問題
次のA〜Dは、子どもの発達や知能をとらえるための検査についての説明である。それぞれに当てはまる検査名の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 A 子どもの日常の様子をよく知る養育者などが、質問項目に答える形で行う質問紙式の検査で、子どもに直接課題を行わずに発達の様子をとらえることができる。 B 検査者が子どもに直接課題を示して行う個別式の検査で、「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3つの領域から発達の様子をとらえる。 C 移動運動、手の運動、基本的習慣、対人関係、発語、言語理解の6つの領域について、発達の様子をグラフ(プロフィール)に表して、領域ごとの進み具合の違いをとらえることができる。 D ビネー式の知能検査で、問題が年齢の段階ごとに並べられており、精神年齢を求めることができる。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は2です。養育者が質問に答える形で行うのは津守式(A)です。子どもに直接課題を行い、「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3領域でとらえるのは新版K式発達検査(B)です。6つの領域の発達をグラフにして、領域ごとの進み具合の違いを見られるのは遠城寺式(C)です。年齢ごとの問題で精神年齢を求めるビネー式の知能検査は田中ビネー知能検査(D)です。WISCはウェクスラー式の児童用知能検査で、Dの説明には当たりません。
A 津守式乳幼児精神発達診断法 養育者などに子どもの日常の行動について尋ね、その回答から発達の状態をとらえる質問紙式の方法です。子どもが検査の場で緊張して力を出せない場合でも、ふだんの姿をもとに発達をとらえられるという利点があります。
B 新版K式発達検査 検査者が積み木や絵カードなどを用いて子どもに直接課題を行い、その反応から「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3領域の発達をとらえる個別式の検査です。
C 遠城寺式乳幼児分析的発達検査法 移動運動・手の運動(運動面)、基本的習慣・対人関係(社会性)、発語・言語理解(言語)の6領域について発達の状態を調べ、結果をグラフに表すことで、どの領域が進んでいてどの領域がゆっくりなのかを一目でとらえられます。
D 田中ビネー知能検査 フランスのビネーが開発した知能検査の流れをくむ、日本で標準化された検査です。年齢ごとに問題が配置され、精神年齢を求めることができます。
選択肢1はAとBが入れ替わっています。3はAとCが入れ替わり、DをWISCとしています。4はBとCが入れ替わり、DをWISCとしています。5はCをWISCとしています。WISCは、言語理解・ワーキングメモリーなどの指標ごとに得点を求めるウェクスラー式の児童用知能検査です。
検査の分け方 発達や知能をとらえる検査は、大きく「誰が答えるか」と「何を測るか」で整理できます。誰が答えるかでは、子どもに直接課題を行う直接検査(新版K式、田中ビネー、WISCなど)と、養育者や保育者などが日常の様子をもとに答える間接検査(津守式など)があります。遠城寺式は、子どもに直接課題を行う項目と、養育者への問診で確かめる項目を組み合わせて行うことができる方法です。何を測るかでは、発達全体の様子をとらえる発達検査と、知的な能力をとらえる知能検査があります。
発達年齢・発達指数と精神年齢・知能指数 発達検査では、子どもの発達の状態を発達年齢として表し、それを生活年齢と比べた発達指数(DQ)を求めることがあります。ビネー式の知能検査では精神年齢を求め、生活年齢との比から知能指数(IQ)を算出する方法がとられてきました(現在の田中ビネー知能検査では、年齢の高い受検者には偏差による知能指数を用いる扱いもあります)。ウェクスラー式の知能検査は、同じ年齢集団の中での位置を示す偏差知能指数を用います。
検査を保育に生かすときの注意 検査の結果は、ある時点・ある場面での子どもの姿の一部を示すものにすぎません。数値だけで子どもを判断したり、レッテルを貼ったりするのではなく、日々の保育での観察と合わせて、その子どもの得意なこと・苦手なことを理解し、関わり方を考えるために使うことが大切です。検査の実施や結果の解釈は、専門的な訓練を受けた人が行います。保育士は、保護者の同意のもとで専門機関から結果を共有してもらう場合、それを日常の保育での具体的な関わりに結びつける役割を担います。
保育の場でのアセスメント 保育所での子どもの理解は、検査だけでなく、遊びや生活の中での行動観察、記録、保護者からの聞き取りなど、さまざまな情報を組み合わせて行われます。保育所保育指針が、子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助することを示しているのも、こうした多面的な理解を前提にしています。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:発達心理学・心理アセスメントの定説(津守式乳幼児精神発達診断法、新版K式発達検査、遠城寺式乳幼児分析的発達検査法、田中ビネー知能検査、ウェクスラー式知能検査の特徴)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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