保育士

保育士 保育原理 問11|保育の方法

問題

保育士 | 保育原理 | 令和8年4月1日時点の法令・指針に基づく

次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の「(3) 保育の方法」に示された、保育士等が留意すべき事項に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが安心感と信頼感をもって活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止める。 B 子どもの発達について理解し、保護者が望む発達の目標に応じて保育する。その際、子どもの個人差に十分配慮する。 C 子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育する。 D 保育所の方針を保護者に理解させ、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助する。 A〜Dの正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

【この問題について】

本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育原理」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。

※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

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正解は 2
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解説

※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。

正答は2(A○ B× C○ D×)です。保育所保育指針の「保育の方法」は、一人一人の子どもの思いや願いを受け止めること、一人一人の発達過程に応じて個人差に十分配慮すること、生活や遊びを通して総合的に保育すること、保護者の状況や意向を理解・受容して援助することを求めています。Bは、「一人一人の発達過程に応じて」を「保護者が望む発達の目標に応じて」に入れ替えています。Dは、出発点の「保護者の状況やその意向を理解、受容し」を「保育所の方針を保護者に理解させ」に入れ替えています。

A ○ 指針第1章1(3)アの内容どおりです。子どもの生活の実態を把握し、安心感と信頼感をもって活動できるよう「子どもの主体としての思いや願いを受け止めること」とされています。

B × 同ウは「子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること」としています。後半(個人差に十分配慮する)は原文どおりですが、保育の拠り所である「一人一人の発達過程」を「保護者が望む発達の目標」に入れ替えている点が誤りです。保育所保育指針解説は、指針が「発達過程」という語を用いるのは、ある時点で何かが「できる、できない」といったことで発達を見ようとする画一的な捉え方ではなく、それぞれの子どもの育ちゆく過程の全体を大切にしようとする考え方によると説明しています。

C ○ 同オの内容どおりです。自発的・意欲的に関われる環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にし、「生活や遊びを通して総合的に保育すること」とされています。

D × 同カは「一人一人の保護者の状況やその意向を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助すること」としています。後半(それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら…適切に援助する)は原文どおりですが、出発点の「保護者の状況やその意向を理解、受容し」を「保育所の方針を保護者に理解させ」に入れ替え、向きを逆にしている点が誤りです。

以上から、A○ B× C○ D× の2が正答です。

「保育の方法」の位置づけ 指針第1章1は、(1)保育所の役割、(2)保育の目標、(3)保育の方法、(4)保育の環境、(5)保育所の社会的責任の5つで構成されています。(3)は「保育の目標を達成するために、保育士等は、次の事項に留意して保育しなければならない」として、ア〜カの6項目を挙げています。アは子どもの実態把握と主体としての思いの受け止め、イは生活のリズムと情緒の安定した生活・自己を十分に発揮できる環境、ウは発達過程と個人差、エは子ども相互の関係づくりと集団における活動、オは環境の構成と生活や遊びを通した総合的な保育、カは保護者への援助です。

集団と個のバランス エは「集団における活動を効果あるものにするよう援助すること」としており、指針は集団を軽視しているわけではありません。ただし、その前提として「子ども相互の関係づくりや互いに尊重する心を大切にし」とあります。個と集団のどちらも大切にする構成で、ウでは「一人一人の発達過程に応じて」保育し「子どもの個人差に十分配慮すること」が示されています。第2章4(1)アでも「子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差を踏まえる」とされ、個人差への配慮は指針全体に通じる考え方です。

保護者への援助との関係 カの考え方は、第1章1(2)イ(保護者の意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮して援助に当たる)や、第4章1(1)ア(保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重する)とつながっています。どれも保護者の意向や気持ちを受け止めるところから始まっており、Dのように保育所の方針を理解させるところから始める書き方とは向きが逆です。

紛らわしい点 Cの「生活や遊びを通して総合的に保育する」は、第1章1(1)イの「環境を通して」行う保育とあわせて理解しておくと整理しやすくなります。保育所の保育は、特定の能力を取り出して訓練するのではなく、生活や遊びの中で総合的に育つことを大切にしています。

この問題の根拠
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育原理」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第1章 1(3) 保育の方法/保育所保育指針解説 第1章1(1)イ【発達過程】条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。

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