社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題81社会福祉調査の基礎

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・社会福祉調査の基礎

A市こども家庭センターでは,担当圏域の地域住民を対象に,児童虐待の発生予防に向けた活動への協力意向について多肢選択法による質問紙調査を実施することにした。その際,用いる質問文として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題81

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4 です。

質問文は、1つの文で1つのことだけを、偏りなく、誰にでも分かる言葉で聞くのが基本です。選択肢 4 は「小学校での取組への協力」だけを平易に尋ねており、適切です。

他の選択肢は、2つのことを同時に聞いていたり、協力を迫るような言い回しだったり、専門用語や決めつけの表現が入っていたりします。

たとえるなら、アンケートは「はい」か「いいえ」で迷わず答えられる、素直な質問にするということです。

👉 覚え方:ダブルバーレル・誘導・専門用語・決めつけは避ける。

質問が分かりにくかったり、誘導されたりすると、本当の意見が答えに表れません。質問文の質が、調査の質を決めます。

正解は 4 です。

質問文作りの基本は、1つの質問で聞くことを1つに絞り、回答を特定の方向へ誘導せず、対象者が理解できる言葉を使い、特定の人を差別・偏見の目で見る表現を避けることです。

1 不適切。「防止する活動」と「支援する活動」の2つを一度に聞いており(ダブルバーレル質問)、どちらについての回答か分からない。

2 不適切。「必要不可欠ですが」という前置きが、協力すると答えるよう誘導している(誘導質問)。

3 不適切。「ネグレクト」「アセスメント」など専門用語が使われ、一般住民に分かりにくい。

4 適切。小学校での取組への協力意向だけを、平易に中立的に尋ねている。

5 不適切。「地域のニート」という表現が特定の層への偏見を含み、回答にも影響する(不適切な言葉の使用)。

また、4 も完全とはいえないが、5つの中では欠点が最も少ない。「最も適切なもの」を選ぶ問題では、完璧な選択肢を探すのではなく、他の4つの明確な欠点を見つける方が確実である。

質問文を作ったら、少人数に試しに答えてもらうプレテストで、分かりにくい点を確かめるのも有効である。

正解は 4 です。

【質問紙調査の質問文の注意点】質問文の作成では、主に次の点に注意します。(1)ダブルバーレル質問を避ける(1つの質問に2つ以上の論点を入れない)。(2)誘導質問を避ける(「〜が必要不可欠ですが」のような前置きで答えを方向づけない)。(3)専門用語・難しい言葉を避ける(対象者の理解力に合わせる)。(4)差別的・偏見のある表現、威光効果を生む表現(権威ある人や機関の名前を出して賛成を促すなど)を避ける。(5)あいまいな表現を避け、期間や場面を明確にする。(6)選択肢は重複なく、もれなく用意する(相互排他性と網羅性)。多肢選択法の場合も、選択肢の作り方に偏りがないかを確認します。

【各選択肢の掘り下げ】

1 「虐待を防止するための活動」と「虐待があった家庭を支援するための活動」は別の活動で、協力したいのが片方だけでも答えにくくなります。典型的なダブルバーレル質問です。

2 「地域で協力することが必要不可欠」と述べてから協力意向を尋ねると、「協力しない」と答えにくくなります。誘導質問の例です。

3 ネグレクトやアセスメントは福祉の専門用語で、一般の地域住民には意味が伝わりにくく、誤解や無回答を招きます。

5 「ニート」という言葉は、特定の人を一方的に位置づける偏見を含む表現となり、回答者の感情を刺激して結果にゆがみが出ます。調査の目的に関係のない属性をことさら入れるのも不適切です。

4 は、取組の対象(小学校)が具体的で、聞く内容が1つ、中立的な表現で答えやすい構造です。

【関連する論点】質問の順序(キャリーオーバー効果:前の質問が後の回答に影響する)や、尺度の作り方(リッカート尺度など)も、この分野でよく問われます。質問文の問題点を指摘する形式に備え、典型的な不適切例とその名称をセットで覚えておきましょう。

【出題のねらい】質問文の不適切な例を見分ける問題は、頻出の型です。「1つの質問に複数の論点(ダブルバーレル)」「前置きによる誘導」「専門用語」「差別的・偏見的表現」「あいまいな表現」「否定の否定(二重否定)」のように、典型パターンを名称と例のセットで覚えておくと、本番で素早く判断できます。なお、質問文では、回答者がその質問に答える知識や経験をもっているか(回答可能性)も重要です。たとえば、地域の取り組みの詳細を知らない住民に、知識を前提とした質問をしても、有効な回答は得られません。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題81。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題81です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。