社会福祉士

社会福祉士 第38回 問題80社会福祉調査の基礎

問題

社会福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年2月1日(日)実施・社会福祉調査の基礎

調査デザインに関する次の記述のうち,適切なものを2 つ選びなさい。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題80

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

※この問題は2つ選ぶ形式です。2つとも選ぶと答え合わせになり、正答の全部を選んだときだけ正解として扱います。

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答え合わせ

正解は 3・5
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 3 と 5 です。

  • 3 実験計画法は、条件をそろえたグループを比べるなどして、原因と結果の関係(因果関係)を確かめるのに適した方法です。
  • 5 パイロット調査は、本調査の前に、調査地域・実施計画・費用の見積りなどが適切かを、小さな規模で試す調査です。

誤りの選択肢は次のとおりです。

  • 1 抽出の確率を等しくするのは無作為抽出で、有意抽出は調査者が意図的に選ぶ方法です。
  • 2 標本調査は、標本から母集団の特性を推論します。
  • 4 複数の母集団を一時点で調べるのは横断調査で、縦断調査は同じ対象を時間をおいて繰り返し調べる調査です。

なぜこれが正解か

正解は 3 と 5。実験計画法は、原因とされる要因を操作し、他の条件を統制したうえで結果を比較するため、因果関係の検証に適する。パイロット調査(予備調査)は、本調査に先立ち、調査地域、実施計画、費用などの適切さや、調査票の不備などを、小規模な標本で確認する調査である。

各選択肢の解説

  • 1 誤り。有意抽出は、調査者が、調査の目的に合うと判断した対象を意図的に選ぶ方法で、確率に基づく抽出ではない。標本抽出の確率を等しくするのは、無作為抽出(単純無作為抽出など)である。
  • 2 誤り。無作為抽出による標本調査は、標本の特性から、母集団の特性を推論することを目指す。標本の特性を推論するのではなく、標本の結果から母集団の特性を推測する。
  • 3 正しい。
  • 4 誤り。複数の母集団に対して、ある一時点でデータを収集するのは横断調査である。縦断調査は、同一の対象を、時間をおいて繰り返し調べ、変化を追う。
  • 5 正しい。

なぜこれが正解か

正解は 3 と 5。調査デザインの基本として、因果関係の検証には実験計画法(実験群と統制群の比較など)が適し、本調査の前の小規模な試行にはパイロット調査が使われる。

各選択肢の解説と周辺知識

  • 1 標本抽出の方法は、確率抽出(無作為抽出:単純無作為抽出、系統抽出、層化抽出、多段抽出など)と、非確率抽出(有意抽出、機縁法、雪だるま式抽出など)に分けられる。有意抽出は後者で、標本の代表性を統計的に保証できない。確率を等しくするのは、確率抽出の基本である。
  • 2 標本調査の目的は、母集団の特性(母数)を、標本から推測すること(推測統計)。標本誤差の大きさは、標本の大きさなどで決まる。全数調査(悉皆調査)は、母集団のすべてを調べる。
  • 3 実験計画法では、実験群と統制群を、無作為に割り付ける(ランダム化)などして、介入の効果を検証する。社会福祉の領域では、倫理的・実務的な制約があるため、準実験デザインなどが使われることもある。
  • 4 横断調査と縦断調査の区別は頻出。縦断調査には、パネル調査(同一の対象を追跡)、コーホート調査(同じ世代を追跡)、トレンド調査(同じ質問を繰り返し、異なる標本で調べる)などがある。
  • 5 パイロット調査は、本調査に先立つ予備的な調査で、調査票の質問文、調査の手順、費用や時間の見積りなどを点検する。調査票だけを事前に試すものを、プレテストということがある。

関連して出る論点

  • 量的調査と質的調査の違い(仮説検証と仮説生成、数量化と意味の解釈)。
  • 標本の大きさと標本誤差、無作為抽出の種類と特徴。
  • 因果関係の条件(原因が結果に先行する、共変関係がある、他の要因では説明できない)と、疑似相関(見せかけの関係)。
  • 標本調査で、標本が母集団の縮図になっているかどうか(代表性)は、抽出方法で決まる。調査票の回収率が低いと、回答した人だけが偏る(非回答バイアス)ため、確率抽出でも結果の解釈には注意が要る。
  • 調査の時間軸:横断調査は一時点の比較、縦断調査は個人や世代の変化を追えるが、費用や脱落(追跡できなくなる対象者)の問題がある。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題80。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題80です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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