社会福祉士

社会福祉士 第38回 問題128福祉サービスの組織と経営

問題

社会福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年2月1日(日)実施・福祉サービスの組織と経営

福祉サービスの経営に関する理論とその説明の組み合わせとして,次のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題128

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は 1
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 1

ブルー・オーシャン戦略とは、ライバルがひしめく「赤い海(レッド・オーシャン)」で競争するのではなく、まだ誰も手をつけていない新しい市場「青い海」を切り開いて事業を行う考え方です。1の「従来存在しなかった全く新しい領域の事業を開始する」はこの説明に合っています。

2〜5は、どれも理論の説明が逆になっています。

  • 2 ポジショニングは、狙う相手(ターゲット)をはっきりさせて立ち位置を決める考え方です。
  • 3 コア・コンピテンスは、自分たちが培ってきた得意分野を生かす考え方です。
  • 4 資源ベース理論は、職員や設備など内部の強みを生かす考え方です。
  • 5 SDCAサイクルは、よいやり方を標準化して組織で定着させる考え方です。

なぜこれが正解か

正解は 1。ブルー・オーシャン戦略は、既存市場での競争(レッド・オーシャン)を避け、競争のない新しい市場空間を創出する戦略。「従来存在しなかった全く新しい領域の事業を開始する」は合致する。

誤りの選択肢

いずれも「〜ではなく」の前後が逆になっている。

  • 2 ポジショニング理論は、市場の中で自らの立ち位置を明確にし、特定のターゲットを定めて競争優位を築く考え方。地域の他事業所と同じ一般的支援を総合的に提供するのは逆。
  • 3 コア・コンピテンス理論は、他者がまねできない中核となる能力(法人が培ってきた専門分野)を生かして事業を展開する考え方。培った専門分野を生かさず新分野に移るのは逆。
  • 4 リソース・ベースド・ビュー(資源ベース理論)は、組織内部の経営資源(人材・設備・ノウハウなど)を競争優位の源泉とみる考え方。内部資源を生かさず外部環境の変化に合わせるのは、むしろ外部環境を重視するポジショニングに近い発想。
  • 5 SDCAサイクルは、Standardize(標準化)→ Do → Check → Act の循環で、よい支援方法を組織として標準化・定着させる。個々の職員の判断に任せるのは逆。

問題の位置づけ

経営戦略論の代表的な理論を、福祉サービスの文脈で説明できるかを問う組み合わせ問題。選択肢2〜5はすべて「本来の考え方を否定する形」で書かれており、理論の核を一言で言えれば判別できる構成になっている。

各理論の核

ブルー・オーシャン戦略(1・正解)

競争の激しい既存市場をレッド・オーシャン、競争のない未開拓の市場をブルー・オーシャンと呼ぶ。価値を高めることとコストを下げることを同時に追求し、新しい需要を創り出す「バリュー・イノベーション」が中心概念。福祉分野では、既存制度の枠外にあるニーズに応える新しいサービスの開発がこれにあたる。

ポジショニング理論(2)

外部環境(業界構造や競争状況)を分析し、自らが有利になる立ち位置を選ぶ考え方。ポーターの競争戦略(コスト・リーダーシップ、差別化、集中)が代表例で、ターゲットを絞り込むことが前提。「何でも総合的に」は逆。

コア・コンピテンス理論(3)

顧客に価値をもたらし、他者がまねしにくく、複数の事業に展開できる中核的な能力を軸に事業を組み立てる。法人が長年培った専門性(例:重度障害者支援のノウハウ)を生かして周辺事業に広げるのが典型。

リソース・ベースド・ビュー(4)

競争優位の源泉を、外部の環境ではなく組織内部の経営資源に求める。価値がある・希少である・模倣が難しい・組織的に活用できる資源が持続的な優位を生むとされる。ポジショニング(外部志向)との対比で問われやすい。補助金や報酬制度の変化に応じた計画づくりは外部環境志向で、資源ベース理論の説明ではない。

SDCAサイクル(5)

PDCAが改善・変革のサイクルであるのに対し、SDCAは標準化した方法を維持・定着させるサイクル。両者を回すことで、改善の成果を組織の標準に組み込み、さらに改善を重ねる。個人任せではなく組織的な取組が前提。

関連論点

  • 外部志向(ポジショニング)と内部志向(資源ベース・コア・コンピテンス)という対立軸で整理すると記憶しやすい。
  • SWOT分析(内部の強み・弱み、外部の機会・脅威)は両方の視点を統合する分析ツールとして頻出。
  • PDCAとSDCAの違い、バランスト・スコアカード(財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4視点)も同じ科目で問われる。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題128。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題128です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。