社会福祉士

社会福祉士 第38回 問題74ソーシャルワークの理論と方法

問題

社会福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年2月1日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法

次の記述のうち,ボルクマン(Borkman, T.)によるセルフヘルプ・グループの「体験的知識」(Experiential Knowledge)と「専門的知識」(Professional Knowledge)に関する説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題74

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3 です。

ボルクマンは、セルフヘルプ・グループの知識を「体験的知識」と「専門的知識」に分けて説明しました。

  • 体験的知識:自分が直接経験したことから得られる知識。実際的で、感情や自己評価も含みます。
  • 専門的知識:理論や研究、標準化された方法に基づく、一般化された知識です。

選択肢3は体験的知識の説明として正しい内容です。

1は専門的知識の特徴が逆になっています。2と4は体験的知識の特徴を専門的知識に当てはめた誤りです。5は、二つの知識は互いに排除し合うものではなく、補い合う関係とされるため誤りです。

なぜこれが正解か

正解は 3。ボルクマンは、セルフヘルプ・グループの特徴を、メンバーが自らの体験から得る「体験的知識」にあるとした。体験的知識は、当事者が直接経験したことに基づき、実際的で、個人的な感情や自己評価を含む。

各選択肢の解説

  • 1 誤り。理論的で標準化された方法やエビデンスに価値を置くのは専門的知識である。「実践的であることに価値を置く」のは体験的知識の特徴で、説明が逆になっている。
  • 2 誤り。メンバーが行動を通して学び、変化することで培われるのは体験的知識。専門的知識は、理論や研究を学ぶことなどで得られる。
  • 3 正しい。体験的知識には、本人の感情的側面や自己評価が含まれる。
  • 4 誤り。「今、ここ」での具体的な行動と、次の観察可能な結果を重視するのは体験的知識の特徴。専門的知識は、一般化・体系化された知識である。
  • 5 誤り。二つの知識は排他的ではなく、相互に補い合うものとされる。専門職がセルフヘルプ・グループと協働するときは、体験的知識を尊重することが求められる。

なぜこれが正解か

正解は 3。ボルクマンは、セルフヘルプ・グループの力の源泉として、メンバーが共有する「体験的知識」に注目し、専門職の持つ「専門的知識」と対比した。体験的知識は、当事者が直接の経験を通して得た、実際的で個別性の高い、感情や自己評価を含む知識である。

二つの知識の比較

| 観点 | 体験的知識 | 専門的知識 |

| 源泉 | 本人が直接経験したこと | 理論・研究・教育訓練 |

| 性質 | 実際的、個別的、主観を含む(感情・自己評価が加わる) | 抽象的、一般化・標準化されている、客観的 |

| 重視する点 | 「今、ここ」の具体的な行動と次の観察可能な結果 | 理論、エビデンス、標準化された方法 |

| 獲得方法 | 行動を通して学び、変化する | 学習・研究・専門教育 |

この対応表は、選択肢の主語を入れ替える出題に有効である。

各選択肢の解説

  • 1 理論・標準化された方法やエビデンスを重んじるのは専門的知識。選択肢は「より実践的であること」に価値を置くとしており、体験的知識の性質を専門的知識に当てはめた誤り。
  • 2 行動して学び変化することによる獲得は、体験的知識の形成過程である。
  • 3 正しい。
  • 4 「今、ここ」の具体的な行動を重視するのは、体験的知識。選択肢は専門的知識に当てはめている。
  • 5 排他的ではない。専門職は、当事者の体験的知識を尊重し、自らの専門的知識と補完的に使うことが望ましいとされる。

関連して出る論点

  • セルフヘルプ・グループの機能:ヘルパー・セラピー原則(援助する人が最も援助を受ける)、わかちあい、体験の共有による孤立感の軽減、エンパワメント、社会への働きかけ。
  • 専門職とセルフヘルプ・グループとの関係:専門職がグループを運営・支配しない、グループの自律性を尊重し、必要に応じて場所や情報を提供する。
  • ピア・サポートや当事者研究など、当事者の経験を活かす実践との関連。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題74。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題74です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

執筆・運営:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報)・編集方針。