社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題77ソーシャルワークの理論と方法

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法

事例を読んで,地域活動支援センターのA社会福祉士がBさんの家族と面談を行った時点で用いた方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。 〔事 例〕 Aは,複数の利用者家族から子どもの自立と今後についての心配があるという声を聞くことが多くなった。このことから,家族同士が不安を話し合い,将来の子どもの生活について考えるグループワークを行うことにした。Aは,その一環として開催前に参加を決定した利用者家族と個別面談を行った。面談の際,利用者Bさんの母親は「皆さんになじめるか不安です」と話した。AはBさんの母親がグループに期待していることや不安に感じていることを聴いた。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題77

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 2
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 2「波長合わせ」です。

グループワークを始める前の準備の段階で、ワーカーが、参加するメンバーの気持ちや不安、期待を、あらかじめ感じ取って理解することを「波長合わせ」といいます。Aは、Bさんの母親と個別に面談して、期待や不安を聴いているので、波長合わせに当たります。

覚え方:開催前に一人ひとりの気持ちを聴く=波長合わせ。

つまずきやすい点:グループワークの「どの段階の話か」を見分けるのがコツです。事例は「開催前」で、ワーカーが一人ひとりと個別に面談している場面なので、準備期にあたります。

ワーカーは相手を理解する姿勢を示します。

正解は 2「波長合わせ」です。

グループワークの準備期では、ワーカーが、メンバーになる人の状況や、気持ち、期待、不安などを理解し、自分の感受性を相手に合わせます。これが波長合わせです。AがBさんの母親と、開催前の個別面談で、期待や不安を聴いているのは、波長合わせです。

各選択肢が当てはまらない理由は次のとおりです。

1「スクリーニング」は、機関が援助の対象になるかどうかを選別する手続きで、ここでは行っていません。

3「アイスブレイク」は、グループの開始時に、緊張をほぐすための活動で、事前の個別面談ではありません。

4「集団規範の形成」は、グループが活動する中で、メンバーの間で共有されていくルールや価値で、開始前の個別面談とは異なります。

5「リーダーシップ」は、グループを導く影響力で、事例の場面の説明にはなりません。

補足:「アイスブレイク」は、開始期にグループ全体で行う活動です。開催前の個別面談とは、時期も方法も違います。

波長合わせは、グループワークで、準備期に行う代表的な技術です。

正解は 2「波長合わせ」です。

【波長合わせ】グループワークの準備期では、メンバーになる人の情報を把握し、プログラムを構想します。波長合わせは、シュワルツの相互作用モデルでも使われる用語で、ワーカーが、メンバーの状況、感情、期待、不安などに、あらかじめ感情移入し、感じ取って、自分の関わり方を調整することをいいます。事例では、開催前に参加を決めたメンバー(家族)と個別面談を行い、「皆さんになじめるか不安」という母親の言葉を受けとめ、期待や不安を聴いています。これは、開始前の波長合わせの典型です。

【グループワークの展開過程】

・準備期:メンバーの把握、波長合わせ、グループの目的・場所・日時などの計画、メンバーとの契約の準備。事前に個別面接をすることも多い。

・開始期:メンバー同士の自己紹介、グループの目的の確認、アイスブレイクなど、緊張をほぐし、信頼関係を築く。

・作業期:プログラム活動を通して、メンバーの相互作用が進み、目的に向けた取り組みを行う。集団規範や、グループの凝集性も形成される。

・終結期:成果の振り返りと、終結への感情の整理、次への見通しを持つ。

【各肢の掘り下げ】

1のスクリーニングは、機関の機能や対象に照らして、援助の対象かを判断するもので、インテークの過程で行われます。

3のアイスブレイクは、開始期に、参加者の緊張をほぐすために行う簡単なゲームや自己紹介などの活動です。事例の面談は、開催前の個別の場面です。

4の集団規範は、グループの中で形成されていく、メンバーが共有する行動の基準や期待です。作業期にかけて、グループが形づくっていくものです。

5のリーダーシップは、グループのリーダーやメンバーが、目標達成や集団の維持のために発揮する影響力で、場面の説明にはなりません。

【関連して出る論点】準備期の個別面接は、メンバーの不安を軽くすると同時に、グループの目的や内容を説明し、参加の意思を確認する機会でもあります。第37回 問76のコノプカの原則(個別化など)とも関連づけて、グループワークの全体像を整理しておきましょう。

波長合わせは、準備期のキーワードとして覚えておくと、選択肢の識別が容易になります。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題77。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題77です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。