社会福祉士

社会福祉士 第38回 問題6医学概論

問題

社会福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年2月1日(日)実施・医学概論

事例を読んで,次のうち,本症例で発生した可能性が最も高い不整脈を1つ選びなさい。 〔事 例〕 会社員のAさん(54 歳,男性)は,糖尿病で診療所の外来に通院している。趣味のテニスをしている最中に,突然意識を失って倒れた。同僚が119 番通報し,呼吸を確認したところ死戦期呼吸(下顎呼吸)を認めたため,直ちに胸骨圧迫と人工呼吸を開始した。施設職員が自動体外式除細動器(AED)を持参して除細動を実施し,Aさんの意識は回復した。その後,救急隊により病院へ搬送された。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題6

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3 です。

突然意識を失って倒れ、呼吸が止まりかけたような状態(死戦期呼吸)で、AEDによる除細動で意識が戻っています。AEDの電気ショックが効くのは、心室細動などの致死的な不整脈です。

たとえるなら、心臓が規則正しく収縮できず、細かく震えているだけで、血液を送り出せない状態です。

👉 覚え方:AEDで除細動が必要なのは、心室細動と無脈性心室頻拍。

突然意識を失って倒れる、死戦期呼吸、AEDで回復、というキーワードの組み合わせが、答えを示しています。

正解は 3 です。

事例は、運動中に突然意識を失い、死戦期呼吸があり、AEDで除細動を行って回復しています。

1 不適切。徐脈は脈が遅くなる不整脈の総称で、AEDによる電気ショックの対象ではない。

2 不適切。期外収縮は、予定より早く心臓が収縮する不整脈で、多くは無症状。突然の心停止の原因ではない。

3 適切。心室細動は、心室が不規則に震え、心臓から血液を送り出せなくなる状態。突然死の原因となり、除細動が有効。

4 不適切。洞不全症候群は、洞結節の機能低下で、脈が遅くなる不整脈。除細動の対象ではない。

5 不適切。房室ブロックは、心房から心室への伝導が障害される不整脈で、脈が遅くなる。除細動の対象ではない。

事例中の、「AEDで除細動を実施」が最大の手がかりで、AEDは、心室細動などの致死的な不整脈の場合にだけ、電気ショックを実施する。徐脈性の不整脈では、AEDのショックは適応にならない。

心室細動では、心臓が震えるだけでポンプの役割を果たせず、数秒で意識を失う。AEDによる電気ショックと胸骨圧迫が救命の鍵になる。

正解は 3 です。

【事例の読み取り】Aさんは、テニス中に突然意識を失い、呼吸を確認すると死戦期呼吸(下顎呼吸)でした。これは、心停止の際にみられる、正常でない呼吸です。直ちに胸骨圧迫と人工呼吸を始め、AEDによる電気ショックで意識が回復しています。AEDは、心電図を自動解析し、電気ショックが必要な心室細動(VF)や無脈性心室頻拍(pulseless VT)のときだけ、除細動を行う機器です。つまり、「AEDの除細動で改善した」という事実は、心室細動などの致死的不整脈を示唆します。糖尿病は、動脈硬化を進め、虚血性心疾患のリスクを高める背景因子です。

【各選択肢の掘り下げ】

3 心室細動:心室の筋肉が無秩序に細かく震え、ポンプとして機能せず、血液が送り出されないため、数秒で意識を失います。急性心筋梗塞や心筋症が原因として多く、発生から時間が経つと救命率が下がるため、早期の胸骨圧迫とAEDが重要です。

1 徐脈は、心拍数が毎分50〜60回未満となる状態です。原因により、症状はさまざまですが、AEDの適応(ショックが必要なリズム)ではありません。

2 期外収縮は、健康な人でもみられる、一時的な不整脈で、多くは治療不要です。

4 洞不全症候群は、心臓のペースメーカーである洞結節の機能が低下し、徐脈や洞停止が起こる病気で、ペースメーカー治療の対象になることがあります。

5 房室ブロックは、心房の興奮が心室に十分伝わらない状態で、重症(完全房室ブロック)では、ペースメーカーが必要になります。

【関連する論点】心肺蘇生の手順(反応の確認、通報、胸骨圧迫、AED)は、一次救命処置として、社会福祉士にとっても、施設や地域活動の場面で役立つ知識です。徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロック)と、頻脈性不整脈(心房細動、心室頻拍、心室細動)、心房細動と脳梗塞(心原性脳塞栓症)の関係などもあわせて整理しておきましょう。

【補足】AEDが使われる場面では、救命の連鎖(心停止の予防、早期認識と通報、一次救命処置、二次救命処置と心拍再開後の集中治療)が重要です。一次救命処置が1分遅れるごとに、救命率が下がるといわれ、居合わせた人の対応が、救命に大きく関わります。

この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題6。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題6です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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