社会福祉士

社会福祉士 第37回 問題74ソーシャルワークの理論と方法

問題

社会福祉士 | 第37回(令和6年度) | 令和7年2月2日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法

事例を読んで,地域包括支援センターのA社会福祉士がこの段階で行う援助に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。 〔事 例〕 Bさん(75 歳,女性)は,一人暮らしが不安になり,長男家族と同居することになったが,転居後すぐに自宅に閉じこもるようになった。心配した長男が地域包括支援センターを訪ね「以前は,社交的で友人と外出することもあったが,それがなくなり心配」と相談した。Aは,Bさんと数回の面接を行った。Bさんは「長男家族が食事内容を私に合わせて作ってくれるのが,申し訳ない」「人と話すのが好きで,前に住んでいた地域では毎日楽しかった。きっかけがあれば外に出たい」と語った。 Bさんは要支援1 の認定を受けている。Aは,得られた情報を踏まえてBさんの支援計画を立てようと考えている。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題74

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4「Bさんの社交性は強みなので,地域の茶話会への参加を促す。」です。

Bさんは「人と話すのが好き」「きっかけがあれば外に出たい」と話しています。この社交的な性格と外出したい気持ちは、Bさんの強みです。その強みを活かして、地域の茶話会などの人と会える場につなぐ援助が、最も適切です。

覚え方:支援計画は、本人の強み(ストレングス)と意向を活かす。

つまずきやすい点:閉じこもりと聞くと、「家族との関係に問題がある」「食事を別にする」など、原因探しをしがちです。事例では、本人が「きっかけがあれば外に出たい」と話しており、本人の望みに沿って、強みを活かすことが大切です。

正解は 4「Bさんの社交性は強みなので,地域の茶話会への参加を促す。」です。

A社会福祉士は、ストレングス(強み)の視点から、Bさんの「人と話すのが好き」「きっかけがあれば外に出たい」という思いを活かす支援計画を考えます。

各選択肢が適切でない理由は次のとおりです。

1「Bさんに元の地域に戻ってみても良いのではないかと助言する。」は不適切。Bさんは、一人暮らしが不安で同居を選んだのであり、本人の意向を踏まえない助言です。

2「Bさんと長男家族との関係修復を行い,閉じこもりを解消する。」は不適切。関係が悪化している情報はなく、Bさんの話は家族への申し訳なさです。「関係修復」は事実に合いません。

3「Bさんの食事は給食サービスを利用し,食事は家族と別にしても良いのではないかと助言する。」は不適切。本人が求めているのは外出のきっかけで、食事の別立ては本人の意向と合わず、家族との関係にも影響します。

5「代弁者として,Bさんの意向を長男に伝える。」は不適切。Bさん本人が自分で話せる状況で、まずは本人の力を活かすことが大切で、代弁(アドボカシー)が必要な場面ではありません。

補足:Bさんは要支援1の認定を受けているため、介護予防の支援(通いの場への参加など)につなげやすい状況でもあります。

正解は 4「Bさんの社交性は強みなので,地域の茶話会への参加を促す。」です。

【考え方】事例の「この段階」は、数回の面接を経て、得られた情報から支援計画を立てようとする段階(アセスメントからプランニングへ)です。Bさんの語りには、①人と話すのが好きで、前の地域では毎日が楽しかった、②きっかけがあれば外に出たい、③長男家族に気をつかっている、という3つの要素があります。ストレングスの視点では、①②を強みと意欲としてとらえ、本人の意向に沿って、社会参加の機会を提供します。Bさんは要支援1で、介護予防・日常生活支援総合事業や、通いの場、地域の集いなどの資源も活用でき、地域包括支援センターの業務とも合います。

【各肢の掘り下げ】

1は、「元の地域に戻る」ことを助言していますが、Bさんは一人暮らしの不安から同居を選んだ経緯があります。本人の意思決定を尊重せず、援助者が選択肢を誘導している点が不適切です。

2は、事実の裏づけがない「関係の問題」を想定し、関係修復という介入を行っています。Bさんの発言は、家族に気をつかう気持ちで、関係が悪化しているという情報はありません。情報に基づかない決めつけは、アセスメントの誤りです。

3は、本人が気をつかう気持ち(食事内容)にだけ着目し、家族と別にすることを提案しています。外出のきっかけを求める本人の意向とずれており、家族との関係を築きにくくする可能性もあります。

5は、代弁(アドボカシー)の役割を当てはめていますが、Bさんは自分の意向を語ることができます。援助者が代わりに伝えるより、本人が自分で話せるよう支える(エンパワメント)ことが優先です。

【関連して出る論点】ストレングスモデルは、サリービーによるストレングス視点の実践が代表的で、クライエントの能力・意欲・環境の資源に注目します。また、閉じこもりの背景には、役割の喪失や環境の変化があり、社会参加の機会を提供する支援が有効です。計画は、本人の意向を中心に、家族や地域の資源も含めて立てます。

事例問題では、「事例に書かれている事実」と「本人の言葉」だけを根拠に判断します。書かれていない原因を想定した選択肢は、誤りになりやすいと覚えておきましょう。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」問題74。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第37回社会福祉士国家試験(令和6年度)」の問題74です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。