問題
面接調査において調査者が行ったことに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題84
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 4 です。
フォーカスグループインタビューは、数人のグループで話し合ってもらう調査です。司会者は、最初に目的や話し合いのルールを説明し、誰もが安心して発言できる場をつくります。
他の選択肢は、面接の種類ごとの特徴とずれているか、記録のやり方が不適切です。
たとえるなら、座談会を始める前に「今日はこんな順番で、こんなルールで話しましょう」と言うのと同じです。
👉 覚え方:構造化=決めた質問、半構造化=ある程度自由、非構造化=自由。逐語録は想像で補わない。
面接調査は、質問の決め方によって、構造化・半構造化・非構造化の3つに分けられ、目的によって使い分けます。
正解は 4 です。
面接調査には、質問をあらかじめ決める度合いによって、構造化面接・半構造化面接・非構造化面接があり、グループで行うものがフォーカスグループインタビューです。
1 誤り。構造化面接は、質問項目と順序を決めて、全員に同じように尋ねる方法。項目にない内容を自由に答えさせるものではない。
2 誤り。半構造化面接は、インタビューガイドを用意しつつ、質問の順序や深め方を状況に応じて柔軟に変える。順番に従わせるのは構造化に近い。
3 誤り。非構造化面接は自由に話してもらう方法だが、調査のテーマは調査者が示す。対象者にテーマを設定させるのは不適切。
4 正しい。司会者は最初に目的や進め方、発言のルール(他者の意見を否定しない、守秘など)を説明する。
5 誤り。聞き取れない部分を想像で記述すると、データの捏造になる。聞き取れない旨を明記する。
逐語録は、録音を文字にして分析の根拠となる大切な記録であり、聞き取れない箇所は無理に補わず、そのことを記す。
それぞれの面接の型は、質問の自由度で整理する。構造化は自由度が低く、非構造化は高く、半構造化はその中間である。
正解は 4 です。
【面接調査の分類】
・構造化面接:質問項目・順序・言い回しを事前に固定し、全員に同じ手順で行う。回答の比較や数量化がしやすく、質問紙調査の面接版に近い。
・半構造化面接:インタビューガイド(主な質問項目)を用意するが、対象者の語りに応じて順序の入れ替えや追加質問を行い、深掘りができる。質的研究でよく使われる。
・非構造化面接:質問をほとんど決めず、自由な語りを引き出す。探索的な段階で用いられる。
【各選択肢の掘り下げ】
1 構造化面接で項目外の自由な回答を求めると、質問を固定した意味がなくなり、結果の比較ができません。自由回答を引き出す目的は、半構造化や非構造化に当たります。
2 半構造化面接では、ガイドの項目は押さえつつ、順序は柔軟に変えてよいのが特徴です。ガイドの順番どおりに答えさせるという運用は趣旨に合いません。
3 非構造化面接でも、「何を明らかにしたいか」という研究テーマや調査目的は調査者が明確にしておく必要があり、対象者に決めさせるのは役割が逆です。対象者には、そのテーマの範囲で自由に語ってもらいます。
5 録音で聞き取れない箇所を会話の流れから想像して書くことは、データの改ざんにあたります。聞き取れない旨を記し、必要なら対象者に確認します。逐語録は、語られた内容をそのまま文字にして、分析の根拠とするものです。
4 フォーカスグループインタビューは、同質性のある数人を集めて、司会者(モデレーター)が進行して意見を引き出す手法です。最初に調査の目的、時間、発言のルール(他者を批判しない、プライバシーを守る、録音の了解)を説明するのが基本で、これにより発言しやすい雰囲気を作ります。複数人の相互作用から、個別面接では出にくい意見が引き出せる反面、声の大きい人に引きずられる、個人的な話が出しにくいなどの課題もあります。
【関連する論点】質的調査のデータ整理(コーディング、カテゴリー化)、グラウンデッド・セオリー・アプローチ、KJ法、参与観察などもセットで整理しておきましょう。
選択肢 4 のようなグループインタビューでは、司会者が特定の意見へ誘導しないよう中立を保つことも重要である。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題84です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

