問題
保育所から小学校への接続に関する記述として、「保育所保育指針解説」及び文部科学省の資料に照らして適切なものを2つ選びなさい。
【この問題について】
本問は、保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲に基づき、goukaku-navi.jp が独自に作成したオリジナル問題です。全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。
※本サイトは一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
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答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
※この解説は goukaku-navi.jp が独自に作成したもので、一般社団法人 全国保育士養成協議会とは一切関係ありません。
正答は3と5です。保育所保育指針解説は、小学校への入学が近づく時期には、皆と一緒に保育士等の話を聞いたり、行動したり、きまりを守ったりすることができるように指導を重ねていくことも大切だとしています(3)。また、共に協力して目標を目指すことは小学校教育へとつながっていくことから、保育所の生活の中で協同して遊ぶ経験を重ねることも大切だとしています(5)。小学校の教科を先取りすることが求められているわけではありません(2・4は誤り)。小1プロブレムなどの課題は、幼児期の教育と小学校教育が共有して取り組むものとされています(1は誤り)。
1 × 文部科学省の協力者会議の報告(平成22年)は、小学校1年生などの教室において、学習に集中できない、教員の話が聞けずに授業が成立しない(いわゆる「小1プロブレム」)などの課題を抱えている学校が見られるとしています。そのうえで、こうした課題は幼児期の教育の責のみに帰することも、児童期の教育の責のみに帰することもできず、両者が課題を共有し、共に手を携えて解決のための取組を進めていかなければならないとしています。保育所や幼稚園の側だけの課題とはしていません。
2 × 保育所保育指針解説は、小学校においても保育所から小学校への移行を円滑にすることが求められ、特に入学当初においてはスタートカリキュラムを編成するとしています。スタートカリキュラムは小学校が入学当初に編成するもので、年長児が教科を先取りするための教育課程ではありません。
3 ○ 保育所保育指針解説 第2章4(2)アの説明のとおりです。
4 × 指針は、教科の指導を求めているのではなく、保育所保育が小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通じて、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすること(第2章4(2)ア)などを示しています。
5 ○ 保育所保育指針解説 第2章4(2)アの説明のとおりです。共に協力して目標を目指すということは幼児期の保育から見られるものであり、小学校教育へとつながっていくものであるとしています。
以上から、適切なものは3と5です。
指針解説が示す就学前の指導 指針解説は、第2章4(2)アの説明の中で、主体的な態度の基礎が育ってきているか、それが小学校の生活や学習の基盤へと結び付く方向に向かおうとしているかを捉える必要があるとしたうえで、二つのことを挙げています。一つは、小学校への入学が近づく時期に、皆と一緒に保育士等の話を聞いたり、行動したり、きまりを守ったりすることができるように指導を重ねていくこと(肢3)、もう一つは、共に協力して目標を目指すことが幼児期の保育から見られ小学校教育へとつながっていくことから、保育所の生活の中で協同して遊ぶ経験を重ねること(肢5)です。いずれも、小学校の学習を先取りするのではなく、保育所の生活の中で育ちを積み重ねるという考え方です。
小学校の側の工夫 同じ箇所で指針解説は、小学校においても保育所から小学校への移行を円滑にすることが求められるとし、低学年は幼児期の保育を通じて身に付けたことを生かしながら教科等の学びにつながる時期であって、特に入学当初においてはスタートカリキュラムを編成するとしています。そして、保育所と小学校がそれぞれ指導方法を工夫し、保育所保育と小学校教育との円滑な接続が図られることが大切だとまとめています。
指針本文との関係 指針第2章4(2)は、ア 幼児期にふさわしい生活を通じて創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うこと、イ 小学校教師との意見交換や合同の研究の機会などを設け「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を共有するなど連携を図ること、ウ 子どもの育ちを支えるための資料を保育所から小学校へ送付することの3つで構成されています。肢3・5は、このアについての解説の記述です。
小1プロブレムの捉え方 文部科学省の協力者会議の報告は、自制心や耐性、規範意識が十分に育っていない、学習に集中できない、教員の話が聞けずに授業が成立しない(いわゆる「小1プロブレム」)などの課題について、幼児期の教育の責のみに帰することも、児童期の教育の責のみに帰することもできず、両者が課題を共有し、共に手を携えて解決のための取組を進めていかなければならないとしています。
紛らわしい点 肢2・4は、接続を「小学校の内容の先取り」と捉えた形です。指針解説で入学当初に編成するとされているスタートカリキュラムは小学校の側の工夫であり、保育所の側で求められているのは、話を聞く・きまりを守る・協同して遊ぶといった経験を生活の中で重ねることです。肢1は、小1プロブレムなどの課題を幼児期の教育の側の問題とした誤りで、報告は双方が課題を共有するとしています。
- 保育所保育指針・同解説こども家庭庁の公表ページ
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です。保育士試験(一般社団法人 全国保育士養成協議会 実施)の筆記試験科目「保育の心理学」の出題範囲・保育所保育指針・関係法令に基づいて作っています。一般社団法人 全国保育士養成協議会が作成した試験問題を転載・改変したものではありません。根拠・出典:保育所保育指針解説 第2章 4(2)ア/保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)第2章 4(2)/文部科学省 幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方に関する調査研究協力者会議「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)」(平成22年11月11日)条文の原文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で確認できます。法令・指針は令和8年4月1日時点の内容に基づきます。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・指針は改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトや関係省庁の公表でご確認ください。本サイトは同協議会と一切関係ありません。
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