問題
次のうち,ピンカス(Pincus, A.)とミナハン(Minahan, A.)の提示した「ターゲットシステム」に該当するものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題76
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 5 です。
ピンカスとミナハンは、ソーシャルワークの実践に関わるシステムを4つに分けました。
- チェンジ・エージェント・システム:変化をもたらすために働く人や機関(ワーカーとその所属機関)
- クライエント・システム:支援を受け、利益を得る人々
- ターゲット・システム:目標を達成するために変化を必要とする人々や対象
- アクション・システム:目標達成に向けて協働する人々
選択肢5がターゲット・システムです。1はチェンジ・エージェント・システム、2はクライエント・システム、3はアクション・システムの説明です。
なぜこれが正解か
正解は 5。ピンカスとミナハンのシステム論では、ターゲット・システムとは、変化のねらいとなる対象、すなわち目標を達成するために変化を必要とする人々(や状況)をいう。
各選択肢の解説
- 1 変化をもたらすために働く人や機関は、チェンジ・エージェント・システム(ソーシャルワーカーとその所属機関)である。
- 2 ソーシャルワークの支援や利益を享受する人々は、クライエント・システムである。
- 3 目標達成に向けて協働する人々は、アクション・システムである。
- 4 ターゲット・システムは「機能不全かどうか」ではなく「目標の達成のために変わる必要があるかどうか」で定まる。問題を抱えていない人や機関でも、目標の達成に向けて変化が必要なら対象になるため、機能不全状態に限る4は定義として不適切。
- 5 正しい。目標を達成するために変化を必要とする人々が、ターゲット・システムである。
補足:クライエント・システムとターゲット・システムは別になることがある。たとえば、子どもの問題で学校の対応を変える必要があれば、ターゲットは学校になる。
なぜこれが正解か
正解は 5。ピンカスとミナハンは、ソーシャルワークを、システム理論の視点から4つの基本システムの相互作用として説明した。ターゲット・システムは、「目標を達成するために変化を必要とする人々」であり、変化の標的となる対象をいう。
4つのシステム
| システム | 内容 |
| チェンジ・エージェント・システム | 変化をもたらすために働く人や機関(ソーシャルワーカー、所属する機関) |
| クライエント・システム | サービスを受け、利益を得る人々(援助の契約を結ぶ) |
| ターゲット・システム | 目標を達成するために変化を必要とする人々(変えるべき対象) |
| アクション・システム | 目標の達成に向けて、ワーカーとともに働く人々(家族、近隣、他職種など) |
重要な論点:クライエント・システムとターゲット・システムは一致するとは限らない
たとえば、子どもの不登校の支援で、クライエントは子ども(サービスを受ける人)でも、学校の対応や家庭の関わり方を変える必要があるなら、ターゲットは学校や家族になりうる。また、一人が複数のシステムを兼ねる場合もある。この点を問う出題が多い。
各選択肢の解説
- 1 チェンジ・エージェント・システムの説明。
- 2 クライエント・システムの説明。
- 3 アクション・システムの説明。
- 4 機能不全の社会制度や人々は、ターゲット・システムに当たりうる内容を含むが、設問の定義に最も適するのは5である。選択肢の言い回しに惑わされず、4つのシステムそれぞれの定義文を正確に覚える。
- 5 正しい。
関連して出る論点
- 一般システム理論、生態学的視点(エコシステム視点)に基づくソーシャルワーク理論の位置づけ。
- ジェネラリスト・ソーシャルワークの考え方:個人・家族・集団・地域・制度のいずれのレベルにも働きかける。
- ほかの理論の主要概念(ジャーメインらのライフモデルの適応・ストレス・対処、ホリスの状況の中の人など)との区別。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題76です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
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