問題
コノプカ(Konopka, G.)の提唱したグループワークの原則に関する次の記述のうち,適切なものを2 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題76
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 3 と 4 です。
コノプカは、グループワークを行うときの原則を示した人物です。3:グループのルールを決め、メンバーの成長を妨げる行動には制限をかけます(制限の原則)。4:メンバー一人ひとりの違いと、そのグループならではの特徴を理解して関わります(個別化の原則)。
覚え方:コノプカ=個別化・制限・新しい体験・葛藤の解決など。
つまずきやすい点:コノプカの原則は14ありますが、試験では「個別化」「受容」「参加」「葛藤解決」「経験」「制限」などが、よく出されます。それぞれの意味を、短い言葉で言い換えられるようにしておきましょう。
正解は 3 と 4 です。
コノプカは、ソーシャル・グループワークの実践で重視すべき原則を、14の原則として示しました。
3「グループ活動のルールを決め,メンバーの成長を阻害する場合には制限を設ける。」は、制限の原則に当たり、正しい。
4「メンバー個人の相違点,及び当該グループが他のグループとは違う特徴をもつグループであることを認識するために個別化を行う。」は、個別化(メンバーの個別化とグループの個別化)の原則で、正しい。
誤りの選択肢は次のとおりです。
1「メンバー個々に新しい体験を付与することよりも,過去の体験を重視する。」は誤り。コノプカは、グループの中で新しい経験をすることを重視しました(経験の原則)。
2「援助者が積極的にプログラムに参加し,メンバーの問題を解決する。」は誤り。ワーカーが解決するのではなく、メンバー自身が問題解決に向かうよう、グループ過程を援助します。
5「メンバー間の相互作用の中で生じる葛藤は,表面化しないように働きかける。」は誤り。葛藤は避けず、表面化したものをメンバーが解決できるよう援助します(葛藤解決の原則)。
補足:選択肢2は、「ワーカーが問題を解決する」としており、メンバーの主体性を大切にするグループワークの考え方と合いません。
正解は 3 と 4 です。
【コノプカの原則】コノプカは、ソーシャル・グループワークの実践原則として、14の原則を示しました。代表的なものに、①メンバーの個別化、②グループの個別化、③メンバーの受容、④ワーカーとメンバーの援助関係の構築、⑤メンバー間の協力関係の促進、⑥グループ過程の変更(修正)、⑦参加の原則(メンバーの能力に応じた参加)、⑧問題解決過程へのメンバーの参加(葛藤解決の原則)、⑨経験の原則(多様な新しい経験の機会)、⑩制限の原則、⑪プログラムの活用、⑫継続的評価、⑬グループ過程の活用、⑭地域社会の資源の活用、があります。
【各肢の掘り下げ】
1は、経験の原則に反します。グループは、メンバーが新しい人間関係、新しい役割、新しい活動を体験できる場で、過去の体験に偏重するのではなく、現在の体験を通して成長することを重視します。
2は、ワーカーの役割の誤りです。ワーカーは、メンバーの代わりに問題を解決するのではなく、メンバーの主体的な参加と、メンバー間の相互作用を引き出し、グループの力を活用して問題解決を進めます。プログラムへの参加は、必要に応じて、援助の一環として行うものです。
3は、制限の原則です。メンバーが他のメンバーや自分を傷つける行動をとるなど、成長を妨げたり、グループに悪い影響を及ぼしたりする場合に、一定の枠組みやルールを示します。制限は、懲罰ではなく、グループとメンバーを守るために行います。
4は、個別化の原則です。メンバーは、それぞれ異なる背景や課題をもつ個人として理解し、グループも、他のグループと異なる固有の特徴をもつ集団として理解します。
5は、葛藤解決の原則の逆です。グループ内の葛藤は、メンバーの成長の機会になりうるため、避けたり、覆い隠したりせず、必要に応じてワーカーが支えながら、メンバー自身が向き合って解決できるようにします。
【関連して出る論点】グループワークの展開過程は、準備期、開始期、作業期、終結期の4段階で整理されます。準備期での波長合わせ(次の第37回 問77)や、グループワークで重要となる相互作用モデル(シュワルツ)、グループの発達に関する理論なども、あわせて整理すると効果的です。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題76です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

