問題
次のA〜Dは、パーテンによる、子どもの遊びの中での社会的な関わりの分類に関する記述である。それぞれに当てはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 他の子どもが遊んでいるのを見ていて、ときには話しかけたり質問したりするが、自分はその遊びに加わらない。 B 他の子どものそばで、同じようなおもちゃを使って似た遊びをしているが、互いに関わり合うことはなく、それぞれが独立して遊んでいる。 C 他の子どもと一緒に遊び、おもちゃの貸し借りや会話もあるが、役割の分担や共通の目的に向けた組織化は見られない。 D 何かを作る、ごっこ遊びの筋を演じるなど、共通の目的に向けて役割を分担し、リーダーとなる子どもがいるなど組織化されている。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は1です。パーテンは、遊びの中で子どもが他の子どもとどう関わっているかに注目して分類しました。見ているだけで加わらないのは傍観者的行動(A)、そばで似た遊びをしていても関わらないのは平行遊び(B)、一緒に遊んで会話や貸し借りはあるけれど役割分担がないのは連合遊び(C)、共通の目的に向けて役割を分担しているのが協同遊び(D)です。連合遊びと協同遊びは「役割分担や組織化があるか」で見分けます。
A 傍観者的行動 他児の遊びに関心をもって見ており、話しかけることもありますが、遊びには参加しません。ただぼんやりしているのではなく、特定の子どもたちの遊びに注意を向けている点が「何もしていない行動」との違いです。
B 平行遊び 他児のそばで同じような遊びをしていますが、それぞれが自分の遊びをしていて、一緒に遊んでいるわけではありません。
C 連合遊び 他児と一緒に遊び、会話やおもちゃの貸し借りなどの関わりがありますが、役割の分担や、全体としての目的に向けた組織化は見られません。
D 協同遊び 共通の目的のもとで役割を分担し、集団としてまとまった遊びです。リーダー役の子どもがいたり、仲間に入る・入らないの区別がはっきりしたりすることもあります。
選択肢2はAに「ひとり遊び」を当て、CとDも入れ替えています。ひとり遊びは、他児とは違う遊びを一人でしている状態です。3はBとCが入れ替わっています。4はAとB、CとDが入れ替わっています。5はCとDが入れ替わっています。
分類の全体像 パーテンは、保育施設の子どもの自由遊びを観察し、遊びへの社会的な参加の仕方を、何もしていない行動(特定の遊びをせず、ぶらぶらしている)、ひとり遊び、傍観者的行動、平行遊び、連合遊び、協同遊びの6つに分けました。一般に、年齢が上がるにつれて連合遊びや協同遊びが増えていく傾向があると説明されます。
「発達の順に置き換わる」わけではない この分類は、年齢とともに多く見られる遊び方が変わっていくことを示すものですが、年長になればひとり遊びや平行遊びがなくなる、という意味ではありません。年長児でも、じっくり一人で製作に取り組んだり、友達のそばで黙々と自分の遊びをしたりすることは自然な姿で、それ自体が問題というわけではありません。ひとり遊びを「社会性が育っていない」と単純に評価しないことが大切です。
平行遊びの意味 平行遊びは、他児との関わりがないように見えますが、そばにいる子どもの遊びを見て真似をしたり、同じ場にいる安心感を得たりしています。ここから少しずつ、おもちゃの貸し借りや会話が生まれ、連合遊びへとつながっていきます。
保育所保育指針との関わり 指針の3歳以上児の「人間関係」の内容の取扱いでは、子どもが互いに関わりを深め、協同して遊ぶようになるため、自ら行動する力を育てるとともに、他の子どもと試行錯誤しながら活動を展開する楽しさや共通の目的が実現する喜びを味わうことができるようにすることが示されています。協同遊びのように共通の目的に向かう経験は、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の「協同性」ともつながります。
紛らわしい点 連合遊びと協同遊びは、どちらも「一緒に遊んでいる」ため取り違えやすい分類です。区別の手がかりは、役割の分担と、共通の目的に向けた組織化の有無です。お店屋さんごっこで「店員」「お客さん」の役割を決め、品物を作って売るといった遊びは協同遊びの例になります。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:発達心理学の定説(パーテンによる遊びの社会的参加の分類:何もしていない行動・ひとり遊び・傍観者的行動・平行遊び・連合遊び・協同遊び)/保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章 3(2)イ(ウ)③条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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