から、同じ状況の人々に共通する課題として行政に働きかけているため、ソーシャルアクションが当てはまります。さらに、当事者とともに行動する点で、当事者主体の考え方が表れています。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題116。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題116です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。