社会福祉士

社会福祉士 第38回 問題78ソーシャルワークの理論と方法

問題

社会福祉士 | 第38回(令和7年度) | 令和8年2月1日(日)実施・ソーシャルワークの理論と方法

事例を読んで,ひきこもり地域支援センターのA相談員(社会福祉士)の支援の内容に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。 〔事 例〕 Bさん(30 歳,男性)は,2 年前に人間関係に悩み仕事を辞めて以来,ひきこもるようになった。現在は,深夜にコンビニや散歩に外出する程度である。半年前からAが支援するようになり,月2 回の訪問と月1 回のケース会議を実施している。 支援開始から3 か月間は,Bさんの表情や会話量は増えていたが,最近は訪問日延期の申し出が多くなっている。先日,Bさんの母親から「部屋にこもる時間が多くなり心配です」と電話相談があったため,母親と個別面談を行った。

【出典】公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題78

※問題文は同センター公表のものを改変せずに掲載しています。

※解説・補足は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※本問は出題当時の法令・制度に基づいています。

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。

※出題当時の法令・制度に基づく問題です。現在の制度と異なる場合があります。

正解は 4 です。

ひきこもり地域支援センターのA相談員は、Bさんの様子が変わってきたこと(訪問日の延期が増えた)と、母親からの情報をあわせて、状況を整理します。そのうえで、これまでの記録を見直し、ケース会議(関係者が集まる検討の場)で支援の見直しを提案するのが適切です。

  • 1 母親に訪問の段取りを頼むと、Bさん本人の意向を置き去りにしてしまいます。
  • 2 セルフモニタリングは本人が行うことで、母親への助言としては筋違いです。
  • 3 訪問をすぐに中止し、待つだけにするのは支援の放棄になりかねません。
  • 5 母親に行動記録を頼むと、家族に監視役を負わせ、本人との関係を悪くするおそれがあります。

なぜこれが正解か

正解は 4。支援開始から3か月は表情や会話が増えていたBさんに、最近は訪問の延期が増え、母親は心配している。A相談員は、母親からの情報とこれまでの支援記録を整理して、状況の変化を把握し、ケース会議で支援方針の見直しを提案する。モニタリング(経過の確認)と、チームでの再検討という、支援のプロセスに沿った対応である。

各選択肢の解説

  • 1 母親に、AがBさんを訪問して話ができるよう依頼するのは、本人の意思を確認せず、家族を通じて支援を進める形になる。Bさんの了承なく訪問を設定すると、関係が悪化する危険がある。
  • 2 セルフモニタリングは、本人が自分の行動や状態を観察・記録することであり、母親への助言として用いるものではない。
  • 3 母親の情報だけで訪問を中止するのは、本人の状況の確認を欠いた判断である。本人との関係を保ちながら、頻度や方法を工夫することが大切で、「望むまで待つ」だけの対応は支援を途切れさせる。
  • 4 正しい。
  • 5 母親にBさんの行動記録を依頼すると、家族の負担が増え、本人が見張られていると感じるおそれがある。計画の見直しは、支援者側が既存の記録と情報で行う。

なぜこれが正解か

正解は 4。事例では、①Bさん(30歳)が2年前の退職後にひきこもり、②半年前から月2回の訪問と月1回のケース会議で支援を続け、③最初の3か月は改善がみられたが、④最近は訪問の延期が増え、⑤母親から心配の電話があった、という経過がある。支援者に求められるのは、変化の背景を整理して仮説を立て、支援計画の見直しを関係者で検討することである。母親の情報と記録を整理してケース会議で提案する4は、モニタリングから再アセスメント・計画の見直しへという流れに合っている。

ひきこもり支援の基本

  • ひきこもり地域支援センターは、都道府県・指定都市に設置されてきた(2022年度からは市町村も設置できるようになった)、ひきこもりに特化した専門的な相談窓口で、相談支援、関係機関との連携、情報提供などを行う。
  • 本人の意思の尊重:本人に会えない時期も、本人の気持ちを大切にしながら、関わりの糸口を保つ。
  • 家族支援:家族自身も疲弊・孤立しやすいため、家族の相談に応じ、家族が本人との関係を保つ工夫を支える。
  • チームでの支援:記録を整理し、ケース会議で見立てと役割分担を確認する。

各選択肢の解説

  • 1 家族を使って本人に会う段取りを組むことは、本人にとって「裏で話が進んでいる」と感じられ、信頼を損なう。本人に会うには、本人の了承を得る手順が必要である。
  • 2 セルフモニタリングは、認知行動療法などで本人が自分の行動・感情を記録して客観視する方法。母親へ助言しても意味がない。
  • 3 母親の話だけで訪問をやめるのは、本人の現状把握をせずに支援を止める判断で、不適切。接触頻度を調整したり、手紙や別の方法に変えたりするなど、関わりの形を見直す選択肢もある。
  • 5 母親の記録を計画見直しの根拠にするのは、家族に評価・監視の役割を負わせることになる。家族の話は貴重な情報だが、聞き取りで十分に把握できる。
  • 4 正しい。

関連して出る論点

  • 支援の展開過程:インテーク、アセスメント、プランニング、実施、モニタリング、評価、終結。
  • 8050問題など、長期化したひきこもりに対する、世帯全体への支援の視点。
  • 生活困窮者自立支援制度、地域若者サポートステーション、精神保健福祉センターなど、関連する機関との連携。
この問題の根拠出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」問題78。解説は合格ナビが独自に作成したものです。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表した「第38回社会福祉士国家試験(令和7年度)」の問題78です。同センターの「過去問題利用にあたっての留意事項等」(https://www.sssc.or.jp/pastissues/index.html)に従い、問題文は文言を変えずに掲載しています(PDFの折り返しによる改行位置の違いのみ)。 原本は同センターの「過去の試験問題」でご確認ください。

解説・補足は合格ナビ(goukaku-navi.jp)が独自に作成したもので、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターとは一切関係ありません。 本問は出題当時の法令・制度に基づいています。社会福祉に関する法令・制度は改正されるため、現在の制度と異なる場合があります。最新の内容は厚生労働省などの公的な情報でご確認ください。

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