社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題78ソーシャルワークの理論と方法

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法

事例を読んで,A相談支援事業所のB相談支援専門員が新任のC相談支援専門員に行ったスーパービジョンについて,適切なものを2 つ選びなさい。 〔事 例〕 Bは,一人暮らしのDさん(60 歳)からCが不在中に電話を受けた。「担当のCに体調が良くないことを話したら,病院に付き添うから明日一緒に行こうと言ってくれたんですが,先週から保険証(マイナンバーカード)が見あたらなくて病院に行けないんです。明日も無理だと思うので断りたい」というものであった。Dさんを担当しているCに伝えると「Dさんは,昨日会った時にどうして言ってくれなかったんだろう」と落ち込み,どうしたらよいかわからない様子だった。Bは,Cにスーパービジョンを行った。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題78

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。

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答え合わせ

正解は 1・4
  • 1
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  • 4
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自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 1 と 4 です。

スーパービジョンは、新任のCさんが自分の対応を振り返り、成長していくための支援です。Cさんは「Dさんはどうして昨日言ってくれなかったのだろう」と落ち込んでいます。そこで、Cさん自身の気持ちを尋ねる選択肢 1 と、約束した時の状況を詳しく聞いて一緒に振り返る選択肢 4 が適切です。

たとえるなら、スーパーバイザーは答えを渡す人ではなく、Cさんが自分で気づけるよう隣で一緒に考える人です。

👉 覚え方:スーパービジョンは「指示」や「励ましで終わらせる」より、本人の振り返りを引き出す問いかけが基本。

正解は 1 と 4 です。

スーパービジョンの中心は、スーパーバイジー(C)が自分の実践を振り返り、気づきを得ることです。落ち込んでいるCの感情を受け止めつつ、状況を整理して理解を深めさせる関わりが求められます。

1 適切。CがDさんに話してもらえなかったと感じた気持ちを言葉にさせる問いで、感情の整理(支持的機能)と自己覚知につながる。

2 不適切。保険証を一緒に探すかどうかはCがDさんの意向を確かめて決めること。Bが具体的な行動を指示すると、Cの主体的な判断を育てられない。

3 不適切。「よくあること」と流すのは、Cの悩みを軽く扱い、振り返りの機会を奪う。

4 適切。約束した時の状況を具体的に語らせることで、Dさんが言い出せなかった背景(遠慮、気後れなど)をC自身が考えられる(教育的機能)。

5 不適切。Bの類似事例をそのまま真似させる助言は、Dさん固有の状況を踏まえた判断を妨げる。

なお、2 人とも「適切」とされた選択肢は、答えを与えるのではなく、Cが自分の言葉で状況を振り返れるようにする問いである点が共通している。

正解は 1 と 4 です。

【スーパービジョンの位置づけ】スーパービジョンは、スーパーバイザーがスーパーバイジーの実践を支え、専門職としての成長を促す過程で、一般に管理的機能・教育的機能・支持的機能の3つで説明されます。本事例のように新任者が落ち込んでいる場面では、まず支持的に受け止めたうえで、教育的に振り返りを促すのが基本です。

【各選択肢の掘り下げ】

1 「Cはどう思っていますか」は、感情の言語化を促す開かれた質問です。Cの自責感を整理し、自分の価値観や反応の癖に気づく自己覚知にもつながります。

4 「約束した時の状況」を聞くことは、Cが実際に何をどう伝えたかを具体的に再構成させる教育的な関わりです。Dさんが「断りたい」と言えなかった理由(親切な申し出への遠慮など)に思い至るきっかけにもなります。

2 は一見親切ですが、Dさんは受診そのものを断りたいと言っています。スーパーバイザーが探し物の手順まで指示するのは、クライエントの意向確認という本来の課題を飛ばし、Cの判断力を育てる機会も奪います。

3 は励ましのつもりでも、悩みを一般化して終わらせるため、事例の振り返りが進みません。

5 は、スーパーバイザー自身の事例を模範として示すやり方で、ケースの個別性を無視した「正解の押し付け」になりやすい点が問題です。

【関連する論点】スーパービジョンには、個人スーパービジョン、グループ・スーパービジョン、ライブ・スーパービジョンなどの形態があります。また、スーパービジョンとコンサルテーション(専門性の異なる第三者から助言を受ける)、事例検討会との違いも整理しておくと、他の選択肢形式の問題で役立ちます。

【出題のねらいと考え方の手順】この問題は、スーパービジョンの3機能のうち、本事例の場面でどれが前面に出るべきかを判断させています。落ち込んでいる新任者には、まず感情を受けとめ(支持的機能)、そのうえで出来事を具体的に振り返らせ(教育的機能)、必要があれば対応の方針を確認する(管理的機能)という順序が自然です。選択肢を見るときは、「Cが考える余地を残しているか」「Dさんの意向確認が置き去りになっていないか」の2点で絞ると、1と4が残ります。なお、緊急性が高い場面(生命の危険など)では、スーパーバイザーが具体的に指示する管理的関わりが前に出ることもあり、場面による使い分けが大切です。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題78。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題78です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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