問題
次のうち,アウトリーチに該当するものとして,適切なものを2 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題123
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 1 と 5 です。
アウトリーチとは、支援を必要としている人が窓口に来るのを待つのではなく、支援する側から出向いたり、働きかけたりして、人とつながることです。
1は、ひきこもりの当事者にSNSやチャットで関係をつくる方法で、相手のいる場所(インターネット上)に働きかける点でアウトリーチです。5は、地域のイベントの会場に街角相談会を開き、普段は相談に来ない人ともつながる方法で、これもアウトリーチです。
👉 覚え方:待つのでなく、出向く・届けに行く。
2は相談を受ける対応、3は制度上の申請に伴う調査、4は居場所をつくって来てもらう取り組みで、どれも支援者が出向いてつながる活動とはいえません。
なぜこれが正解か
正解は 1 と 5。アウトリーチは、相談窓口で待つのではなく、支援者が地域や本人のいる場に出向いたり、接点のつくりやすい方法で働きかけたりして、支援を必要としながらも自ら届け出ない人とつながる方法である。SNSやチャットによる関係づくり(1)や、地域イベントでの街角相談会(5)は、本人が相談に来るのを待たず、接点のある場に出て働きかける点でアウトリーチにあたる。
各選択肢の解説
- 1 ひきこもり当事者へのSNS・チャットによる関係づくり:来所が難しい人に、相手が使う手段で働きかける。適切。
- 2 保育所で、いつもと違う父親から受けた相談:相談が持ち込まれた場面で、支援者から働きかけた活動ではない。
- 3 要介護認定の区分変更申請を受けた自治体職員の訪問調査:申請という本人の求めを受けた手続き上の調査で、潜在するニーズを掘り起こす働きかけとは性質が異なる。
- 4 認知症高齢者のための地域の居場所づくり:場を設けて来てもらう取り組みで、地域づくりの実践としては大切だが、出向いて接点をつくるアウトリーチとは区別される。
- 5 街角相談会の開催:普段相談に来ない人が集まる場に出て、つながりをつくる。適切。
覚え方・ひっかけ注意
「訪問している」「地域で行っている」だけではアウトリーチと決まらない。支援を必要とする人に向けて、支援者側から接点をつくりにいく働きかけかどうかで判断する。
設問の位置づけ
アウトリーチは、地域を基盤としたソーシャルワークの重要な方法の一つで、制度の狭間にいる人や、支援を求める力が弱まっている人を見つけ出す際に欠かせない。社会福祉士の専門性を説明する場面で、「待つ支援」と対比して出題される。
正解の掘り下げ
アウトリーチは、ニーズを持ちながら支援につながっていない人に対し、支援者が積極的に働きかけて、関係を築き、必要な支援へつなぐ活動である。対象には、ひきこもり状態にある人、社会的に孤立した人、支援を拒む人、自分が困っていると気づいていない人、制度を知らない人などが含まれる。手段は戸別訪問に限らない。相手が使いやすい媒体(電話、SNS、チャット)、人が集まる場(イベント、商業施設、地域の集まり)への出張相談など、接点の持ち方は広い。選択肢1は、来所や訪問を負担と感じる人に対し、相手のペースで関係をつくる方法であり、選択肢5は、日常の人の流れの中に相談の機会を置くことで、相談への心理的な壁を下げる方法である。
誤りの肢の論点
- 2:保育所で、普段と違う保護者から相談を受けた場面は、相談の「受け身」の対応である。ただし、そこから家庭の状況を把握して支援につなぐ展開はあり得る。
- 3:区分変更申請は、本人(または家族)が自ら行う手続きで、訪問調査は審査のために行う。ニーズを掘り起こすための働きかけではない。訪問という形式に引きずられやすい選択肢である。
- 4:居場所づくりは、地域に人が集まる拠点をつくる活動で、地域づくり・社会資源の開発の実践にあたる。来た人を支える機能は大きいが、出向く働きかけではない。
似た用語との違い
- アウトリーチ:支援者から出向く・働きかける。
- インテーク:相談の受付と、最初の面接。
- 訪問による支援(家庭訪問):すでに関係のある利用者への支援で、アウトリーチの手段になることもあれば、定期的な見守りの場合もある。
関連して出る論点
潜在的ニーズの発見、ひきこもり支援、孤立・孤独への対応、地域包括支援センターなどの訪問活動、重層的支援体制整備事業におけるアウトリーチ等を通じた継続的支援など。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題123です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

