問題
A市では,市内の小中学生を対象とする生活実態調査を行うこととなった。 本調査の検討を行う委員会において,中学生になると朝食を摂らない生徒が多くなることが指摘され,調査では小学生と中学生の朝食の摂取状況の違いをクロス集計によって検証することとなった。調査票では,朝食を摂る頻度に関する質問を設け,その選択肢を「週に3 回以上/週に1 〜2 回程度/月に1 〜2 回程度」とした。 次のうち,この選択肢に当てはまるものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題81
※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。
※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。
※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。
正解は 3 です。
調査で得られるデータの尺度(測り方)には種類があります。
- 名義尺度:区別するだけ(例:性別)
- 順序尺度:順序や大小に意味があるが、間隔は等しいとは限らない
- 間隔尺度:間隔が等しい(例:温度)
- 比例尺度:原点(ゼロ)があり、比率に意味がある(例:年齢、金額)
朝食を摂る頻度の選択肢「週に3回以上/週に1〜2回程度/月に1〜2回程度」は、頻度の多い少ないという順序はありますが、選択肢の間隔が等しいとはいえません。したがって順序尺度です。
SD法は対になる形容詞で評価する方法、リッカート法は賛否の程度で答える方法、複数回答法は複数選べる質問の形式です。
なぜこれが正解か
正解は 3。選択肢「週に3回以上/週に1〜2回程度/月に1〜2回程度」は、朝食を摂る頻度の高低を表しており、順序の関係は成り立つ。ただし、選択肢間の幅(間隔)が等しくないうえ、原点(ゼロ)も定まっていない。そのため、順序尺度にあたる。
各選択肢の解説
- 1 SD法(セマンティック・ディファレンシャル法)は、「明るい-暗い」のような対になる形容詞を両端に置き、その間の段階で評価してもらう方法で、事例の選択肢の説明ではない。
- 2 比例尺度は、原点があり、比率に意味がある尺度(年齢、金額、回数など)。事例の選択肢のように、幅が不揃いな区分には当てはまらない。
- 3 正しい。
- 4 複数回答法は、あてはまるものをいくつでも選んでもらう質問形式で、選択肢の尺度の種類ではない。
- 5 リッカート法は、「そう思う〜そう思わない」などの段階で態度・意見を測る評定尺度法で、頻度の区分を選ぶ質問とは異なる。
なぜこれが正解か
正解は 3。尺度の水準は、情報量の少ないほうから、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度の4つ。設問の選択肢は、頻度の多い順に並べられる(順序がある)が、「週3回以上」「週1〜2回」「月1〜2回」という区分の幅は不揃いで、差や比を計算できない。したがって順序尺度である。
尺度の4水準
| 水準 | 特徴 | 例 | 使える代表的な統計量 |
| 名義尺度 | 区別・分類のみ | 性別、居住地 | 最頻値、度数 |
| 順序尺度 | 順序・大小に意味があるが、間隔は等しくない | 満足度の段階、頻度の区分、要介護度 | 中央値、順位相関 |
| 間隔尺度 | 間隔が等しいが、原点が任意 | 温度(摂氏)、偏差値 | 平均、標準偏差 |
| 比例尺度 | 原点(絶対的なゼロ)があり、比に意味がある | 年齢、収入、身長 | 幾何平均など上記のすべて |
なお、設問の調査はクロス集計で小学生と中学生を比べる。クロス集計では、順序尺度の区分ごとの人数を集計し、割合の違いを見る。
各選択肢の解説
- 1 SD法は、態度やイメージを、対になる形容詞の評定で測る方法。
- 2 比例尺度の例は年齢や金額など。頻度を区分にまとめると、実際の回数が失われ、比例尺度とはいえない。
- 3 正しい。
- 4 複数回答法は、質問の形式(いくつでも選べる)に関する用語。単一回答法と対比される。
- 5 リッカート法は、複数の項目に対する賛否の程度を、等しい段階の評定で答えてもらい、合計して態度を測る尺度構成法。
関連して出る論点
- 選択肢の作り方:相互に排他的で、もれなく網羅(重複や抜けがない)。
- ワーディングの注意:ダブルバーレル質問(一つの質問に二つの内容を含む)や、誘導質問を避ける。
- クロス集計とカイ二乗検定など、変数の尺度に応じた分析方法の選択。
出典と作り方
本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題81です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。
解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。
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