社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題71ソーシャルワークの理論と方法

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法

問題解決アプローチに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題71

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2「クライエントの動機づけ,能力,機会を把握して支援を進める。」です。

問題解決アプローチは、パールマンが提唱した方法で、クライエントが自分で問題を解決していく力を高めることを大切にします。その際、「やる気(動機づけ)」「力(能力)」「チャンス(機会)」の3つが、解決の力になると考えます。

覚え方:問題解決アプローチ=動機づけ・能力・機会。

つまずきやすい点:ソーシャルワークのアプローチは名前が似ていて、混ざりやすいところです。「問題解決=パールマン」「課題中心=リード・エプスタイン」「機能的=ランク・タフト」「危機介入=キャプラン・リンデマン」と、人名とセットで覚えます。

正解は 2「クライエントの動機づけ,能力,機会を把握して支援を進める。」です。

問題解決アプローチ(パールマン)は、ソーシャルワークを、クライエントが抱える問題を、自分で対処していく過程を援助する「問題解決の過程」ととらえます。クライエントの問題解決力(ワーカビリティ)を、動機づけ(Motivation)・能力(Capacity)・機会(Opportunity)の観点から把握します。

各選択肢が当てはまるアプローチは次のとおりです。

1「クライエントのもつ主体的な意志の力に注目し,支援機関の活用を図る。」は、機能的アプローチの特徴です。

3「クライエントが直面している危機状況に対して,短期集中的に働きかける。」は、危機介入アプローチです。

4「クライエントへの直接的な支援とともに,個人を取り巻く環境に働きかけを行う。」は、心理社会的アプローチ(「状況の中の人」の視点)の説明です。

5「クライエントが解決を望む問題について,目標と期限を設定し課題に取り組む。」は、課題中心アプローチです。

補足:動機づけ・能力・機会の3つは、頭文字をとってMCOと覚えます。

正解は 2「クライエントの動機づけ,能力,機会を把握して支援を進める。」です。

【問題解決アプローチ】パールマンは、診断主義(心理社会的アプローチ)の流れを基礎に、機能主義の考え方も取り入れて、問題解決アプローチを体系化しました。ケースワークを、クライエントが問題を解決する力を、ワーカーとの関係の中で発揮できるよう援助する過程ととらえます。構成要素として、人(Person)、問題(Problem)、場所(Place)、過程(Process)の4つのP(のちに専門家〔Professional〕、制度〔Provision〕が加わる)で説明されます。クライエントの問題解決能力(ワーカビリティ)を評価する視点が、動機づけ・能力・機会(MCO)です。

【各肢の掘り下げ】

1は機能的アプローチです。ランクの意志心理学の影響を受け、クライエントの意志の力を重視し、機関の機能を積極的に活用します。診断主義との対比で、「機関の機能」が鍵になります。

3は危機介入アプローチです。突発的な危機状態にある人に、短期間で集中的に介入し、危機の前の機能水準への回復を目指します。

4は心理社会的アプローチです。ホリスらが、「状況の中の人」という視点で、個人への直接的な働きかけと環境への働きかけの両面から援助します。

5は課題中心アプローチです。リードとエプスタインらが体系化し、クライエントが解決を望む問題を標的問題とし、期限を設定して、短期で、課題を実行していく構造的な方法です。

【関連して出る論点】ソーシャルワークの実践モデルは、①治療(医学)モデル、②生活モデル、③ストレングスモデルなどの枠組みと、個別のアプローチ(心理社会的、機能的、問題解決、課題中心、危機介入、行動変容、エンパワメント、ナラティブなど)の2層で整理します。提唱者と「キーワード」を対応づけることが得点の鍵です。

【さらに整理】パールマンは、ケースワークを「問題解決の過程」と位置づけ、クライエントが、自分の問題を自分で解決する力を高める援助と考えました。そのため、ワーカーの役割は、解決そのものを代わりに行うことではなく、クライエントの問題解決力が発揮できるよう支えることです。診断主義と機能主義の「折衷」と説明されることもあり、「折衷」というキーワードも出題のヒントになります。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題71。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題71です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。