社会福祉士

社会福祉士 第38回 問題15社会学と社会システム

問題

社会福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年2月1日(日)実施・社会学と社会システム

人口統計で用いられる用語に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題15

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 5 です。

人口置換水準とは、人口が増えも減りもしない(長期的に今の人口を保てる)ために必要な出生率の水準のことです。死亡率が高い国ほど、子どもが大人になる前に亡くなる割合が高く、より多くの子どもを産まないと人口を保てません。そのため、先進国より発展途上国のほうが高くなります。

ほかの選択肢が誤りの理由は次のとおりです。

  • 1 人口の増減は「出生−死亡」だけでなく、移動(流入−流出)も合わせて考えます。
  • 2 合計特殊出生率は15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計します。
  • 3 生産年齢人口は15〜64歳です。
  • 4 団塊の世代は1947〜1949年生まれです。

なぜこれが正解か

正解は 5。人口置換水準は、人口が長期的に増減しない出生率の水準で、死亡率の水準に左右される。死亡率が高い(乳幼児・若年の死亡が多い)ほど、人口を維持するのに必要な出生率は高くなるため、先進国より発展途上国のほうが高い。先進国ではおおむね2.1前後とされる。

各選択肢の解説

  • 1 誤り。人口学的方程式(人口均衡方程式)は、人口の変化を「自然増減(出生−死亡)+社会増減(流入−流出)」で表す式である。出生−死亡だけでは移動が入らず、また「人口を求める」のではなく、人口の変化を表す式である。
  • 2 誤り。合計特殊出生率は、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生の間に産む子どもの数の目安となる。「18歳から」ではない。
  • 3 誤り。生産年齢人口は15歳以上65歳未満(15〜64歳)で、年少人口が0〜14歳、老年人口が65歳以上である。
  • 4 誤り。団塊の世代は、第一次ベビーブーム期の1947〜1949年生まれの世代を指す。1971〜1974年生まれは第二次ベビーブーム世代(団塊ジュニア)である。
  • 5 正しい。

なぜこれが正解か

正解は 5。人口置換水準とは、移動(流入・流出)がないと仮定したとき、人口が長期的に一定に保たれる合計特殊出生率の水準をいう。その水準は死亡率に左右され、死亡率が高い社会ほど高くなる。発展途上国は乳幼児や若年者の死亡率が高いため、先進国より置換水準が高い。先進国では、おおよそ2.1前後とされる。

各選択肢の解説と周辺知識

  • 1 人口学的方程式は、ある期間の人口の変化を、自然増減(出生数−死亡数)と社会増減(流入数−流出数)の和で表す。出生−死亡だけを取り出した「自然増減」が人口そのものではない点が誤り。出入国や転入・転出(社会増減)を考えに入れるのが、地域人口の分析では重要になる。
  • 2 合計特殊出生率には、「期間合計特殊出生率」(ある年の年齢別出生率を合計)と「コーホート合計特殊出生率」(同一世代の女性が実際に産んだ数)がある。一般に発表されるのは期間のほうで、15〜49歳の各歳の出生率を合計する。結婚の遅れ(晩婚化)などで年ごとの値が動く点も押さえる。
  • 3 年齢3区分は、年少人口(0〜14歳)、生産年齢人口(15〜64歳)、老年人口(65歳以上)。従属人口指数(年少人口+老年人口を生産年齢人口で割った値)、老年化指数などの計算問題も出題されうる。
  • 4 団塊の世代(1947〜1949年生まれ)と団塊ジュニア(1971〜1974年生まれ)の区別を押さえる。出生数が大きく増えた第一次・第二次ベビーブームに対応する。
  • 5 正しい。

関連して出る論点

  • 人口転換論(多産多死→多産少死→少産少死):発展途上国は死亡率が先に低下する段階にあり、人口増加が大きい。
  • 人口ピラミッドの型(富士山型・釣鐘型・つぼ型)と少子高齢化の進行。
  • 人口統計の用語(普通出生率、粗死亡率、乳児死亡率、平均寿命、平均余命)の定義の違い。
  • 合計特殊出生率が人口置換水準を長く下回ると、移動を考えない限り、人口は長期的に減少に向かう。置換水準そのものが何で決まるか(死亡率)と、現実の出生率がどの水準にあるかを、分けて考えること。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題15。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題15です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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