問題
次の記述のうち,確証バイアスが生じている事例として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題8
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 4 です。
確証バイアスとは、自分がもっている考えや印象を確かめる情報ばかりを集め、合わない情報は見落としたり軽く見たりする傾向です。「嫌いな人」という第一印象のせいで、嫌な行動ばかりが目につき、ますます嫌いになる例は、この典型です。
たとえるなら、色眼鏡をかけて見ると、その色に合うものばかり目に入る状態です。
👉 覚え方:最初の思い込みを裏づける情報だけを選んで集める=確証バイアス。
確証バイアスは、誰にでも生じる思考のくせです。支援者は、自分の先入観に気づくことが大切です。
正解は 4 です。
確証バイアスは、自分の仮説や信念を支持する情報を重視し、反する情報を無視・軽視する認知の偏りです。
1 不適切。他人の行動の原因を、状況ではなく、個人の性格など内的要因に求めすぎる、基本的帰属の誤り(対応バイアス)の例。
2 不適切。自分には悪いことが起こらないと考える、楽観バイアス(正常性バイアスに近い)の例。
3 不適切。出来事が起きた後に、前から予想できたと思い込む、後知恵バイアスの例。
4 適切。第一印象に合う情報ばかりに注目し、その印象が強まっている。
5 不適切。自分の意見が多数派だと考える、偽の合意効果の例。
選択肢 1・3・5 は、どれも認知のかたよりを含んでいるが、名称が異なる。バイアスの名称と典型例は、ペアで覚える。迷ったら、「最初の考えに合う情報だけが集まっているか」を確かめる。
確証バイアスは、第一印象や先入観を裏づける情報だけを集めてしまう偏りで、1 は帰属の誤り、3 は後知恵、5 は偽の合意効果と整理できる。
支援の場では、利用者への先入観が見立てを固めてしまう危険につながるため、先入観に反する情報もあえて探す姿勢が求められる。
正解は 4 です。
【認知バイアスの整理】人は、情報を処理するときに、無意識のうちに偏りが生じます。社会心理学や認知心理学で、次のような用語が示されています。
・確証バイアス:自分の考えや仮説を裏づける情報を探し、重視して、反する情報を軽視する。第一印象や先入観が、その後の情報の取り方を方向づけ、固定化していく。
・基本的帰属の誤り(対応バイアス):他者の行動の原因を、状況要因よりも、本人の性格や能力などの内的要因に求めやすい傾向。
・楽観バイアス:自分は他人よりも、悪い出来事に遭いにくいと考える傾向。正常性バイアスは、災害時などに、異常を「たいしたことはない」と考えて避難が遅れる傾向をいい、近い概念として整理される。
・後知恵バイアス:結果を知った後で、「そうなると思っていた」と考える傾向。
・偽の合意効果:自分の意見や行動を、他者も共有していると過大に見積もる傾向。
・ハロー効果:ある特徴(学歴、外見など)が、全体の評価に影響を与える。
【各選択肢の掘り下げ】
4 最初に「嫌いな人」と思うことで、その人の行動の中の嫌な面ばかりが注目されます。良い行動は目に入らないか、例外として処理されるため、印象が覆らず、さらに強化されます。ソーシャルワーカーにとっては、利用者への先入観が、アセスメントを歪めるおそれがあることを示す例です。
1 活動を拒否する理由を、状況(活動の魅力の低さ)ではなく、本人の内的要因(集団活動が嫌いな人)に帰しており、基本的帰属の誤りです。
2 感染症対策をせずに「自分は大丈夫」とする見方は、楽観バイアスや正常性バイアスの例です。
3 事故が起きた後に「わかっていた」と言う人が現れる現象は、後知恵バイアスです。事故の再発防止を検討するときに、原因を単純化しないよう注意します。
5 自分の主張が多数派だと信じていたが、実際は少数派だったという例は、偽の合意効果の典型です。
【関連する論点】支援の場面でのバイアス(先入観、ステレオタイプ、ハロー効果)は、スーパービジョンや多職種連携、事例検討などを通じて自覚し、修正します。自己覚知は、こうしたバイアスに気づくための第一歩です。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題8です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。

