登録販売者試験の手引き(令和8年4月一部改訂)第3章の成分を、薬効群ごとの表にまとめました。成分名・手引きが書いている働きと注意・頁を並べ、暗記カードの作り方と、確認用の問題へのリンクも載せています。
目次
結論:厚生労働省の手引き第3章は、成分を薬効群の節ごとに文章で説明しています。成分名の一覧表はありません(2026-10-28 時点)。この記事は、その記載を成分名・働き・手引きが書いている主な注意・頁の4列で、薬効群ごとの表にまとめた一覧です。頁は、手引きに印刷されている頁番号です。カードにするときは、表の1行を1枚にして、裏に「注意の一文」と頁を書きます。当サイト独自の覚え方には「自作」と付けています。
この記事は、厚生労働省の登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)(行番号なし版PDF。表紙は「令和4年3月作成、令和8年4月一部改訂」)の第3章を読み、成分ごとの記載を表にしたものです。薬の使い方や選び方の助言はしません。ご自身や家族の症状は、医師・薬剤師に相談してください。
手引きの版:登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)。表紙は令和4年3月作成、令和8年4月一部改訂。最終確認日:2026-10-28。出典:厚生労働省 登録販売者試験問題の作成に関する手引き。
この一覧の使い方:手引きの言葉と頁
手引きの第3章は、印刷頁で57頁から204頁までです。節は、Ⅰ(精神神経に作用する薬)からⅩⅥ(一般用検査薬)まで並んでいます。節の大きな地図と覚え方は、登録販売者の第3章の覚え方にあります。この記事は、その地図の中身にあたる成分の行を並べたものです。
表を読むときの約束は次の4つです。
- 「手引きが書く働き」「手引きが書く主な注意」は、手引きの記載を短くしたものです。手引きの文は「等」で終わることが多く、表に載っていない成分もあります
- 頁は、その記載がある手引きの頁です。複数の頁にまたがるときは「66〜67」のように書きます
- 「〇〇に関する出題はⅦを参照」のように、手引きが別の節を指している成分は、その参照先を書きました
- 手引きの「使用を避ける」「相談がなされるべき」「使用してはならない」は、強さが違う言い方です。表では手引きの言葉をそのまま使っています
この表は、第3章の全成分を載せたものではありません。抗ヒスタミン成分は抗ヒスタミン薬を手引きで整理した記事、漢方処方製剤は漢方の記事に詳しく書いたので、この表では要点だけにしています。
表1 かぜ薬・解熱鎮痛薬・眠気・乗物酔い(Ⅰ、57〜83頁)
| 成分 | 手引きが書く働き・特徴 | 手引きが書く主な注意 | 頁 |
|---|---|---|---|
| アスピリン、サザピリン、サリチル酸ナトリウム | サリチル酸系の解熱鎮痛成分。ライ症候群の発生が示唆されている | 15歳未満の小児には、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。アスピリンは、出産予定日12週間以内の使用を避ける | 66 |
| エテンザミド、サリチルアミド | サリチル酸系の解熱鎮痛成分。エテンザミドは痛みが神経を伝わるのを抑える働きが強い | 水痘又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児には使用を避ける | 66〜67 |
| アセトアミノフェン | 主として中枢作用で解熱・鎮痛。末梢の抗炎症作用は期待できない | まれに重篤な副作用として皮膚粘膜眼症候群、肝機能障害などを生じる。定められた用量を超えた場合や、日頃から酒類をよく摂取する人で起こりやすい | 67 |
| イブプロフェン | アスピリン等に比べて胃腸への悪影響が少なく、抗炎症作用も示す | 一般用医薬品では15歳未満の小児に、いかなる場合も使用してはならない。出産予定日12週以内の妊婦は服用しない。全身性エリテマトーデス又は混合性結合組織病のある人は無菌性髄膜炎を生じやすい | 67 |
| イソプロピルアンチピリン | 解熱・鎮痛の作用は比較的強く、抗炎症作用は弱い。ピリン系 | 一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分。ピリン系でアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しない | 67〜68 |
| メトカルバモール | 骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を抑える | 眠気、めまい、ふらつきが現れることがあり、服用後は乗物又は機械類の運転操作はしない | 69 |
| ジフェンヒドラミン塩酸塩(睡眠改善薬) | 抗ヒスタミン成分の中でも、脳内の中枢作用が特に強い | 妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける。15歳未満の小児は神経過敏などが起きやすいため使用を避ける | 73 |
| ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素 | 脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする | 反復して摂取すると依存を生じる。ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があり、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける | 73〜74 |
| カフェイン(無水カフェイン等) | 脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える | 1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量は500mgが上限。胃酸過多の人や胃潰瘍のある人、心臓病のある人は服用を避ける。小児用の眠気防止薬はなく、15歳未満に使用されることがないよう注意が必要 | 77〜78 |
| ジフェニドール塩酸塩 | 乗物酔い防止薬の抗めまい成分。前庭神経の調節作用と内耳への血流改善作用 | 排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人は、症状を悪化させるおそれがある | 79 |
| メクリジン塩酸塩 | 他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い | 専ら乗物酔い防止薬に配合される | 79 |
| プロメタジン塩酸塩 | 乗物酔い防止薬の抗ヒスタミン成分 | 外国で乳児突然死症候群などの報告があり、15歳未満の小児では使用を避ける | 79 |
| スコポラミン臭化水素酸塩水和物 | 古くから乗物酔い防止に用いられる抗コリン成分。脳内に移行しやすいが、作用の持続時間は短い | 眠気のほか、散瞳による目のかすみや異常なまぶしさが現れることがある | 79〜80 |
| アミノ安息香酸エチル(乗物酔い防止薬) | 胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげる | 6歳未満への使用は避ける | 80 |
| 小児の疳を適応症とする漢方処方製剤 | 柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、小建中湯など | 漢方処方製剤は、適用年齢の下限がなくても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しない | 82〜83 |
表2 咳止め・痰・のど(Ⅱ、84〜95頁)
| 成分 | 手引きが書く働き・特徴 | 手引きが書く主な注意 | 頁 |
|---|---|---|---|
| コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩 | 延髄の咳嗽中枢に作用する。麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる | 依存性がある。12歳未満の小児には使用禁忌。授乳中の人は服用しないか授乳を避ける。副作用として便秘が現れることがある | 59、84〜85 |
| ノスカピン、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、チペピジン、ジメモルファンリン酸塩、クロペラスチン | 延髄の咳嗽中枢に作用する。非麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる | 手引きは、コデイン類との対比でこの呼び名を示している | 84〜85 |
| メチルエフェドリン塩酸塩、トリメトキノール塩酸塩水和物、メトキシフェナミン塩酸塩、マオウ | アドレナリン作動成分。交感神経系を刺激して気管支を拡張させる | 心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人は症状を悪化させるおそれがある。メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、マオウは中枢作用が強く、依存性がある | 86 |
| ジプロフィリン(キサンチン系成分) | 気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させる | 甲状腺機能障害又はてんかんの診断を受けた人は症状の悪化を招くおそれがある。心臓刺激作用があり、動悸が現れることがある | 86 |
| グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム | 気道粘膜からの粘液の分泌を促進する去痰成分 | 86 | |
| エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン | 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化する(カルボシステインは粘液成分の含量比を調整する働きも) | 86 | |
| ブロムヘキシン塩酸塩 | 分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示す | 86〜87 | |
| カンゾウ(グリチルリチン酸を含む) | 抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用 | 大量摂取で偽アルドステロン症を起こすおそれがある。1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上の製品は、むくみ・心臓病・腎臓病・高血圧のある人や高齢者は事前に相談等が必要で、どのような人でも長期連用を避ける | 87 |
| セネガ、オンジ | 去痰作用を期待して用いられる生薬 | 糖尿病の検査値に影響を生じることがある。1日最大配合量がセネガ原生薬として1.2g以上、又はオンジとして1g以上の製品は、使用上の注意に記載がある | 89 |
| ポビドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素(ヨウ素系殺菌消毒成分) | 口腔咽喉薬・含嗽薬の殺菌消毒成分 | 甲状腺疾患の診断を受けた人は相談がなされるべきである。ポビドンヨードの含嗽薬は、銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。ビタミンC等と反応すると脱色して殺菌作用が失われるため、そうした食品の摂取直後の使用や混合は避けることが望ましい | 93、95 |
| クロルヘキシジングルコン酸塩(含嗽薬) | 殺菌消毒成分 | 口腔内に傷やひどいただれのある人は強い刺激を生じるおそれがあり、使用を避ける。まれにショック(アナフィラキシー)を生じることがある | 93 |
| ラタニア、ミルラ | 咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用の生薬 | ミルラは抗菌作用も期待して用いられる | 94 |
鎮咳去痰薬の成分名の語尾と年齢の線は、第3章の覚え方の記事に別の形で整理しています。
表3 胃腸に作用する薬(Ⅲ、95〜118頁)
| 成分 | 手引きが書く働き・特徴 | 手引きが書く主な注意 | 頁 |
|---|---|---|---|
| アルミニウムを含む制酸成分(乾燥水酸化アルミニウムゲル等) | 中和反応で胃酸の働きを弱める | 透析療法を受けている人は使用を避ける。透析治療を受けていない人でも長期連用は避ける。腎臓病の診断を受けた人は相談がなされるべきである | 96〜97 |
| オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ユウタン | 苦味による健胃作用を期待して用いられる | 散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する服用は効果が期待できず、適当でない | 97〜98 |
| ケイヒ | 香りによる健胃作用を期待して用いられる | 同上(味や香りの刺激を利用する成分) | 98 |
| 胆汁末、動物胆、ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸 | 胆汁の分泌を促す作用(利胆作用) | 肝臓病の診断を受けた人は、症状を悪化させるおそれがあり相談がなされるべきである | 99 |
| アルジオキサ、スクラルファート | 胃粘膜保護・修復成分。アルミニウムを含む | 透析を受けている人では使用を避ける。透析治療を受けていない人でも長期連用は避ける | 99 |
| ソファルコン、テプレノン | 胃粘膜保護・修復成分 | まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある | 99 |
| セトラキサート塩酸塩 | 胃粘膜保護・修復成分。体内で代謝されてトラネキサム酸を生じる | 血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人は、相談がなされるべきである | 100 |
| ジメチルポリシロキサン(ジメチコン) | 消化管内容物中の気泡の分離を促す(消泡) | 100 | |
| ロートエキス、ピレンゼピン塩酸塩 | アセチルコリンの働きを抑え、胃液の分泌を抑える | 胃腸鎮痛鎮痙薬、乗物酔い防止薬との併用を避ける。ピレンゼピンは、排尿困難・動悸・目のかすみの副作用があり、使用後は乗物又は機械類の運転操作を避ける。まれにアナフィラキシー | 100 |
| トリメブチンマレイン酸塩 | 消化管の運動を調整する(低下時は亢進的に、亢進時は抑制的に) | まれに重篤な副作用として肝機能障害 | 104 |
| ビスマスを含む成分(次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス) | 収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用 | 1週間以上継続して使用しない。服用時は飲酒を避ける。妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである | 104 |
| タンニン酸アルブミン | 収斂成分。アルブミンは牛乳のタンパク質(カゼイン)から精製 | 牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける。まれにショック(アナフィラキシー) | 104〜105 |
| ロペラミド塩酸塩 | 腸管の運動を低下させ、水分や電解質の分泌も抑える | 15歳未満の小児には適用がない。2〜3日使用して改善がなければ受診。眠気やめまいがあり運転操作を避け、服用時は飲酒しない。授乳は使用を避けるか授乳を避ける | 105 |
| ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリン、アクリノール | 腸内殺菌成分 | 下痢の症状がある間のみの服用にとどめる | 105〜106 |
| ヒマシ油 | 小腸刺激性瀉下成分 | 3歳未満の乳幼児、妊婦、激しい腹痛又は悪心・嘔吐のある人は使用を避ける。脂溶性の物質による中毒には使用を避ける。駆虫薬との併用を避ける | 106〜107、111 |
| センナ、センノシド、ダイオウ | 大腸刺激性瀉下成分。腸内細菌の分解生成物が大腸を刺激する | センナ及びセンノシドが配合された瀉下薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。授乳は使用を避けるか授乳を避ける | 107〜108 |
| ビサコジル | 大腸のうち結腸や直腸の粘膜を刺激する | 腸溶性製剤では、服用前後1時間以内は制酸成分を含む胃腸薬の服用や牛乳の摂取を避ける | 108 |
| 酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム | 無機塩類の瀉下成分 | マグネシウムを含む成分は、腎臓病の診断を受けた人で高マグネシウム血症のおそれ。硫酸ナトリウムは、心臓病を悪化させるおそれ | 108〜109 |
| カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム | 膨潤性瀉下成分。糞便のかさを増やし柔らかくする | 使用と併せて十分な水分摂取がなされることが重要 | 109 |
| マルツエキス | 麦芽糖が腸内細菌により分解(発酵)して生じるガスで便通を促す | 主に乳幼児の便秘に用いられる | 109 |
| ブチルスコポラミン臭化物などの抗コリン成分、ロートエキス | 胃腸の過剰な動き(痙攣)を抑える | 散瞳による目のかすみ、口渇、便秘、排尿困難などの副作用があり、使用後は乗物又は機械類の運転操作を避ける。ブチルスコポラミンは、まれにショック(アナフィラキシー)。ロートエキスは母乳中に移行して乳児の脈が速くなるおそれ | 112〜113 |
| パパベリン塩酸塩 | 消化管の平滑筋に直接働いて痙攣を鎮める | 眼圧を上昇させる作用があり、緑内障の診断を受けた人は相談がなされるべきである | 113 |
| アミノ安息香酸エチル | 局所麻酔成分 | メトヘモグロビン血症のおそれがあり、6歳未満の小児への使用は避ける | 114 |
| オキセサゼイン | 局所麻酔作用のほか胃液分泌を抑える作用 | 妊婦又は妊娠していると思われる女性、15歳未満の小児では使用を避ける | 114 |
| グリセリン、ソルビトール(浣腸薬) | 浸透圧の差で直腸粘膜を刺激し排便を促す | グリセリンの浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用すると、赤血球の破壊(溶血)や腎不全を起こすおそれがある。浣腸薬は繰り返し使用せず、妊婦では使用を避ける | 115〜116 |
| 炭酸水素ナトリウム(坐剤) | 炭酸ガスの気泡で直腸を刺激する | まれに重篤な副作用としてショック | 116 |
| 駆虫薬 | 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫 | 117 |
表4 循環器・痔・泌尿器・婦人薬など(Ⅳ〜Ⅶ、118〜146頁)
| 成分 | 手引きが書く働き・特徴 | 手引きが書く主な注意 | 頁 |
|---|---|---|---|
| センソ | 強心薬の生薬成分。微量で強い強心作用を示す | 有効域が比較的狭く、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬。一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう定められている。口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用する | 119 |
| 鉄製剤(貧血用薬) | 貧血を改善する | 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがある。使用の中止を要する副作用等の異常ではないが、服用前から便が黒い場合は消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要 | 124 |
| リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩(痔の局所麻酔成分) | 痔に伴う痛み・痒みを和らげる | 坐剤及び注入軟膏では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー) | 129 |
| ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル(痔のステロイド性抗炎症成分) | 肛門部の炎症や痒みを和らげる | 坐剤及び注入軟膏では、含有量によらず長期連用を避ける | 130 |
| ウワウルシ | 利尿作用のほか、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる | 134 | |
| エチニルエストラジオール(婦人薬の女性ホルモン成分) | エストラジオールを補充する。膣粘膜又は外陰部に適用されるものがある | 妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では使用を避ける。長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、継続して使用する場合は医療機関の受診を促す | 136〜137 |
| サフラン、コウブシ | 鎮静、鎮痛のほか、滞っている月経を促す作用を期待して用いられる | 137 | |
| センキュウ、トウキ、ジオウ | 血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和する | 137 | |
| プソイドエフェドリン塩酸塩(鼻炎用内服薬) | アドレナリン作動成分 | モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人は、使用を避ける必要がある | 143 |
Ⅶ(内服アレルギー用薬)の抗ヒスタミン成分は、抗ヒスタミン薬の記事に頁つきで並べています。
表5 鼻・目・皮膚・歯や口中に用いる薬(Ⅷ〜Ⅺ、147〜174頁)
| 成分 | 手引きが書く働き・特徴 | 手引きが書く主な注意 | 頁 |
|---|---|---|---|
| ナファゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩(点鼻薬) | 鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを和らげる | 過度に使用すると二次充血を招き、鼻づまりがひどくなりやすい。成分が血管から吸収されて全身的な影響を生じることがある | 148 |
| クロモグリク酸ナトリウム(点鼻薬) | 肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える | アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には無効。3日間使用して改善がみられないときは、アレルギー以外の原因の可能性。2週間を超えた使用は有効性・安全性のデータが限られる | 148〜149 |
| ネオスチグミンメチル硫酸塩(点眼薬) | コリンエステラーゼの働きを抑え、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けて目の調節機能を改善する | 152 | |
| ナファゾリン塩酸塩など(点眼薬のアドレナリン作動成分) | 結膜の血管を収縮させて目の充血を除去する | 緑内障と診断された人は、眼圧の上昇をまねくおそれがある。5〜6日間使用して改善がみられない場合は専門家に相談 | 152〜153 |
| クロモグリク酸ナトリウム(点眼薬) | ヒスタミン遊離を抑える | 2日間使用して改善がみられないときも、アレルギー以外の原因の可能性。まれにアナフィラキシー | 154 |
| ステロイド性抗炎症成分(外皮用薬) | 痒みや発赤などの皮膚症状を抑える | コルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品は、特に長期連用を避ける。水痘、みずむし、たむし等又は化膿している患部は使用を避ける | 159 |
| インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウム | 皮膚の下層の骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える(外用鎮痛成分) | 塗り薬・エアゾール剤は1週間あたり50g(50mL)を超える使用、貼付剤は連続して2週間以上の使用を避ける製品が多い。喘息を起こしたことがある人、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける | 160 |
| ケトプロフェン | 外用の非ステロイド性抗炎症成分 | チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート、オキシベンゾン、オクトクリレンでアレルギー症状を起こしたことがある人は使用を避ける。重篤な光線過敏症が現れることがあり、使用中及び使用後も当分の間は戸外活動を避ける | 161 |
| ピロキシカム | 外用の非ステロイド性抗炎症成分 | 光線過敏症の副作用を生じることがある | 161 |
| ヘパリン類似物質、ポリエチレンスルホン酸ナトリウム | 患部局所の血行を促す | 血液凝固を抑える働きがあり、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患の診断を受けた人では使用を避ける | 163 |
| オキシコナゾール硝酸塩、ミコナゾール硝酸塩など(イミダゾール系抗真菌成分) | 皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げ、増殖を抑える | あるイミダゾール系成分でかぶれたことがある人は、他のイミダゾール系成分の製品も避けるべきである | 168 |
| みずむし・たむし用薬の受診勧奨 | 2週間位使用しても症状が良くならない場合は、使用を中止して医療機関(皮膚科)を受診するなどの対応が必要 | 169 | |
| アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、テーカイン(歯痛薬の局所麻酔成分) | 齲蝕により露出した歯髄の知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める | 歯痛薬は応急的に鎮めるためのもので、齲蝕が修復されることはない | 170 |
| クロルヘキシジングルコン酸塩(歯槽膿漏薬) | 殺菌消毒成分 | 口腔内に適用される場合、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー) | 171 |
| ステロイド性抗炎症成分(口内炎用薬・歯槽膿漏薬) | 口腔粘膜の炎症を和らげる | 口腔内に適用されるため、含有量によらず長期連用を避ける | 171、173 |
表6 禁煙・滋養強壮・漢方・公衆衛生・検査薬(Ⅻ〜ⅩⅥ、175〜204頁)
| 成分・区分 | 手引きが書く働き・特徴 | 手引きが書く主な注意 | 頁 |
|---|---|---|---|
| ニコチン(禁煙補助剤) | 咀嚼剤と、1日1回貼付するパッチ製剤がある | 咀嚼剤は1度に2個以上の使用を避ける。3ヶ月以内の心筋梗塞発作がある人、重い狭心症や不整脈と診断された人、うつ病と診断されたことのある人、妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では使用を避ける | 175 |
| ニコチン(禁煙補助剤の相互作用) | コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品の摂取後しばらくは使用を避ける。使用中又は使用直後の喫煙は避ける | 176 | |
| ビタミンA主薬製剤 | 夜間視力の維持、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ | 一般用医薬品の1日分量は4000国際単位が上限。妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性は過剰摂取に留意 | 177〜178 |
| ビタミンD主薬製剤 | 腸管でのカルシウム吸収などを促し、骨の形成を助ける | 過剰症として高カルシウム血症、異常石灰化 | 178 |
| ビタミンB2主薬製剤 | 脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ | 摂取により尿が黄色くなることがある | 179 |
| 十全大補湯、補中益気湯 | 滋養強壮に用いられる漢方処方製剤 | どちらも構成生薬としてカンゾウを含む | 182 |
| 漢方処方製剤の全般 | 使用する人の「証」に合った処方を選ぶ | 用法用量に適用年齢の下限がなくても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しない | 185 |
| 防已黄耆湯、防風通聖散、大柴胡湯 | 肥満症に用いられる漢方処方製剤 | どのような肥満症にも適すわけではない。防風通聖散は小児に対する適用はなく、他の瀉下薬との併用は避ける | 186 |
| エタノール、イソプロパノール | 手指・皮膚の消毒等に用いられる | イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールより低い | 191 |
| 次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒成分 | 器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる | 酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないように注意する | 192 |
| 有機リン系殺虫成分(ジクロルボス等) | アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害する | 高濃度又は多量に曝露した場合は、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等のおそれ | 196 |
| カーバメイト系殺虫成分 | アセチルコリンエステラーゼの阻害(結合は可逆的) | ピレスロイド系殺虫成分に抵抗性を示す害虫の駆除に用いられる | 197 |
| フェノトリン | ピレスロイド系殺虫成分 | 殺虫成分で唯一人体に直接適用される(シラミの駆除を目的とする製品の場合) | 196 |
| ディート、イカリジン(忌避成分) | 蚊などの吸血を防ぐ | ディートは生後6ヶ月未満の乳児への使用を避ける。生後6ヶ月から12歳未満は顔面への使用を避け、1日の使用限度を守る。イカリジンは、年齢による使用制限がない | 197、199 |
| 妊娠検査薬 | 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べる | 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている | 203 |
暗記カードの作り方(合格ナビの整理)
PDFの配布はしていません。この記事の表の1行を、紙のカード(または手元のメモアプリ)の1枚にします。ブラウザの印刷機能を使えば、表を紙に出すこともできます。作り方の手順は次のとおりです。
1. 表の「成分」を、カードの表に書く
2. 裏に、薬効群(例:胃腸に作用する薬)、手引きが書く働き、手引きが書く主な注意の一文、頁を書く
3. 注意が「年齢」「妊婦」「疾患」のどれにあたるかを、カードの隅に印を付けて分ける
4. 同じ薬効群のカードを並べて、似た成分どうしの違い(年齢の線、妊婦の扱い)を見比べる
5. 間違えたカードだけを、別の山に分けて繰り返す
自作の整理を1つ置きます。自作:年齢の線は、手引きの文の中の「15歳未満」「12歳未満」「6歳未満」「3歳未満」「生後3ヶ月未満」「生後6ヶ月未満」を数字ごとに分けて、成分名と対にして書いておくと、問題文の数字と結び付けやすくなります。これは当サイトの整理で、手引きに書かれた覚え方ではありません。
カードの例を3枚だけ示します。
- 表:ロペラミド塩酸塩 / 裏:胃腸に作用する薬(止瀉成分)。15歳未満には適用がない。2〜3日使用して改善がなければ受診。105頁
- 表:センソ / 裏:強心薬の生薬成分。1日用量中5mgを超えて含有する医薬品は劇薬。噛まずに服用する。119頁
- 表:ビサコジル(腸溶性製剤) / 裏:大腸刺激性瀉下成分。服用前後1時間以内は制酸成分を含む胃腸薬の服用や牛乳の摂取を避ける。108頁
問題で確認する
表で整理したら、問題で確かめます。当サイトの問題は、過去の出題論点をもとにした論点別問題で、手引きを根拠にしています。次の6問は、この記事の表の薬効群に対応しています。
- 解熱鎮痛成分の比較(問93)
- 禁煙補助薬・ニコチン製剤の使用法と使用を避ける人(問17)
- 点眼薬の成分・コンタクト使用時の注意(問13)
- みずむし・たむし薬の抗真菌成分(問38)
- 歯痛・歯槽膿漏薬の成分と受診勧奨(問112)
- 駆虫薬の成分と対象となる寄生虫(問41)
第3章の全問は、第3章の問題一覧にあります。学習の進め方は登録販売者の勉強ノートの作り方にまとめています。
まとめ
- 手引き第3章は、成分名の一覧表ではなく、薬効群ごとの文章で書かれている。この記事の表は、その記載を当サイトが薬効群別に整理したもの
- 表は「成分・働き・主な注意・頁」の4列。カード1枚は表の1行にして、裏に注意の一文と頁を書く
- 似た成分は、同じ薬効群の表の中で、年齢の線や妊婦の扱いを見比べる
- 表は第3章の全成分ではない。手引きの文は「等」で終わることが多く、載っていない成分もある
- 手引きは改訂されることがある。受験する都道府県の試験案内と、最新の手引きで確かめる
本サイトは厚生労働省・各都道府県の試験実施機関とは関係ありません。掲載している問題は、過去の出題論点をもとに合格ナビが作成した論点別問題で、公式の試験問題ではありません。この記事は試験対策のための一般的な説明であり、医薬品の使用方法や症状についての助言ではありません。ご自身や家族の症状は、医師・薬剤師に相談してください。
参照した一次ソース
- 厚生労働省 登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)(ページ)
- 試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)行番号なし版PDF(第3章Ⅰ〜ⅩⅥ、57〜204頁)
よくある質問
Q手引きに、成分の一覧表はありますか?
手引き(令和8年4月一部改訂)の第3章は、薬効群ごとの文章で成分を説明する作りで、成分名を並べた一覧表はありません。「一覧」の語は、特定保健用食品の情報入手先を案内する箇所に1か所あるだけです(2026-10-28 時点)。この記事の表は、手引きの該当頁の記載を当サイトが薬効群別にまとめたものです。
Q暗記カードは、どの形で作ると続けやすいですか?
この記事の表の1行を、カード1枚にするのが目安です。表に成分名、裏に「薬効群・働き・手引きが書いている注意・頁」を書きます。成分名だけを並べたカードより、注意の一文まで付けたほうが、問題文の言い回しと結び付けやすくなります。作り方の手順は「暗記カードの作り方」の節に書きました(合格ナビの整理です)。
Q成分名が似ていて覚えられないときは、どうすればよいですか?
手引きは、成分名の語尾や由来ではなく、薬効群ごとの節に成分を並べています。まず薬効群の表の中で、同じ群の成分を並べて見比べてください。似た名前の成分(たとえば、サリチル酸系のアスピリンとエテンザミド)は、手引きが年齢の線を別々に書いています(66頁)。違いは「どの年齢・どの条件で使用を避けるか」の部分に出ます。
Qこの表を全部覚えれば合格できますか?
合格できるとは言えません。この表は手引き第3章の一部を抜き出したもので、全部の成分を載せているわけではありません。手引きの文は「等」で終わることが多く、載っていない成分もあります。また、試験は第1章から第5章まで出題されます。表は、第3章の成分と注意を整理する道具として使い、問題で確かめてください。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月28日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

